天使と悪魔選手権

映画俳優の池部良が、松竹映画、乾いた花でヤクザを演じたら、評判がよく東映からウチの高倉を男にしてくれ、と昭和任侠伝にでるはめになった、とエッセイにありました。
そこで殺陣師に殺陣をつけられ、稽古したあとで「昔(戦前)の稼業はこんなぬるくはなかったです。よく軒下で仁義切りそこなって、たたっ殺されるやつがいたもんです」ときかされ、エラいことになったとおもったとか。

前置きが長くなりましたが、あいさつは重要だと思います。仁義を切る、を検索して、どのようなものかもわかったつもりです。が、言葉を違えたらご勘弁、ともあり、いきなり「たたっ殺される」とは信じられないのが本音です。
実態についてご存じの方、お教えくだされば幸いです。

(池部氏は、殺陣が7くらいかと思ったら20くらいあると聞かされ唖然とし、高倉健のほうをみたら、健さんは自分よりはるかに多い殺陣をマスターしてノンビリしていたとか)

A 回答 (1件)

 実態を知る方の本を紹介させていただきます。


 『香具師口上集』(室町京之介 創拓社)p33「三種の仁義」

 こうしてこれらの若い衆が、庶民に文化を紹介したのである。この商売(バイ)の道すがら、他集団の若い衆と会うや、早速丁寧な挨拶をするのである。
 羽織を着てれば紐を解(ほど)いて、中腰になって足を開いて、左手を膝に置き、右手は右膝の前にして、開いた手の平を相手に見せ、つまり敵対しない態度を見せるや流れるように、気持としては一息にアイツキをする謙虚にである。
「お控え下さい」
「それでは挨拶になり申さぬが強(た)ってのお言葉、控えさせていただきます」
「早速お控え下されありがたく存ずる。ぶしつけながら我等と同じ野士とお見かけ申す。斯く申す某(それがし)は、縁持ちまして○○(ここは住所)の△△お頭の一党にて姓名の儀××□□と発し、香具売りひさぐ者にござんす。以後お見知り置きの上、きょう後万端よろしくお願い申します」
「ご丁寧なるお仁義痛み入り申す。お答え申す拙者(それがし)は・・」

 これが現在まで伝わっている仁義アイツキの初まりだ。前にも言ったように、流暢に言えなければ「こやつ偽せ者」と一刀の許に斬殺されても苦情(クレーム)はつけられない。これがこの世界の不文律というもんだ。・・・だから、渡世まだ浅き者は、初めっから仁義を切らず「いまだ手前お見掛け通りの未熟者、仁義お許しの上今後よろしく願います」グリコのマークにならって素直に両手を挙げてしまうのだ。
 
 実際に「一刀の許に斬殺」されたかどうかは調べが及びません。申し訳ない。
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この回答へのお礼

遅くなりました。ありがとうございます。
グリコになるのは、はじめて聞きました。今はこんな風習も、廃れてしまったのでしょうね。

お礼日時:2008/12/19 23:49

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