dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

管理会計論の設備投資案の問題で分からない箇所があります。
分からない問題は下記です。
-------------------------------------
以下の資料に基づき、税引き後正味CFを求めなさい。
資料.
1.ZO社では、新製品である製品Aを製造するための設備投資プロジェクトについて検討している。
製品Aを製造するためには、新たな機械設備への投資が必要となり、投資額は2000億円である。
なお、機械設備の耐用年数は5年、残存価格はゼロとし、定額法で償却される。

2.設備投資プロジェクトの税引前正味キャッシュフローは550億円であり、各年度を通じて一定である。
また、CFはすべて年度末に発生する。

3.法人税率は40%とする。
-------------------------------------
回答.

原価償却費:2000億÷5年=400億
税引後正味CF:550億×0.6+400億×0.4=490億円
-------------------------------------
このような回答なのですが、自分で解いた回答は下記です。
経済的効果=税引後利益+減価償却費
の公式に当てはめて、
550億円(税引前利益)×0.6(税引後にする為)+400億(原価償却費)=730億円

このような形で解いて見事に間違ったのですが、何が悪いのか?が分かりません。
おそらく公式の理解をしていないからだとは思っているのですが、全然分かりません。
さっぱりなので、詳しくアドバイス下さい。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

税引前利益というのは、この場合だと営業利益のことです。

売上-売上原価-販管費(ここでは減価償却費のみ)という損益計算書的な算式で求められる営業利益で、そこから税金を引く前の値です。これに対して税引前キャッシュフローというのは、企業に入ってきた現金収入と企業から出て行った現金支出の差額のことであり、これに税効果を考慮する前の値です。

この問題では売上の金額や売上原価の金額は明示されていませんが、一般的に設備投資の問題では、売上の金額=現金収入の金額、売上原価の金額=現金支出の金額という関係が前提にされています(つまり商品を売り上げたときの仕訳は常に現金/売上で、仕入れたときの仕訳は常に仕入/現金ということ)。減価償却費についてはこれを計上しても企業に現金の出入りはないので(減価償却費計上の仕訳は減費/減累であり、現金勘定は出てこない)、基本的には(税効果を無視すれば)キャッシュフローの計算に影響しません。そして売上-売上原価で求められる税引前キャッシュフローがここでは550億円ということです。

これに対して会計上の営業利益は、売上と売上原価だけでなく減価償却費も加味しないといけないので、税引前キャッシュフロー550億円から減価償却費400億円を引くことによって求められます。

ちなみに税効果を考慮すると税引前キャッシュフロー550億には税金が40%かかってくるので、220億円の国に対する現金支出が生じ、税引き後のキャッシュフローは差し引き330億円となります。ただし、減価償却費400億円については税務上損金に算入されるので、それに40%をかけた160億円分は税金の支払いを免れることができます。その経済的利益160億円に税引き後キャッシュフロー330億円をプラスすると490億円となり、これが税引き後正味のキャッシュフローということになります。質問者さんの指摘してらっしゃる公式とは計算方法が違いますが、やっていることは同じです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

かなり詳しく回答をしていただきありがとうございました。
理解出来ました。
これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2009/11/27 14:36

550億円というのは税引前利益ではなく税引前のキャッシュフローです。

税引前利益は550億円から会計上の費用である減価償却費400億円を引くことで求められますので150億円となります。この150億円に0.6をかけて税引後にし、減価償却費を足せば回答と同じように490億円になります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
基本的な事を質問させてもらいたいのですが、
税引前利益と税引前キャッシュフローはどう違うものなのでしょうか?
よろしくお願いします。

お礼日時:2009/11/22 21:55

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!