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No.2
- 回答日時:
再びこんばんは、なかなか反応がないんで、またお邪魔しますが、太宰という人、露悪、自己憐憫がいりまじって、いま読むと「痛い」んじゃないですか?
われわれ若いとき「シラケの世代」と呼ばれた時期はそれなりに共感を得られたこともございましたけど。
まあ良くも悪くも「文学」が芸術でありえた時期に自らの醜さを露呈する。それにかさねて「自分の滅び去るであろう才気は惜しむに余りあるもの」という主張の見え隠れする傲慢が太宰のスタイルであって、われわれおじさんの間では「麻疹(はしか)文学」のひとつであり、つまりは若い特なんであんなにのめりこんだのだろう、いまななっては再読に耐えないとの共通認識ですね。
「文学的才能はテクニカルな面で評価は高うおますけど、人間的にみるとあんさんとつきおうとうありませんねん。」で葬り去られるのもちょっとと思いますけど。
No.1
- 回答日時:
こんばんは、私の考えを申し上げます。
堀木との会話というか言葉遊びで、名詞を「悲劇的名詞(トラ)」と「喜劇的名詞(コメ)」に分別しようとしたり、対義語を考えながら逆に同義語ではないのかとなってしまう場面がありますね。結局ははっきりとした定義ができないで終わっています。
要するに、あきらかに人間として失格者である葉蔵であっても絶対悪にはなりえないのであり、自分自身でさえ嫌悪する性格のいやらしさでさえ京橋のスタンドバアのマダム(聖母マリアのような稀有な存在であるかも知れないが)の視点からみると同情を抱かされるように写る。
それも太宰自身の自己弁護、あるいは「どうしようもない自分であるがどうか見捨てないで」というメッセージともとれます。いかにも太宰らしいと思いますが。
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