アゾベンゼンとp‐ヒドロキシアゾベンゼンの1:1混合クロロホルム溶液、アゾベンゼン及びp-ヒドロキシアゾベンゼンのクロロホルム溶液を同一のTLCにスポットし(今回は、左から順にアゾベンゼン、p‐ヒドロキシアゾベンゼン・アゾベンゼン、p‐ヒドロキシアゾベンゼンとスポットした。)、このTLCをベンゼン酢酸エチル展開溶媒を入れた容器で展開した。しばらくし、TLC上部から1cm程度のヵ所まで展開溶媒が来るので、このときピンセットを使い容器からTLCを取り出し、それぞれの結果をRf値と共に記録した。
その結果、アゾベンゼンの転写域までの距離は35mm
p‐ヒドロキシアゾベンゼン・アゾベンゼンの転写域までの距離は1回目20mm、2回目35mm
p‐ヒドロキシアゾベンゼンの転写域までの距離は20mm
と数値が出、Rf値は算出できました。
しかし、なぜ、転写距離がそれぞれ異なったかがよくわかりません。構造上の違いであるヒドロキシル基の有無ですが、つくと何か変化が起こるのでしょうか?
教授がanti、synと孤立遺伝子を考えろと言っていましたが、何か関係するのですか?
参考、アドバイスをお願いします。
A 回答 (1件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.1
- 回答日時:
Rf値の違いの原因はお察しの通りヒドロキシ基です。
ヒドロキシ基は極性の官能基であり、TLCと関連させるならば、その固定相となっているシリカゲル(ですよね?)と比較的強い親和力を持ちます。平たくいえば、シリカゲルと引き合っているということです。
その一方で、展開溶媒はアゾキシベンゼン等をシリカゲルから引き離して、移動させようとします。Rf値は上述の力のバランスの上で決まります。つまり、シリカゲルと引き合う力の強い物質ほどRf値は小さくなりますし、溶媒について述べれば、シリカゲルから引き離そうとする力の強い溶媒ほどRf値が大きくなります。
すなわち、ヒドロキシ基の存在によって、シリカゲルと引き合う力が強くなり(シリカゲルに強く吸着され)、Rf値が小さくなります。結果的に、ヒドロキシ基を持つ方がRf値が小さくなります。
なお、synとかantiを問題にするのは、二重結合の配置が異なっている立体異性体を区別する場合の話だと思います。今回は、事実上、anti異性体に限った話のようですので関係ないと思います。おそらくは、Rf値とは別件だろうと思います。
ちなみに、転写域とか転写距離と言う用語は使わないと思います。普通は展開距離とか移動距離という言い方をすると思いますが、これにはローカルルールがあったりしますので断定はしかねます。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 化学 展開溶媒をトリクロロメタンからメタノールに変えた場合TLCの結果はどう変わりますか? 1 2022/04/12 08:50
- 化学 ガスクロマトグラフィーについてです。 試料溶液中のピリジン、フェノール、アセトフェノンの重量比および 1 2022/07/04 17:36
- 中学校 中学理科 2 2022/09/19 09:14
- 化学 至急 ガスクロマトグラフィーについて教えていただきたいです。 試料溶液中のピリジン、フェノール、アセ 1 2022/07/06 01:11
- 化学 至急 ガスクロマトグラフィーについて教えていただきたいです。 試料溶液中のピリジン、フェノール、アセ 2 2022/07/05 12:31
- 化学 引火性物質の蒸気圧について 0 2023/02/16 20:19
- 化学 こんにちは、昨日もこのような質問を上げたんですが、 また知りたいことがあるので投稿いたします。 引火 1 2023/02/19 23:11
- 中学校 中学理科 2 2022/09/11 20:50
- 化学 陰イオン交換クロマトグラフィーについて 陰イオン錯体の形成による分離の実験を行いました。 試料溶液中 1 2023/04/30 18:29
- 化学 陰イオン交換クロマトグラフィーについての質問です。 先日、陰イオン錯体の形成による分離の実験を行いま 1 2023/05/02 01:26
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
o-ニトロアニリンとp-ニトロア...
-
水酸化ナトリウムが水に溶けた...
-
ジベンジリデンアセトンの再結...
-
ニッケル錯体の配位子と色
-
水素化ホウ素ナトリウムのつぶし方
-
ペーパークロマトグラフィーで...
-
一斗缶からの上手な注ぎ方は?
-
ポリエチレンが溶解可能な溶媒...
-
ペーパークロマトグラフィーで...
-
TLCにおける誤差の原因
-
DMSOの除去について。
-
カラムクロマトグラフィーが上...
-
アセトアニリンの再結晶で
-
アルコールのpH
-
ブチルリチウムのつぶし方
-
臭素の取り扱いについて
-
粘度法による分子量測定について
-
TLCの二回展開はなぜ、するので...
-
液体窒素を用いたトラップでの...
-
薄層クロマトグラフィーの脂質実験
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
ポリエチレンが溶解可能な溶媒...
-
o-ニトロアニリンとp-ニトロア...
-
ジベンジリデンアセトンの再結...
-
TLCにおける誤差の原因
-
わりと緊急です。再沈殿の原理...
-
液体窒素を用いたトラップでの...
-
ペーパークロマトグラフィーで...
-
アルコールのpH
-
DMSOの除去について。
-
p-ニトロアニリン中のo-ニトロ...
-
こめ油の作り方
-
強酸と有機溶媒を混ぜるとどう...
-
還流について
-
ポリエチレン容器は灯油に使え...
-
炭酸カリウムについて
-
カフェインの再結晶(混合溶媒法)
-
HPLCの負のピーク
-
水素化ホウ素ナトリウムのつぶし方
-
TLCのスポットについて
-
エバポでクロロホルムが飛びま...
おすすめ情報