10秒目をつむったら…

創作の資料のために、20世紀以降の日本の精神医療の現場や環境について調べています。
重視しているのは1900年~第二次世界大戦の期間に、医師たちが
学問、または患者への処方のためにどういった環境・設備の中で活動していたか、ということです。

上記のことが詳細に記載された文献はあるのでしょうか?
医学に関しては無知なのですが、どんなものでも良いので教えていただければ幸いです。

A 回答 (3件)

No.1 の補足です。



すでに精神疾患については20世紀初頭から認識があり、それを治療しようという試みはあったわけです。投薬もあれば、ご指摘のような乱暴な外科的処置もあったのです。

医薬品の進歩・発展については、次のサイトの医薬品広告ギャラリーが参考になるでしょう。これは、当時の精神疾患に対する世間のイメージを描いたものとして解釈することも可能です。

The Japanese Gallery of Psychiatric Art
http://psychodoc.eek.jp/abare/gallery/

そして、一方で精神外科と呼ばれた施術に関しては『東大病院精神科の30年』という書籍があるらしく、そこに記述もあるようです。

とはいえ、1975年の「精神外科を否定する決議」に見られるように、治療というよりも不都合な行動を抑止するという面が強かったのが、20世紀初頭から前半の患者さんたちへの処遇であったとも言えるのです。

このあたりは、第二次世界大戦のあたりの医学倫理全般に関わってくるものでもありますので、精神医療に限定せずに歴史をたどっておかれると、絞込みのとっかかりが見つけやすいかとも思います。
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この回答へのお礼

重ねて、ありがとうございます。
ご紹介して頂いた書籍はどうやら絶版のようなので。図書館などで見つけたいと思います。

スキャンダラスな部分ばかり注目したく無いのですが、どうしても閉ざされてきた分野なためにそういった色の強い書籍が多く、逆に苦労しています。
それでも、外科的措置も含めて存命されている患者の方が多く居る今、たとえ創作においても歪んだ知識を元に表現する事は許されないことだと考えています。

助言を頂いたとおり広い視野で資料捜索をしてみる事にします。

お礼日時:2009/12/01 07:05

講談社現代新書に「精神医学とナチズム」という本があります。


その第五章に「日本の精神医学」が有ります。10頁足らずですが
手懸かりになるかもしれません。
「あとがき」にも日本の精神医学の状況と何故著者がこの本を
書こうとしたかの記述が有り参考になるかも知れません。
「文献」も多く紹介してあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせて頂きます。

お礼日時:2009/11/30 22:30

成書は存じ上げませんが、医薬品広告を研究したサイトや、関連法令の変遷をまとめたサイトがあったように記憶しています。



正直、治療ができると受け取られずに放任されていた不遇な患者さんも多い分野と思われ、関連法令の制定や、医薬品の発展によっての生活維持・社会復帰が実現していったことで、やっと病気として正しく診断されては適切な治療が可能となり、社会復帰できる技術と体勢ができたのだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
たしかに、精神医療に関する研究は20世紀半ば~後半になってやっと開けてきた分野だと私自身も考えています。

ただ、1950年あたりには日本でも既に精神外科手術が行われているようですから、精神疾患を持ったものにとって何らかの措置を取る環境は作られていたように思います。
それは脳外科医が行っていたことかもしれませんが、そこから、精神に対する研究が医学の中の一分野としての形成されるまでの成り立ちも知りたいと考えています。

お礼日時:2009/11/30 22:41

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