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最近、新型うつ病なる語を目にすることが増えているのですが、あれは従来から存在している非定型うつ病の概念とは、何が違うのでしょうか?

本質的には同じ病気なのでしょうか?それとも、学生有利の状況で採用された新入社員が、いとも簡単に、数日や数週間で会社を辞めてしまうという現象を説明するために作った言葉で、正式な医学用語ではないのでしょうか?

A 回答 (10件)

関心深いテーマなので自分なりに調べてみました。


専門知識がないので、あくまでも参考としてお読み下さい。
参考URLをいくつか挙げました。読みこなしたつもりですが、中には思い違いもあるかもしれません。本文と併せてお読み下さい。

>最近、新型うつ病なる語を目にすることが増えているのですが、あれは従来から存在している非定型うつ病の概念とは、何が違うのでしょうか?

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0806/26/news …
http://shinkeishitsu.cocolog-suruga.com/blog/200 …

上記のサイトにかなり詳しく解説が載っています。
患者は一般的に知られている、従来型の『自分を責める』のではなく、『他人や環境のせいにする』傾向が強いこと、即ち「会社が悪い」「上司が悪い」「異動させられたのが悪い」などの他者に対して批判的、攻撃的な面、自己愛が非常に強いことなどが特異な面として挙げられています。
また、出社のように自己責任を問われるような場にいるとストレスが増し、休日や旅行など自分にとって好ましい環境にいると、症状が出ない、好転することが相違点として挙げられています。また、環境そのものよりも本人の思考パターンが改善されないと完治が難しいようです。投薬が効きにくいともあります。

ここで言う従来型のうつ病とは、「定型うつ病」とか「メランコリー型うつ病」と呼ばれるもので、気分の落ち込み、意欲や食欲・集中力の低下、不眠などがおもな症状です。非定型うつ病は、何か楽しいこと、望ましいことがあると、気分が良くなります。従来型のうつ病(定型うつ病)では、何があっても元気が出ないのに対し、出来事に反応して気分が明るくなるのが大きな特徴です。その他、タ方になると調子が悪くなる、過食や過眠ぎみになるなどの傾向もみられこの点においても、従来型のうつ病とは逆の反応です。
http://www.fuanclinic.com/byouki/karada.htm


>(非定型うつ病と)本質的には同じ病気なのでしょうか?
「新型」の特徴は、直ぐ上に参考として取り上げたサイト「非定型うつ病」の解説にぴたりと当てはまっている様に思います。私は「新型」の中に「非定型うつ病」は含まれているのだと思います。

また、こちらのサイトも参考にしてください。
http://www.j-cast.com/2008/08/10024786.html

こちらでも、「新型」と呼ばれているのが「気分変調症」「非定型うつ病」に当たるとの見解です。また、従来は「パーソナリティー障害」「抑うつ神経症」などとも診断されていたそうです。


>正式な医学用語ではないのでしょうか?
つい先ほど紹介したサイトによれば、最近の日本では、うつ病の診断に米国精神医学会の診断マニュアル「DSM」を参考にする医師が増え、患者に伝わることによって、「新型」の知識が広がったとあります。しかし、「DSM」は2011年に改定され、第五版が出るが、「新型」と呼ばれているものが、うつ病として分類されるのかは分からないとあります。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/DSM-IV
こちらでは
「DSM」は改訂ごとに各診断項目のディスカッションが行われる事も多いようで、見直しがなされる診断名が出る事は十分に想定される。
とあります。

現段階では、正式な医学用語と考えられると思います。しかし、近い将来うつ病とはまた、違う分類になる可能性もありそうです。消えていった病名が過去にはあるのですね。
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この回答へのお礼

神経質礼賛のブログを見たとたん、「来た!」と思いました。キレる大人という特徴。若い女性に多いという特徴。「新型うつ病」は、キレる大人という集団の登場を踏まえ、かつ、社会的背景から考察しなければなりません。これは勘ですが、米国では最初から、自分が悪いなどと責める人のほうが少なく、逆ギレするタイプの人のほうが多いのではないかと思っています。

神経質礼賛の作者さんは、森田療法もやっていたということで、この手のものに強いのでしょう。私に言わせれば、職場におけるメンタルヘルスの問題で、キレやすい若い女性を相手にするときは、年配や人事の女性から、PMSが重いなら婦人科でホルモンバランスを調べ、漢方薬の服用だけでかなり改善すると助言するだけでかなり改善するのです。私は男なので、そんな議論をするのもはばかられ、勤務時間中に近所の喫茶に連れ出して、ひたすら愚痴を聞くという作戦を何度かやったことがあります。

次のDSMは楽しみですが、うつ病によく言われる、心の病は体の病でもあるというポイントが抜け落ちているのが不満ですね。私の病気は4年くらい前に、手足がしびれ、それが全身に広がっていくという状況で始まりました。何が原因なのかさっぱりわからず、産業医にどの診療科にかかればよいかと聞いたところ、普通に考えれば首の後ろで神経が物理的に圧迫されている可能性が高いが、これが自己免疫性疾患や膠原病の始まりだと大変なことになると言われ、神経内科までいって色々調べました。いろいろな経緯があって精神科で3年、ようやくBP IIで診断が確定したのですが、BP IIなのか非定型うつ病なのかの判断ができず、よりによってBPには使うべきではないトリプタノールなどを使っているため、今、まさにトリプタノールを減らしにかかっています。

で、主治医に、「まだ、しびれますか?」と聞かれ「しびれます」と応えたら、ちょっと悩んだ顔をしていました。整形外科ではゴムハンマーで全身をたたくと反射の亢進が確認されたのです。ところが、反射は脳ではなく背中で処理するものですから、通常の抗うつ剤やリチウムで治るのか、想像もつきません。それから、私のいとこに自閉症がいるのですが、BPや統合失調症と共通遺伝子が明確に確認されるようになったら、DSMの枠外に類似疾患があるということになります。

お礼日時:2008/09/17 22:16

お礼有り難うございました。

再び失礼させて頂きます。
昔、テレビでストレスに弱い子供が増えているとの報道を見ました。
何故そうなるのかも分析されていました。

大きな要因として、外遊びの減少が挙げられていました。
昔の子供達は、現代の子供達よりも自由に伸び伸びと遊び、遊ぶ相手も年上年下関係なく遊び、相手を思いやったり、自分の立場や役割をそれとなく学んだり、我を通すことの限界や、自分の能力の限界も子供のうちに理解できたり、仲良く人付き合いする知恵を自然と学べたそうです。

幼いうちから上下関係を学び、体をよく使って遊んできた子供は大人になってもストレスを感じにくく、またその様な状況に直面してもストレスを上手に逃すことが出来るそうです。基礎体力があることはもちろんのこと、身の丈を知っているからではないでしょうか。自分や相手に理想を多く求め過ぎない、それが上手に生きていく知恵であると身に付いているからではないでしょうか。

私自身は、姉たちに比べると外遊びの経験が少ないです。上二人に比べると、確かにストレスに弱く、人の所為にする傾向が強いように感じます。子供時代に戻って外遊びを充分経験出来れば、今頃はストレスに強い人間になっていたかもしれません。

私には「新型うつ病」はストレスに弱く、身の丈を知らない子供が大人になって更なるストレスを受けたとき発症するケースが多いのかと思えます。(生育歴によるところが大きいと思っています。)

でも従来からあるうつを含め「うつ」を発症する本人だけが悪いとも言い切れない気がします。日本人は「以心伝心」という言葉があるくらい、人に空気を読むことを強要します。なかには自身、良く気が付いてテキパキ仕事をこなしていても、本当は疲れているのに、中々本心を口に出して言えずにうつを発症する人もいると思います。これは「以心伝心」の弊害であると言えると思います。逆に「以心伝心」の国だからこそ、仕事に不慣れな新入社員には、空気が読めないと辛く当たることも多いのかと思います。


人工の建造物に囲まれていると遊びも限定されるし、最初から便利な物に囲まれていると、子供は遊びを工夫しなくなると言います。自然の中で生命の大切さを学んだり、自分が自然の一部であることも実感がないまま育ってしまうと、想像力が育まれず、益々人の立場になって考えたりするのが苦手になってしまうでしょう。先を読むことも苦手になり、状況の変化についていくのに苦労するようになることが予想されます。これは自分自身も周りも苦しめることに繋がり、益々精神疾患を増やして行くことに拍車を掛けることになりかねません。

テーマは違いますが、うつの背景を探るのに繋がる質問が、以前ここに投稿されていました。No.4さんの回答が鋭かったです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4301587.html
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この回答へのお礼

なるほど。子供の精神疾患と、その予後という観点を加えないと、「新型うつ病」は説明できない可能性も出てきますね。

そもそも、子供、第二次性徴期、大人など、それぞれのライフステージで、どのような精神疾患が発生しやすいかという観点も重要ですが、あまり聞いたことのないテーマですよね。いわゆるアダルトチルドレンは、DSMに定義されているとは思えないし。

お礼日時:2008/10/08 20:26

No.5です。

すみません、よく見たら抜けてました。
【境界性人格障害についての考察】の続きに入れるつもりでした。
____________________________________


【自己愛性人格障害についての考察】

いつも自分は特別なものだと感じています。
境界性人格障害との違いとして、情緒的無関心が挙げられています。(悪く言えば空気を読むのが苦手と言えそうです。)
また、自分のことにしか関心がない、批判に対して過剰に反応する、人を軽蔑する、思いやりを持ったり感謝したりすることができない、特別有利な取り計らいを期待するといった点が、「新型うつ病」に似ていると思います。

タイプは親からの愛情の注がれ方で二つに分かれます。

■無自覚タイプ (日本に多い。多くは、母親の溺愛によって生じる。) 
他人の反応に無頓着・傲慢で攻撃的・自己陶酔の塊・注目の的であろうとする・他人に傷つけられる感情を受け付けない  

■過剰警戒タイプ (アメリカに多い。幼い頃から親からの愛情を受けずに育つ)
褒められずに育ったために、「自分は本当はもっとすごいんだ」と空想して、傷付いた自尊心を取り戻そうとする。
他人の反応にひどく敏感・押さえ気味、恥ずかしがり屋、目立つのを避ける・注目の的になることを避ける・他人の話に軽蔑や批判の証拠を探る・簡単に傷つけられやすい

発症率は女性より男性が高く、50~70%は男性というデータがあります。

合併症:気分変調障害、大うつ病、躁病、拒食症、薬物依存。
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No.5です。

先の参考URLです。長くなるので二回に分けました。

◆境界性人格障害
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%83%E7%95%8C% …
http://akatan.cool.ne.jp/jinkaku.htm#border

◆自己愛性人格障害
http://akatan.cool.ne.jp/jinkaku.htm#narcist
http://homepage1.nifty.com/eggs/narcis.html
http://f17.aaa.livedoor.jp/~etsubu/npd.html#head

◆女性とうつ病
http://www.w-clinic-sapporo.or.jp/contents/s_m_6 …

◆うつ病の分類(外因性・内因性・心因性)
http://ginzataimei.jugem.jp/?cid=4

____________________________________

◆非定型うつ病
http://ginzataimei.jugem.jp/?eid=26 より引用

双極II型障害や境界性人格障害との合併や関連も指摘されており、実際のところかなりオーバーラップして診断・治療されているのではないかと考えられます。(中略)更にパニック障害との合併も指摘されており、パニック障害自体も双極性障害との合併や前駆症状としての指摘がされていることを踏まえると、これらは若年の女性における不安・抑うつ症候群として考えるのが妥当なのかもしれません。


…タイトルこそ違えどここに書かれている症状は、まさに「新型うつ病」そのものですよね?どんどん、病気が複雑化していくのですね。困ります。

harepandaさんがご指摘なさったり、疑問に思われていたことが書かれていると思います。続きもご一読下さい。規約上載せられませんでしたが、何か新しい発見が載っているといいですね。

私も「神経質礼賛」をみたとき、ビビッときました。
「最近の特徴としては、自己愛の病理が強い人が増えていることである。」もう、ここからは食い入るように一気に読みました。すごい!!「自己愛」でここまで説明できるとは!!目から鱗です。

私は、究極の自己愛が怖いです。アメリカの事例と比べていて考えさせられる事がありました。

双極II型障害の発生率は、人口の0.5%程度で男性より女性に多いといわれているそうです。私のイメージの中では、男の人に多い病気だったので意外でした。昔はどうだったのか、これからどうなっていくのか疑問です。調べてみたい気もしますが…あまり古いデータはないでしょう。(^_^;)

今回はレポートのようになってしまいました。長々お付き合い下さり有り難うございました。
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No.5です。


お礼有り難うございます。
ANo.6で挙げた例は極端すぎる気がしました。済みません。

色々読めば読むほど「新型うつ病」の素地は「非定型うつ」のような気がします。
「非定型うつ」に社会的病理を加味したものが、「新型うつ病」なのかと思います。

病状だけみると【新型うつ病+人格障害】のように見えなくもありませんが、「競争社会病」と言った方が良いかと思いました。

尚、新型うつ病の症状に近い感じを受けたのは、人格障害の内下記の二つです。 
         1.境界性人格障害 
      2.自己愛性人格障害 
        


【境界性人格障害と自己愛性人格障害の関連性】

互いに関連性が深いそうです。障害に至る原因も似ています。幼少期の家庭環境に起因してます。父親不在の家庭での母親による「過保護」が背景に挙げられています。親離れ、子離れがうまくいかなかったケースが多いようです。日本では「少子化現象」が大きく影響しているように思います。
ここで注目したい説は、アメリカでは「虐待」が多いという指摘があるのに対して、日本では「過保護」が原因とされていることです。これも自我の束縛と捉えれば、「心理的虐待」といえると思います。日本の社会風潮「子供は大人になっても親の子」が拍車を掛けているようです。共に見捨てられ不安、特に母親から「見捨てられる」ことへの不安を持っています。
  
 [相関性を示すケース]    
 境界性人格障害→回復期:自己愛性人格障害(一過性、不安感の克服作業)
 自己愛性人格障害→悪化:自己愛型防衛に失敗→境界性人格障害  

  

【境界性人格障害についての考察】

境界性人格障害は発症に至った経緯に更に、機能不全家庭で育ったこと、身体的・性的虐待、過干渉が挙げられています。原因がより複雑で症状も複雑な印象を受けます。その為か、自虐的な面も感じます。(リストカット、アルコール、薬物依存、自殺行為など)

抑うつと怒りが混在している、感情が不安定、他人に厳しい面を持つ、過食に走ることがあるといった面で「新型うつ病」に似ていると思います。

合併症:気分障害(感情障害)、物質関連障害



【新型うつ病と二つの人格障害の比較】

ここ迄二つの人格障害を考察した上で感じたのは、どちらも新型うつ病に似た面もあるが、私的には自己愛性人格障害の方が近いと思います。境界性人格障害の方は自暴自棄的な面が強く、破壊的で、自己愛性人格障害は「自己防衛」が強く働いているように感じます。境界性人格障害は本人にとっても破滅的な行為に走るが、自己愛性人格障害は自分に対して「守り」に入っている印象を受けます。

安易かもしれませんが、この三つの病気は「母子関係の歪み」が背景にあるのではないかと思います。この歪みの背景には、仕事に追われる父親の不在であったり、両親の不仲の影響も考えられます。(離婚率の上昇) 女性の社会進出も、関わりがあるように思えます。「少子化」の影響も考えられますが、仕事に追われ忙しい母親であれば、子供に対する罪の意識や、自立を促すあまり「過保護」や「過干渉」に走ることもあるでしょう。競争社会ゆえ、親が少しでも自分の理想の子供に育てようと過剰に愛を注いだり、願望を押しつけた結果が「過保護」や「過干渉」を産みます。子供を持つ母親同士は得てして、他所の家の子育てに干渉することがあるものです。親の見栄で将来の下地が出来てしまい易いのでしょう。

親自身もそのような道を辿ってきたので、自己愛の強い人間になりやすいと思います。心理的自由を抑圧されて育ち、閉鎖的な社会しか知らない子供がそのまま大人になると、コミュニケーションが上手く取れず、自分自身しか頼れず益々自己愛に走り易くなっていくでしょう。日本人は、我が子を自分のように思う人が多いから、自己愛を子供に投影した結果「過保護」や「過干渉」になってしまうことが多いと思います。しかし、自己愛を子供には向けず、自分自身にのみ向ける人も中にはいます。これが虐待やネグレクトとなったときが恐ろしいことだと思います。

新型うつ病が女性に多いのは、ご指摘の通り女性ホルモンと関係があると思います。そもそもうつ病の発生頻度は、女性は男性の約 2 倍程度と多いのだそうです。うつ病がなぜ女性に多いのか明らかな原因は不明ですが、月経周期に伴うホルモン変化、出産前後のホルモン変化、閉経前後のホルモン変化など生物学的要因や、仕事と家庭の両立、育児に対する不安、近隣付き合いの問題など社会学的な要因が考えられている様です。

また、新型うつ病は心因性の疾患なので、環境や性格に拠るところが大きいと思われます。発症年齢に多い20~30代に掛けて、入社、結婚、妊娠、出産、子育て、親戚付き合い、入園などを経験することが多いと思います。先にも挙げたような目まぐるしく変わる環境に対応仕切れず発症したケースが多いのではないでしょうか。忙しさから神経質になったり、依存的になることも一因としてあると思います。また、自己愛性人格障害と似ていると持論を展開しましたが、女性も男性に負けないだけの地位向上を目指した結果だとすれば、男性に罹患者が多いのと女性の社会進出に関係性が見いだせるように思えます。
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この回答へのお礼

多岐にわたる調査のほど、感謝申し上げます。

「新型うつ病」とは、考えれば考えるほど、分からない病気です。本当のことを言えば、性別の差、文化の差、世代の差を、全て理解したプロの精神科医でなければ、断定的な回答は出せない病気なのかもしれません。残念ながら、精神科を含め医師の資格を得るための国家試験は非常に容易なものであることが知られており、尊敬に値しない精神科医が存在するのも事実だと思います。

私の主治医もぽろっと言っておりましたが、「内科的・内分泌科的な知識のない精神科医には、本当の病原を見つけ出すことはできない」のでしょう。会社の産業医も最初の面談でいきなり「甲状腺機能の検査はしましたか?」と聞きました。

supunerera様の回答を拝読して思ったのは、いわゆる新型うつ病が、昨今の景気回復期において、採用側の企業にとって頭痛の種となっていることです。簡単に就職内定を得て、入社するのは良いものの、短期間のうちに会社を辞めていく人々に対して企業は頭を抱えており、これに対する命名が「新型うつ病」だったという背景。これを見る限りでは、ボーダーというよりも、社会的環境のほうが大きいと言うことができ、現にこのインターネットコミュニティ(教えて!goo / OKWave)に出入りしていると、中学生や高校生ならまだしも、大学生が宿題の丸投げをしていたりすることを見ることも多々あるほか、NHKの報道によれば、インターネット上の情報のコピペで、卒業論文をでっち上げてしまう学生もあり、それに対して、コピペ論文を検知するソフトウェアすら売られているのだそうです。

ANo6の回答は、別に極論とは思いません。「新型うつ病」の正体が、環境要因なのかボーダーなのかも分かりません。いずれにせよ、私はアメリカに住んだことがありませんから、精神科学の最新情勢や、その背景となる最新の社会情勢を身をもって体験したわけではありません。ただ、「新型うつ病」と「非定型うつ病」の差は何であるかと問われれば、私はどちらかというと社会的要因の差が原因であるように思います。患者の気質的要因が原因であれば、双極性障害、統合失調症、自閉症、ウォルフラム病にも増して、原因遺伝子の特定には時間がかかるでしょう。その結果は、10年単位でないと、目にすることが出来ないだろうと思います。

お礼日時:2008/09/25 22:27

No.5です。

先の回答では不十分なので再度投稿させて頂きました。
また、今回はこちらを主に参考にさせて頂きました。http://jinjibu.jp/GuestBizgArticle.php?act=dtl&i …

なかなか「新型うつ病」に対して厳しいことが書かれていました。ですので、最初にお断りしておきたいのですが、前回より辛口な内容です。

>最近、新型うつ病なる語を目にすることが増えているのですが、あれは従来から存在している非定型うつ病の概念とは、何が違うのでしょうか?

表だった症状は非常によく似ていると思います。しかし様々な資料を見る限り、「新型うつ病」は自責感が乏しい、他罰的であるという点が「非定型うつ病」と大きく違うと思います。どちらも、いらいらして怒りっぽくなりがちな点は共通していると思われますが、「新型うつ病」の方がより自己愛が強く、罪悪感に乏しいように思います。

「自分はうつ病だと公言することに抵抗を感じない」

「休職中なのに趣味の活動は活発」

「休職中も同僚や上司に迷惑をかけているという認識に乏しく、権利ばかり主張する」

「“うつ”で休職することにあまり抵抗がなく、休職中の手当など社内制度をよくチェックしていて、上手に利用する傾向がある 」

以上の面から「非定型うつ病」の患者よりも自己愛に終始している感があります。どちらも人からの評価を気に掛ける点は同じですが、「新型うつ病」は「非定型うつ病」の患者よりも、自分を人から大事にして欲しがり、実際の自分よりも高い評価を求める傾向があるように思われます。前回の回答で私は“「新型」の中に「非定型うつ病」は含まれているのだと思います。”と記しましたが、どちらかというと

―「新型」の概念がまだ無かった頃に「新型うつ病」の患者が「非定型うつ病」と診断されることが多かった―のだと思います。


>正式な医学用語ではないのでしょうか?

今回参考にしたサイトでは、一般的なうつ病のイメージに当てはまらないケースを総称して、便宜上「新型うつ」と呼ぶ、学問上の定義も曖昧である…とあります。
前回引用した資料から「DSM」に登場する概念であろうことは間違いなさそうですが、定義が曖昧とあれば、正式名称というよりも仮称と捉えた方が現実に即しているかと思われます。また、従来の「うつ」とはかけ離れているため、「DSM」が改定されて第五版が出た際には、まるで違う名称になる可能性もあると思われます。

最後に蛇足ですが、私も知りたくて調べましたが、これは専門知識がないと本当に難しい病気だと思いました。ネットで検索した様々な資料から、共通して書かれていた内容を挙げてみましたが、偏りがあるかもしれません。もし、身近にこの病気の方がいるのなら、きちんと専門家に尋ねた方がいいでしょう。そのぐらい理解が難しい病気だと思います。
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こんにちは



>正式な医学用語ではないのでしょうか?
まだ、世界的に正式な病名として認められていないと思います。

今年か来年にDSM(アメリカ精神医学会(APA)の『精神障害の診断・統計マニュアル』)が改定されるはずです。(5版改訂版)
それに「新型うつ病」と記載されれば、正式な病名となるはずです。

>従来から存在している非定型うつ病の概念とは、何が違うのでしょうか?
非定型うつ病に関しても1994年のDSM-IV(4版改訂版)に記載されて
精神疾患として認められた比較的新しい病名です。

新型うつ病もある事は出来るけども、他の事は出来ない等
非定型うつ病類似してる症状は多いようです。
(非定型うつ病自体ある種のパーソナリティー障害と類似してる事が多数あります)
社会の不安定が新たな精神障害を生み出してる可能性は否定できません。
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この回答へのお礼

情報提供のほど、ありがとうございます。DSMの第4版の日本語訳を買ってきましたが、まだ読めておりません。

非定型うつ病が比較的新しい概念であることは、初めて知りました。感謝申し上げます。

お礼日時:2008/09/25 21:52

 No.2ですが、少し補足します。


 新型うつ病という名を使っていますが、私は「うつ病」というよりも「ボーダー(境界線型人格障害)」に症状が近いように感じています。それは、うつ病が自分を責めるのに対し、新型うつは他人を責める事にあり、ボーダーと比較してもその部分に関して何ら変わりが無いからです。また、浮き沈みが激しいのもボーダー特有のものです。
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この回答へのお礼

手元にある「こころの科学 131 特別企画:双極性障害」には、アキスカルという人による双極スペクトラムの大幅拡張・改定案が載っており、ボーダーは気分障害であり、薬で治すべきものだという主張が展開されています。しかし、いかに双極スペクトラムの拡張と言っても、いわゆる新型うつ病にあたりそうなものはありません。

実は、これは社会の病理を反映しており、若者だけでなく、大人までもがキレやすくなっているという、日本社会のあり方が原因なのかもしれません。キレるとはどういう現象なのか、本格的なメンタルヘルスの本では、まだ見たことがないテーマです。

私はたまたまBP IIになってしまったので、この方面の知識もありますが、本音では、気分障害の研究が進んでいることに、微妙な感情を持っています。「間違っているのは社会のほうなのに、なんで患者がそっちにあわせてやらなきゃならないわけ?」という発想をしますので。

お礼日時:2008/09/17 21:44

 はたから見れば、都合良い人間に見られてしまう事で悪循環を引き起こしてしまう病ですね。



 「うつ病」の症状は人それぞれですが、一般的には「食欲・性欲・行動力の減退。自殺願望・無関心。無力感、今まで楽しかった趣味ですら楽しくなくなる」等々あります。もちろん仕事にも行けず、起きる事が出来ないのがうつ病と言われています。
 「新型うつ病」は、会社にも行けて趣味も楽しい。しかし、行く気も満々でやる気もあるのに、会社に着くとやる気が失せてしまう。仕事が手に付かず、ボーっとする。あるいはその場にいられなくなる。というのが特徴です。むしろ、新型うつ病の兆候が出るのは「職場のみ」というのが大きいでしょう。故に「都合がいい」などと社内で噂が立ち、会社を辞めてしまう。しかし、やる気もあるから再就職するも結果は同じ。

 これが近年増加していると言われている「新型うつ病」です。
 人間、いつもストレスを受けて生活をしています。うつ病はストレスによって引き起こされる場合が多いのですが、そのストレスを受ける場所が限定されるが故に、発症する場所も限定されるというのが新型うつなのでしょう。逆に、これが職場発症ではなく自宅発症というのもあるかもしれませんね。
 この病が、本質的に「何が元にあるのか」は分かりません。もちろん、医師が都合よく作った言葉という可能性もあるでしょう。しかし、現実にそういった人が増えているのも確かです。仮病も多く語られる中、この新型うつ病に関しては少し脅威を感じます。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0806/26/news …
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。このURLの情報だと、本当に「非定型うつ病+わがまま」だけですね。まだ、わからないことがおおいのでしょうか。

取材するほうに十分な知識がないのは仕方がないのですが、こういうのは性差を踏まえて書いてほしいものです。気分障害の重要な指標ですからね。経験上での話ですが、単なるPMSを本人も上司も放置している荒れた職場というのは、存在するものです。特に、プライドの高い若い女性と、無能な上司の取り合わせで、よく見ます。こういうのをきちんと切り分けてからでないと、そもそも、職場のメンタルヘルスを語ることは不可能なのですが。

ちなみに、池上クリニック、自宅に近いです。血液検査のできる病院なら、BP IIが治ったら、後はリチウムと甲状腺ホルモンをもらいに行くかもです。

お礼日時:2008/09/17 21:29

新型うつ病は今までのうつ病のイメージには当てはまらないタイプのうつ病で、明確な定義や学術上の根拠があるわけではありませんが、例えば

「うつ病で休職中であるにもかかわらず、旅行に出かけたり、自分の趣味の活動には積極的な人」、「うつ病なのに自責感に乏しく、他罰的で何かと会社や人間関係でトラブルを起こす社員」などこれまでの「うつ病」のイメージとは若干印象が異なるタイプのうつ病のことですよね☆
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。ただ、新型うつ病についての記事を読むと、現行の定義で使われている非定型うつ病やBP IIに類似しており、ひょっとしたら、非定型うつ病と新型うつ病は、同じ病気が異なる文化的背景で現れるものではないかと思ったりします。

かつての日本のように高い労働規範を持った社会では、典型的なまじめ人間がうつ病になり自分を責めるような感情に落ち込みます。それに対し、欧米に追いつけ・追い抜けを経済的生活レベルでは達成してしまった現代では、過去数年間の好景気もあって、意識の低い学生が就職し、すぐにやめてしまうという現象が起きていることが背景なのかもしれません。

他方、学生のうつ病も増えているんですよね・・・何が要因なのかと言われると、ひょっとしたら、女子進学率の向上かな、と思います。うつ病の発生率には性差がありますからね。そして、女子大生は、えてしてまじめで勉強にのめりこむ人が多いです。

お礼日時:2008/09/17 21:11

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