ドイツでは憲法違反で逮捕される対象となる?
()の01:18頃からのピエール・パリゾ氏の発言ですが、どうやらドイツでは田母神氏の発言は逮捕される対象となるとのことを言っております。
しかし、本質問サイトでは下記のようなことも書かれております。
:::以下 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3763746.html より引用開始:::
初代首相アデナウアーは、1952年12月3日、連邦議会で
「私は連邦政府の名において宣言します。気高い軍の伝統の名において、地上や海上あるいは空で戦ったすべてのつわものを、われわれは是認する」
「ドイツ軍人の誉と偉大な功績は、過去数年の間に傷つけられはしたが、まだ生き続けており、さらに生き続けることを確信する」
上記の演説も有って、処刑されたアルフレート・ヨードル上級大将の未亡人が、1953年に夫の名誉回復をかちとっていますね。(国「ヒットラー」の決定に従っただけ = 無罪 C項に当たる罪を犯していないので…。 )
:::以上引用終了:::
上記のアデナウアー首相の発言は逮捕される対象となるのでしょうか?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
まず、ピエール・パリゾ氏の発言が、田母神氏のどの発言のどの部分をさして「逮捕される対象となる」と言ったのかが、不明確です。
次に、ドイツで憲法違反だから逮捕されることがある、という点についても判断しないといけないでしょう。一般的には憲法に違反したため逮捕されるというのは考えにくいですが、ドイツ連邦共和国にはそういう規定があるのかもしれませんし、それを規定した別の刑法の条項があるのかもしれません。
(例:憲法X条Aをしない。→刑法XX条:憲法X条に規定するAをした人間は、これを逮捕する)
ただ、一般人には区別がつきにくいので、憲法x条違反での逮捕と思えるでしょう。
ただ、日本在住のカナダ人(おそらく仏系)の木工作家氏が、どれだけドイツ連邦共和国の憲法ならびに刑法の規定に通暁しているのか、はなはだ疑問が残ります。
次にアデナウアーの発言について、ですが、
アデナウアーの「偉大さ」は、戦争責任を持つ人間、戦争を実行させようとした人間と、戦争によって生じた罪、戦争を遂行した人間、これらを峻別した、しかも戦後すぐといって良い時期に、という点にあるのだと私は思います。
つまり、ドイツは戦争を犯した。戦争時に戦争犯罪を犯した。この戦争犯罪で罰せらるべきなのはC項を犯した人間だけである。平和に対する罪、一般的戦争犯罪は、どの国も犯すことだからドイツの判断では罪を下すべきではない、ということなのではないのでしょうか?
なので、独立を勝ち得た後には、A・Bの罪に問われた人間は、名誉の回復を得ることが出来た。
日本の場合は、戦争犯罪の性質ではなく、立場の違いで区別しており、これが両国の違いでしょう。
つまり、アデナウアーの論理でいえば、「ドイツは戦争を行った。通常の戦争行為は、他国(戦勝国)同様なんら恥ずべきものではない。しかし、人道に反する罪(ユダヤ人の虐殺やそれに類する行為)は恥ずべきものであり、謝罪する。また、後者の罪を指導した人間・実行した人間は、ドイツ国民はこれを許さず、罰する」ということではないのでしょうか。ですから「ドイツの国防のために戦ったすべての国防軍の軍人は、(C項を犯していない限りは)これを是認する」ということでしょう。
日本の場合は、「戦争は全て罪である。日本は戦争を起こした。日本国民すべてがその罪を負う」という論理展開になっています。ここらが、欧米と日本の違いだとか、外交の違いだとか、精神面での違いだとかで言われる点なのだと思います。
一億層懺悔といわれた時代があったとはいえ、いかにもまずい論理展開だと思います。
今回の田母神氏の発言は、まさにこの二つの論理の間隙に陥ったといえるのではないのでしょうか。
多くの日本人は、たとえ左翼でも(極左は違うかもしれませんが)、靖国にまつられているおそらく大多数をしめる徴兵をうけ参戦した一般市民を、悼むことに反対はしないでしょう。
そして、かなりの数をしめる職業軍人のその大半も、国家からの命令により任務を遂行しただけで、この人達を悼むことに反対する人間も、左翼をのぞけば、あまりいないでしょう。
問題は、戦争指導者をどう考えるか、で、この場での回答には相応しくないと思いますので、この話題は避けます。
アデナウアーの発言でいえば、命令をうけ戦場に赴き、人道に反する罪を犯していない人間は追悼の対象となるのでしょうし、ですから、ヨードル上級対象に関しても名誉回復がなされたのでしょう。
ですから、命令を受け戦場に赴いたとはいえ、人道に反する罪を犯した人間(ナチス親衛隊に属した者)は許さないということではないのでしょうか。こう考えれば、国は違いますが、オーストリアのワルトハイム元大統領が元親衛隊員だったということで後々まで非難をうけたことも解りますし、ドイツが未だに人道に反する罪を犯した元軍人を裁き続ける意味もわかります。
田母神氏の発言内容については、どう解釈するのかで判断が分かれることだと思いますが、私個人の考えとしては、日本もドイツと同様に、戦後間もない時期に、戦争犯罪についての日本の独自の見解を明確に打ち出すべきだったと考えます。
人道に反する罪を日本が犯したのか。犯したとすれば、誰が責めを負うべきなのか。
人道に反する罪を犯していなければ、日本が謝罪すべき「罪」は何なのか。
などです。
ピエール・パリゾ氏の話は聞き流したほうがいいのかもしれませんね、
まじめに考えるだけ無駄なのかもしれないと思うようになりました。
No.1
- 回答日時:
田母神氏の発言も、アデナウアーの発言も、
憲法違反で逮捕ということが、ありえないことであるので、
ないです。
憲法は、直接、個人を処罰するのでなく、
まず、個人の人権を保障するため、国家を拘束・基本方針を定めるものである。
つまり
憲法に反する発言行動を規制する法律を作り、
その中に罰則を定めないと、
具体的事件で、逮捕し、裁判に、かけることは、できません。
憲法違反の疑いあるというだけでは、逮捕できんわな・・・。
まー、それらを差し引いても、
アデナウアー発言は、ごく常識的な挨拶
(結婚式披露宴の紹介では、新郎新婦は、つねに成績優秀才色兼備であると同様)
なので、冷静に考えると、特に考慮すべきものではない。
そうなるとピエール・パリゾ氏は何が言いたかったのかよく分かりませんね。
それにしても、
>アデナウアー発言は、ごく常識的な挨拶
>(結婚式披露宴の紹介では、新郎新婦は、つねに成績優秀才色兼備であると同様)
>なので、冷静に考えると、特に考慮すべきものではない。
と仰いましたが、同じ内容で日本政府高官が大日本帝国陸軍・大日本帝国海軍のことを是認したとしても、国内外から何の批判も生じないのでしょうか?
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