プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

こんにちは、共役系構造をもつ分子構造は光をよく吸収することを学びましたが、吸収された光のエネルギーは、その分子構造そのものでしか使われないのでしょうか? それとも同一分子内の他の箇所で使われることも可能でしょうか? たとえば、アミンの一つのアルキル基をベンゼンにした場合、紫外域の250nmの光をベンゼンが吸収した場合、アミンのNが電子を放出するためのエネルギーに費やされることはありますでしょうか? 

A 回答 (1件)

>共役系構造をもつ分子構造は光をよく吸収する


これは「正確」な表現ではありません。共役系が伸びた場合起こることは「吸収効率」の向上ではなく「吸収波長」の赤方遷移、つまり吸収光振動数の低下です。
>同一分子内の他の箇所で使われる
これは、あり得ます、しかしそれは通常「格子緩和」言い換えれば分子振動・回転への分散です。
ですので、
>アミンのNが電子を放出する
様な過程が生ずることを想像することは困難です。
もちろん、電子受容体が共存していて、窒素を含む原子団が励起されることにより、電子伝達効率が高まることはあり得ます。
例を挙げれば、アミノ基がπ電子系と共役しており、nπ*遷移がより長波長で起きるなら、π*軌道から電子受容体への電子移動は有利になります。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!