プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

寝袋の購入を検討している、158cm・女です。

モンベルのアルパイン・ダウンハガーやISUKAのエアにはショートタイプがあるのですが、
私が目をつけている寝袋(ISUKAのダウンプラスポカラ)にはショートタイプがありません。

前の2つは最大長が197cmで、ダウンプラスポカラは207cmです。
やはり、「小柄な人や女性向け」と謳っているショートタイプを購入した方がよいのでしょうか。
大きいものを買うと、「かさばる」という他にも、デメリットがあるのでしょうか。寒いとか…

どなたかご教示下さい!
よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 身長に対してサイズが大きすぎるシュラフを使用すると、シュラフの中に「ムダな空間」ができます。

これが保温性能を落とす原因になります。

 シュラフに限らず、「保温性能」というのは身体の周囲に「暖かい空気」を保持することで発揮されます。熱線などで自発的に温度を素材でない限り(電気毛布など)、暖かくなるのは保温剤の生地そのものではなく、「空気」なのです。
 ですから例えば同じ5cmの厚みの素材があるとして、それがぴっちり目の詰んだナイロン生地(5cmの厚みのナイロン生地なんてありませんが)と中がスカスカのダウンを比較すれば、後者の方が保持できる空気の量が圧倒的に多く、従って段違いに暖かい、ということになるわけです。

 ダウンが優れているのは、羽毛の膨らみ方が大きいため、その周囲に空気を大量に保持できるためです。化繊だとシュラフ自体の厚みは同じでも、その中における「繊維の割合」が多くなってしまうため、同じ厚みだとダウンより保温性能は落ちるわけです。同じ重さだと、ダウンの方が「膨らみ方」が遙かに大きく、従って空気を保持できる量が多くなり、やはり暖かくなります。

 ですから、いくらダウンが膨らんで嵩を稼いで(嵩のことをロフトといいます)暖かい空気を大量に保持しても、シュラフの内側で身体と隙間があれば「暖めなければならない空気」が増えてしまいます。
 この暖めた空気は、容易に動くと逃げてしまうので「暖めた空気が逃げてしまう」ことになり、保温性能が著しく損なわれます。シュラフと身体の間の空気は動きやすいので、この空間はなるべく少なくするのが保温性能を向上させる秘訣なのです。
 シュラフの内部に溜まった空気は、複雑な羽毛や化繊の繊維の間に捉えられるので容易に動かず(このような空気をデッドエアといいます)、保温性能は基本的にこのシュラフ内部で発揮されるわけです。

 というわけなので、「身体に対して長すぎるシュラフ」は、足元に大量の「余分な空間」を作るので、保温性能がスポイルされてしまいます。また、足元は特に寒さを感じやすいので、よけい寒く感じます。
 もちろん短すぎると足でシュラフを突っ張るようになってしまい、中綿が圧縮されるのでデッドエアの保持量が減り、やはり保温性能は著しくスポイルされます。

 とはいうものの、身長158cmだとノーマルサイズでもなんとかいけるのでは、と思います。ショートがあればその方がベストでしょうけど。
 シュラフの足元を畳み込むようにしたり、それなりの工夫によって暖かく寝ることはできるので、どうしても気に入ったモデルならそれでも良いような気もしますが・・・
 でも、197cmはともかく、207cmはやはりちょっと長すぎるかもしれません。シュラフの保温性能が登る山の気温に対して余裕があれば良いのですが、ギリギリの条件だと少し辛いかもしれません。まあ寒さの感じ方は個人差が大きいのでなんとも言えませんが。

 余談ですがモンベルのシュラフは内側にゴムが入っていて「シュラフの内側に向かって縮む」ようになっています。
 これは上に述べた「シュラフと身体の隙間を減らす」ことと「シュラフの膨らみ(ロフト)を稼ぐ」ことの両方に非常な効果があります。
 まあ、だからといって他メーカーのモデルより特別に暖かいかというと、その分中綿量を落としているので結局同等ではあるのですが、ギリギリの条件下では、普通ならシュラフを身体に巻き付けるようにしたり暖かく寝るためにいろいろ工夫をしなければならないのですが、モンベルのモデルは割とルーズに使ってもシュラフの保温性能を最大限に発揮できるような造りになっているので、使いやすいとは思います。

 というわけで、最終的には登る山の条件や質問者さんの個人差(寒がりかそうでもないか、など)を考慮して選ばれたら良いと思います。
 そのためにいくらかでも参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

詳細に教えて頂き、ありがとうございます!

冷え性気味なところがあるので、やはりショートサイズを検討したいと思います。
大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/19 18:28

嵩張る、重い、の他には寒くなるということでしょうね。


特に足先は女性のほうが冷えを感じやすいので重要です。

足先がたくさん余ってしまう場合の対策としては
裏返す→余る長さの半分の長さを紐で縛る→元に戻す
とすると、ぴったりサイズが出来上がります。

良かったらお試しください。
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この回答へのお礼

やはり寒さがネックなのですね。。

裏技まで教えて頂き、ありがとうございます!
大変参考になりました。

お礼日時:2008/10/19 18:25

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