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EV(企業価値)にの求め方について
現在ファイナンスの基礎の基礎を勉強している者です。教科書を読んでいるとEV(企業価値)=時価総額+ネット・デット(有利子負債額-現金同等物)だと説明があり、それを元に計算を行うのですが、この式では有利子負債の大きな会社ほど企業価値が高いことになり、無借金経営の会社は価値が低いということになります。この結果がなかなか理解できません。有利子負債の大きい会社の方が企業価値が高いのでしょうか。

A 回答 (2件)

ある会社を丸ごと買収するとき、いくらの原資が必要か、について、



(1)買収の対象となる会社に借入金がありあるときは、買収を実施した会社が買収後にこの借入金を全額返済する。
(2)買収の対象となる会社が無借金のときで、逆に余剰資金=現金(同等物)を持って入る、
の2つのケースを考えてみます。

買収対象会社の時価総額が100億円、(1)のケースのときの借入金の額が20億円、(2)のケースで余剰資金である現金が20億円あるとします。

(1)で、買収および借入金の返済に必要な額の合計は100+20=120億円になります。
(2)では、買収に100億円が必要ですが、買収により余剰資金の現金を20億円得られるので、買収に実質的に要した資金は80億円となります。

つまり、(1)のEVは120億円、(2)のEVは80億円となります。

(いうまでもありませんが、(1)のネットデッド=20億円、(2)はマイナス20億円です)

このようにEVは借入金の大きい(1)のほうが大きくなるので、EVを「企業価値」というのは確かに日本語的に変です。
ですが、「その会社を買収する場合に必要となる金額」という意味においては、イコール企業価値といっても良いかもしれまん。

蛇足ですが、買収元の買収の原資となるキャッシュフロー(例えばEBITDAなど)が、毎年40億円あるとすると、(1)を買収するには3年分の原資が必要なのに対して、(2)を買収するには2年分の原資で済みます。手元に余剰資金を必要以上に抱えている会社は、買収でその余剰資金を入手できる(=買収にかかる費用が実質的に少額で済む)ので、M&Aの対象として狙われやすいことになります。
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この回答へのお礼

大変わかりやすい解説でした。ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/16 09:25

負債とは借金のことなのでマイナスの金額を足すことになります


http://www.zyoutou.com/report/html/report2/repor …
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