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トルーマンが封じ込め政策を言い出したんですよね。

アメリカにはどんな事情があったんですか?

A 回答 (3件)

世界のあちこちに社会主義革命がおこって共産主義政権が誕生し、


おまけにソ連が覇権主義を露骨にみせて周囲を共産主義陣営に取り込んでいったからです。

第2次世界大戦後、西欧に搾取されていた途上国の民衆は平等のスローガンに
これを軍事独裁政権が利用する形であちこちで社会主義革命がおこります。
南米でもアルゼンチンやチリ、そしてキューバでも社会主義政権が誕生し、
アメリアの喉笛にナイフを突きつける形になります。

これに対し、東欧は少し事情が違って、ソ連軍が侵攻をして社会主義政権を直接つくっていきます。
当初はこの東欧の動きが非常に脅威となり、ギリシャの共産化が目前に迫っていたので
英米でソビエトの封じ込めを積極的に進めます。

こうして欧州の色分けはだいたいできたのですが、ソ連は豊富な資源をバックに
世界中の社会主義国に援助をし、その盟主として君臨します。

更に東アジアにおいて中国という2匹目の竜が誕生します。
東アジアでも日本は共産化を防ぎましたが、ベトナム、ビルマ、モンゴルなどは
軒並み社会主義陣営に入っていきます。

中国は膨張政策でチベットやウイグルに侵攻しますが、この時覇権主義はまだ取っていません。
アメリカにとって当面の脅威はソ連でしたが、こうも社会主義国の力が強いと、
基軸通貨ドルで世界を牛耳っていても、いつ情勢が覆るか分かりません。
それで西側諸国や日本と手を合わせて強力な封じ込めをしていくことになります。
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国家対国家と言う観点からは他の方の言われる通りだと思います。


ただ米国内の考え方としては、多民族国家としての纏まりを維持する為には悪役が必要と言う面があります。
対独裁国家戦争を戦い抜いた戦争の後、一緒に戦った同盟国の中で敵視するのは必然的に共産国家が候補となります。
また、中国内で国共内戦の末共産中国が生まれ、その後分割した国家間での勢力争いが何れも不利になった事で、ソ連の仮想敵国としての位置は不動なものになりました。
ちなみにソ連崩壊後の仮想敵国は、不公正な経済戦争を仕掛けている日本となり、日本を標的とした経済制度変更が行なわれ、日本の第二の敗戦を招いた事は記憶に新しい所です。
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 全般的には、No.1の方の回答となります。


 西欧の搾取について少し詳しく回答します。

 その根本には、第一次世界大戦前に世界最大の生産力を誇る国家となったアメリカの経済事情があります。

 第一次世界大戦前に、世界最大の生産力を持つようになったとはいえ、イギリスに対する借金も多くありました。しかし、大戦でヨーロッパが消費する大量の軍需物資を供給する側に回り、大儲けして借金もなくなり、戦争後は債権国となって国力はさらに向上しました。

 世界恐慌で大不況を経験したものの、第二次世界大戦では戦場とならずまたも世界中に物資を供給し、軍事・経済両面に隔絶した力を持つ超大国として、世界中の国・地域に利権(=外国にアメリカがお金を出して会社を設立し、資源開発を行いました。)を確保し、利益を上げるとともにアメリカの経済基盤を強化・確立しました。

 ところが、ソ連が社会主義国として共産主義経済を標榜し、戦争で荒廃した国土を計画経済で急速に復興させ、核兵器開発を行って自由主義国アメリカ(=資本主義経済大国)と対抗する状況を作り上げました。

 ソ連は、世界的な社会主義革命の支援を行い、アメリカなど先進国の資本で資源開発がおこなわれている多くの国や植民地で革命が起こりました。
 これらの国・地域では、新しくできた社会主義政権が、「多くの住民が貧しいのは、アメリカなど先進国が搾取しているからだ」として、欧米人の持つ大規模農場や鉱山などを国有化していきました。

 この動きを軍事力・政治力で抑え込もうとしたのが、トルーマンの政策なのです。
 ほとんどの政治的動きの裏には経済事情=損得計算があります。 
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