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今度、学校でサイレントムービーを作る事になりました。
でも困った事に、音楽が大好きで、音楽がカッコよければ良い映画に
思えてきてしまう私にはサイレントムービーの魅力がいまいち分かりません。だから、どんなところが好きで観ちゃうとか、これを観れば目からウロコが落ちるって映画とか教えて下さい。

A 回答 (3件)

私も授業で撮ったけど、音に合わせるのって結構難しいことに気が付き、他の人がかっこいい音楽付きの作品を撮影しているなか、一人サイレントでした(笑)。

しかし、発表当日教室の機材が故障し、ほとんどの人の作品が音なしで上映され、そうやって見ると、音に頼りすぎていて、映像だけだと何も面白くない作品が多いかったです。やっぱ映像だけで見ても面白いものを作るってことが大切なんじゃないでしょうか。

そこでお勧めのサイレント映画ですが、やっぱG・メリエスの『月世界旅行』じゃないでしょうか。有名すぎるし、映画というより映像といったほうが近いかもしれませんが、私はあれが大好きです。
スマッシング・パンプキンズの「tonight, tonight」という曲のPVでも使われてたけど、それを見て余計に好きになりました。できればスマ・パンの方も見て欲しいです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

おおっ!実際に作られたんですね。凄い!(どんなのか気になるなー。)
映像だけで観ても面白いものですかー。なるほど。
今まで私、音楽に騙されてきたのかも(それもアリだけど)。

「tonight,tonight」は前に観ましたよー。
『月世界旅行』はまだなんで、今度観ます。
良いアドバイス、アリガトウゴザイマシタ!

お礼日時:2001/04/06 04:30

ども、こんばんわ。


どういう学校に通われておられるのかわからないのですが、いいなあ…そういう課題。

えーと、当然のことですが、サイレント映像の魅力は、映像だけで表現をするタノシミ、です。至極アタリマエの響きですが、はまるとたまらなく面白いのです、これが。

まず「撮り方」の話ですが、被写体をマンゼンと撮るのではなく、構図や画面の切り取り方ひとつ、さじかげんで、写っているモノや人物に、意味や生き生きとした表情や感情表現を与えることが出来るのです。

例を挙げると、たとえば「音楽を聴いている男」を撮るとしましょう。

彼はどういう風に音楽を聴いているか?手持ちぶさたでヒマツブシで聞いているのか?なら、それを表現するために、カメラの位置はどこにあればいいだろうか?ということを考えるのですね。当然、彼より離れた位置、全身が入るような、構図も平面的で奥行きのない画面で撮るのがまあ、基本でしょう。

では反対に、彼がその曲に深い感動を覚えているときは?
できるだけカメラは彼に寄ります。でも超どアップはやりすぎ。

バストショット程度から、ゆっくりと、観客には気づかない程度のスピードのズームアップで彼の顔へ、彼の表情へ近づいていきます。うまくやればカメラの動きと共に観客は身も心も前へ、画面へと引き込まれていくはず。これで、たとえば照明効果で、淡いオレンジ色のノスタルジックな色調にでもしておけば、ますます引き込まれ度はアップします。(やりすぎてもダメですが。)
この「気づくか気づかないほどのゆっくりとしたズーム」は、たとえば登場人物が大切な話(特に長ぜりふの時)を聞いているときとか、遠くから恋人を見つめてウルウルしている、などの画面では、たいてい使われています。(←やな観客だな)

また、たとえばヒトの横顔を撮る際、画面の中央のあたりに鼻が来るように構図を取ると、それは「彼が何かを見ている」映像になり、耳の後ろのあたりを画面の中心になるようにすれば、彼が「何かを深く考えている」図になります。

ヒトの腰から上だけを、引いたカメラで、彼の上や左右に広い空間を取って撮せば、孤独感が表現できます。

車やヒトが走っているところを撮る際、画面を少し傾けてやると、より、スピード感が出ます。

これはホンの一部の例で、こういう、映像だけの表現方法は他にも無限にあり、そして日々映像作家によって生み出されています。
この、構図やカメラワークで生み出される表現方法が、いわゆる、「映像文法」です。

コレはヒッチコックが語っていたエピソードで、映像文法のひとつである「モンタージュ」の原理についての話なのですが、まず、ひとりの、無表情な男のアップを用意します。
そしてそれに続けて(1)美しい花畑の映像(2)泣き叫ぶ赤ん坊の映像(3)通り過ぎる若い娘の映像、をつなぎます。そしてそれを上映してみせると、それぞれを観た人々が、男の演技について誰もが大絶賛した、なぜなら(1)を見た人は彼の美しい物を愛でる優しい心に感動し、(2)は彼の慈悲深く深い悲しみに包まれた表情に涙腺を刺激され、(3)では彼の立派な風貌に似合わぬ好色な魂に嫌悪感を持った、というのですね。

ヒッチコックはスピーチの名人だったので、多少の誇張がある話ですが、編集の重要さとおもしろさをうまく表現した話だと思います。つまり、ただ撮っただけの映像はタダの動く絵ですが、つないで、前後の関連づけを観る人に与えることで、物語や感情を観る人に伝えることが出来るのが、映画の一番楽しいところだと思います。

ですから、あえてサイレントとして作られた映画ではなしに、あなたが普段好きでよく観ている映画、好きで堪らない、自分の定番的な映画を、音を消してじっくり観てみてください。
必ずそこには魅力的な「映像文法」があって、その創意工夫と難しさと楽しさが読みとれると思います。

>最後、ちょっとくさいぞ(笑)
あ、漫画なんかも参考になりますね、実は。構図や間の取り方とかが。
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この回答へのお礼

こんなにも詳しく教えてくれて、アリガトウゴザイマス。
大変勉強になりました!!!参考にしたいことだらけです。

この感想としては、、、「先生!いきなりサイレントムービーを作らせるな!」って感じです(笑)。
上級者向けのように思えるんだけど・・・。
音があるもの以上に映像のことをこまかーく考えないといけないことを改めて
思い知らされました。


取り敢えず助言通りにお気に入りの映画の音を消して、じっくり観察してみます。
さっそくキューブリックとセドリック・クラピッシュで試してみようっと。
映画って、見方によってはかなり勉強になるんですねー。気付かなかった。

お礼日時:2001/04/06 04:23

せりふや音楽に頼ることが出来ませんので


訴えたいことを映像のみに頼ることになります。
ですから例えば人物がでる映画だったら感情の変化などを役者の微妙なな表情で表現しなければなりません。
それを読みとるのが見ることの楽しみであり、逆に映像の作り方の難しさになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
微妙な表情をくみとるのが、サイレントムービーの楽しみ方なんですね。
うーん。難しい・・・。

お礼日時:2001/04/06 04:05

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