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生物が行うDNA複製とPCR法ってどこがちがうんですか?

A 回答 (2件)

生物ではDNA鎖はあくまでも二本鎖である事が前提です。


このため、リーディング鎖とラギング鎖ができますね。

PCRでは熱で二本鎖をほどいて一本鎖にしてます。
反対方向に読むプライマーをつけることによって両方向をリーディングとすることができます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2003/01/19 11:23

生物が行うDNA複製では、酵素が2重らせんをほどいて1本鎖にし、そこに別の酵素の働きでプライマーという短いDNA断片が作られて、そのプライマーを起点にしてDNA合成酵素が新しい2重らせんを作って行きます。

最初にほどかれた2重らせんの1本ずつそれぞれに新しい2重らせんが作られてゆき、最終的に新しい2重らせんが2つ出来上がります。

PCRでは、DNAに高熱をかけることで2重らせんをほどいてやります。あらかじめ試験管の中にプライマーをたくさん入れておき、そのプライマーがほどけたDNA鎖にくっつくことで、そこを起点にDNA合成酵素が新しい2重らせんを作って行きます。

生物が行うDNA複製が全DNAをコピーするのに対し、PCRでは複製したいDNA領域の上流と下流にくっつくようなプライマーを使うことで、目的の領域だけを大量に複製することができます。現在では、自由自在に好きなプライマーを人工的に作ることができます。

酵素等の蛋白質は熱に非常に弱いのですが、PCRを使ってDNA2重鎖をほどくためには90℃以上の熱をかける必要があります。この熱に耐えられるDNA合成酵素が温泉細菌から発見されたことで、初めてPCRという手法が可能になりました。

ちなみに、複製したい領域だけを切り出して大腸菌などに組み込み、大腸菌を培養してやる方法でも、目的とする領域を大量にコピーするという観点ではPCRと変わりません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2003/01/19 00:32

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