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松竹配給の歴代最高記録は「武士の一分」で41億円だそうです。でも東宝は去年だけで「崖の上のポニョ」が154億円、「花より男子ファイナル」77億円、「容疑者Xの献身」が50億円などレベルが違う興行収入を記録したようです。そこで質問が二つあります。

1. なぜ東宝の配給する映画はこんな興行収入を記録できるのですか??

2. 映画の面白さとは別に、配給会社によっても興行収入がかなり左右されるということですか??
(例えば同じ映画でも、松竹に配給されるか東宝に配給されるかで、だいぶ興行収入が変わっていた可能性が高いですか?)

A 回答 (1件)

映画の興行というのは水物です。

水商売なのです。悪く言えば博打と一緒です。
観客がどんな映画を見たいかを先読みするのが
配給・興業・権を持つ制作会社の責務です。
実写で食べられない分アニメに頼って生きてきました。
「ドラえもん」「コナン」「ポケモン」「プリキュア」「ケロロ軍曹」などが各社のドル箱ですね
ジブリ作品は東宝だったり松竹だったり配給系列が作品ごとに違ったりするのですが・・・・東宝以外だと何故かコケます・・・・さて

1970年辺りから「明るく楽しい家族映画」というのが必ずしも観客動員にはつながらない。ということには気付いてはいましたが、作家性の強い作品ばかりがもてはやされ、コアな観客しか映画館に来なくなって長い映画不況が続きました。8年ほど前の「世界の中心で愛を叫ぶ」「今会いに行きます」といった若い女性にターゲットを絞り、ようやくヒットがうまれだして、邦画ブームに火を付けたと言っていいと思います。

東宝の場合は映画調整部というところが、興行側のニーズに沿った映画をTV局と旨くコラボして配給してまずまず、良い流れに乗れたのだと思います。
「電車男」「恋空」といった新しい媒体から映画を作れた事もあたらしい観客層を映画館に呼べたと思います。

この邦画ブームにはフジテレビの素晴らしいアシストがあったことも、忘れてはいけないでしょう。フジは自社製作でない映画でも必ず暖かいフォローで宣伝しています。例えば「セカチュウ」なんかはTBSが自局でドラマ化するまで「めざましテレビ」などで、製作情報などかなり取り上げてくれました。まさに「情けは人のためならず」と要ったところでしょう。「踊る・・・」シリーズで空前のヒットを飛ばせた潮流はこういった努力によるものだと言うことを無視できないと思います。

結局のところ今映画館に行く観客ってどんな人なのかを読めないと、制作・配給・興業の収支のバランスは狂っていきます。前にも申しましたとおり制作配給会社は、興業映画館主からのレスポンスに対する責務を果たしてきたのでしょうか?
昔角川書店が映画制作にハマリ空前のブームを作り出したことがありました。
その時のキャッチコピーが「読んでから観るか!観てから読むか!」でした、(ただ製作費の捻出に多くの印刷・書店関係者にかなりの負担を強いたため、後期はかなり不評を買っていたようです。)ニーズは誰が作り出すモノなのでしょうか・・・・

松竹はようやく「おくりびと」「ヤッターマン」で糊口をしのげたようですが、これからも同じように観客のニーズに応えられる作品を興行側に提示できるかどうかは、判りません。何しろ今年前半封切る映画の大半は去年以前に作られているのですから・・・
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