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日本の企業は、青年海外協力隊の経験をブランク扱いすることが多いですが、なぜですか?

技術職(コンピューター技術など)で派遣されていた場合は、現地で開発系の仕事をしたり、教育系の仕事をしたりと、プロジェクトをまとめるリーダとしてのスキルアップに繋げられるキャリアになりそうですし、また、国際感覚が身についたエンジニアとしても有用だと考えるべきだと思うのですが、どうして日本ではキャリアとしてあまり認められないのかよくわかりません。

特に英語圏で開発系の仕事をしていた場合は、「日常的に英語で仕事ができるシステムエンジニア」としてのキャリアがつめると思うのですが、いかがでしょうか?

A 回答 (3件)

こんにちは。


海外協力隊ではありませんが、海外のNGOで働いていたので似たような経験のある者です。
今は民間企業でサラリーマンをしています。

> 日本の企業は、青年海外協力隊の経験をブランク扱いすることが多いですが、なぜですか?

端的に言うと、企業の評価軸の中には、海外協力隊の経験が含まれていないからです。
質問者様の挙げらている通り、専門を持って協力隊で活躍された方々の中には、他者が持っていないスキルを有している人たちも沢山います(うちの職場には協力隊卒業生が何人かいます)。

しかし、このスキルが、企業にとって「有益」かといわれると、疑問です。
それは、海外協力隊が活動するフィールドと、企業社会が活動するフィールドが違うからです。
海外協力隊の経験は、同じようなフィールド(例えばJICAや国際機関)では評価されています。


ご存知かどうかわかりませんが、海外協力隊の経験者は、多くの企業から「厄介者」に近い評価を受けています。
その理由は、、、

・企業という利益追求の組織と、協力隊という理念や社会貢献を目的として活動をしている人々との違い
・多くの新卒者がそのまま企業に就職した環境の中では、他の環境の見聞がある人が入社すると環境が変化する可能性があるというリスク(会社組織をバカにするひとが多い)
・今まで協力隊で活動していたフィールドとの違いで、企業に対して愛想を尽かして辞める人が出るというリスク(実際に適応できずに辞める人が多い)
・かんたんに海外に飛び出してしまうというフットワークの軽さが、会社をすぐに辞めるかもしれないというように評価されて経験が裏目に出る(これも事実)
・派遣地で1人ですべてをこなしていたため、企業のチームワークに適応できない
・夢追い人が多い

というような理由が挙げられます。
現実問題として、こういうことが過去には沢山ありましたので、企業の幹部は半ば「協力隊恐怖症」のようにもなっている人も少なくありません。


> 特に英語圏で開発系の仕事をしていた場合は、
> 「日常的に英語で仕事ができるシステムエンジニア」としてのキャリアが
> つめると思うのですが、いかがでしょうか?

その企業が、ポンポンと海外に社員を派遣するような会社であれば、質問者様の指摘するようなスキルは十分に発揮できますが、こういう企業は少なく、またこういう企業であれば、上に挙げたような企業と協力隊の不一致も起きにくい職場環境だと考えられます。

また、「システムエンジニア」という仕事は、日本国内では需要があっても、海外に飛び出していくような経営戦略を取っている企業は、情報系の開発コンサルなどを除くと、ほとんどないでしょう。
「日常的に英語がで仕事ができる」という点も、国内の情報系企業に、どこまでその需要があるかというと、大きな疑問です。


つい最近までは、協力隊卒業生に対するこうした偏見(?)も薄れつつありましたが、ごく最近になってからまた協力隊卒業生の民間就職が厳しくなっているという話を良く聞きます。
それは、そもそも高い志を以って協力隊に行った人が減り、逆に就職難で適当な就職口が見つからず、職なしを避けるために安易に協力隊になった人が多くなってきていることと、協力隊経験者自身が、企業文化を否定する(儲け主義に対する批判をする)ケースが多くなったためと言われています。

企業側も、協力隊経験者側も、今の状況では反目し合っているので、指摘のように民間企業で協力隊が評価されるようになるには、まだもう少し時間がかかるかと思いますね。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
企業と協力隊とのフィールドの違いは大きな問題だと思います。
日本企業は海外での見識がある人を嫌う傾向にありますが、このような傾向を徐々になくしていかなければ、韓国や中国の企業に負けてしまうのが目に見えています。この辺は、政治が後押ししていかなければならない問題だと切実に感じます。

お礼日時:2010/07/14 22:31

1つには、協力隊に限らず、職を転々とする人材への否定が


年功序列の気風の残っている日本企業にはあります。
まして海外=自分たちの良く知っているテリトリーからの
離脱であれば、集団主義的な日本社会で異端視されるのは
当然です。
英語ができるだけならば、英会話学校で十分であって、
海外実務経験のメリットは、異文化とのインターフェースですが、
そもそも日本企業は“内向き”であり、現地への適応は
押し付けか丸投げなのは、周知の通りです。
いまだに日本人にとって、海外は「外国」=自分たちの世界の外
でしかないのです(島国根性)。
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日本にはなぜかボランティア的な活動に対しての認識度の低さってのがありますから


その関係じゃないですかね?
もちろん活動記録として面接時なんかにはアピールできるとは思いますけどね
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