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真空管アンプの出力たったの10W (8Ω)・・・これで大丈夫なの?

という質問です。
私のスピーカーは

・出力音圧レベル84dB
・インピーダンス6Ω
・許容入力100W

です。
購入したい真空管アンプ(ボリューム付き)は出力10W(8Ω)です。
販売者によると真空管アンプはパワフルなので10Wでも家庭で聴く程度なら問題ないとのことですが
少し心配です。
家庭で大丈夫といってもどの程度の音量までいけるのかもよくはわからないですし…。
将来的にもっと能率の悪いスピーカーを購入したとき、どうなるかも知りたいです。

以上、お詳しい方のご助言をお待ちしております。

A 回答 (6件)

昔トランジスターアンプが出る前の真空管時代には、10wを超えると大出力アンプといっていました。



でも当時のスピーカーは今よりも大きなボックスで、能率は94db程度が普通でした。
その後トランジスターアンプが普通になって、100wくらいは簡単に出せるようになり、反比例してスピーカーが小型化するとともに能率が低くなって、90db以下のものが普通になってしまいました。

ちなみに94dbスピーカーと84dbスピーカーで同じ音量で音を出そうと、後者は前者の10倍のw数を必要とします。

したがって真空管時代に10wで大出力であったのが、今は100wでやっと大出力といわれるのはここに理由があります。

もうひとつ、真空管は最大出力に近くなると徐々にひずみ率が低下します。
一方トランジスターアンプは、最大出力の直前までは低ひずみで、ピークの直前で突然ひずみ率が悪化するという特性があります。このため真空管はまれにしか出ない最大音量でもあまり耳に付くひずみを感じにくいという傾向がありますが、トランジスターアンプは非常に耳障りなひずみが聞こえるといわれます。
このため同じ音量でもトランジスタのほうが大きな出力が必要と言われるのです。

さて、質問ですの件ですが、室内が6-8帖程度ならば実用上は不足はないでしょう。ロックを最大音量で聴くなどという目的では無理ですが、通常の音量で聞く限りは問題ないでしょう。
ただクラシックのティンパニーのフォルテや、ジャズのバスドラムの最大音量などで足らないかもしれません。

基本的にこのアンプは最初に述べたような95db前後の大きめのスピーカーで能力を発揮するものです。ご質問の84dbのスピーカーは規格どおり50から100w程度のアンプで使うものでしょう。

もし使われて音量的に不足ならばそのような大型のスピーカーに変えることをお勧めします。

なお、10wの大体の目安ですが、今の液晶テレビの32型程度のサイズで5wから10w程度のアンプが入っています。それで最大音量がどれくらいかを試すことが出来ます。多分うるさくてとても最大には出来ないでしょう。あくまで目安ですが。

この回答への補足

特に真空管とトランジスタの違いにも触れておられ、勉強になりました。
わざわざこれだけの文章を書くのは、労力のいることと思いますが
ご親切にどうもありがとうございました。

補足日時:2010/09/06 22:55
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この回答へのお礼

とても詳しくありがとうございました!
なるほど、色んなことがいっぺんに分かりました
サンクスです!

お礼日時:2010/09/06 22:52

No.4です。



 補足です。

 アンプは入力電圧に応じて、出力が変化します。アンプ自体の増幅率が低いと所定の出力を出すのに大きな入力電圧を要求します。

 真空管のアンプの中には大きな入力電圧を要求する機種(設計不良)もあります。このようなアンプは、ボリューム全開でも音が小さい等の不具合があります。この点は、確認した方が良いです。

 アンプの出力に、ダミー抵抗(スピーカーも可能)を接続してこのときの交流電圧(デジタル式)を測定し、ワット数を測定してみてください。「計算式:P(W)=電圧の2乗÷スピーカーインピーダンス」

出力1Wの音量がどの程度か確認すれば、10Wで十分であることがわかると思います。
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この回答へのお礼

なるほど、少し専門的ですが実測することもできるのですね。
わざわざ追記して頂きまして恐縮です。ご親切な方ですね。
指摘された部分にも注意を払うようにしたいと思います。
どうもありがとうございました!

お礼日時:2010/09/06 23:00

こんにちは



以前私も10W 程度の真空管アンプを使っておりました。
その時のスピーカーはJBL4301(88dB)とヤマハ1000M(90dB)です。
数値など一般的に全く問題ないと良く言われますが、私の場合は凄く不満でしたね
トランジスターアンプは力強くなっておりましたが真空管だとパワー感凄く不満でした。
4301はまぁある程度ですが聞けましたが、1000Mだと話になりませんでしたね(スズメが鳴いてる感じ)(笑)
1000Mの方が能率は若干良いのですが低域が出ませんでした。

現在は一軒家で大音量で鳴らせますが、以前はアパートでしたのでそんなに大音量では鳴らせませんでしたが10Wの真空管アンプ音量全開でした・・・。

良く10Wあれば十分だよ!と言われますが個人差がかなりあるので聞いてみて買うのが一番かと思います。
私にはパワー不足ですぐに返品しました。

私はあの独特の真空管の音が好きで現在は真空管とデジタルアンプのハイブリットアンプ使ってます。
パワーも100Wこれはいいですよ!
値段もそこそこしますが・・・きちんと真空管の音がしてますしパワー感も申し分なんです。
是非ご検討されてみてはいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

ハイブリッドですか、いいですねぇ。でも種類が少なそうですね。
試してみたいですが…!
他にも詳しく説明していただきありがとございました。
参考になりました!

お礼日時:2010/09/06 22:58

No.2さんのご回答とほぼ同様です。




  スピーカー84dBとのことですが、一般家庭で平均出力0.5Wで聴いていればいずれ難聴になるでしょう。
  将来もっと効率の悪いスピーカーを購入しても問題はないと思います。アンプの出力10Wあれば十分です。
  インピーダンス6Ωと8Ωこれも全く問題ありません。

  重要なことはスピーカーのセット位置でしょう。ネットでキーワード「定在波」を調べて低音の聞こえ方や、
  中高音スピーカーの指向性を考慮した配置などを調整すると良いと思います。
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この回答へのお礼

まことにありがとうございます!
将来的にも大丈夫ですか、何かとても安心しました。
セッティングが要なのは確かにその通りですよね。
頑張って調整するぞー!

お礼日時:2010/09/06 22:57

真空管アンプ全盛期は、スピーカーのエンクロージャー(箱)は大きく、バスレフタイプが主流だったので音圧レベルが100dB程度は珍しくなかったです。


ですから、アンプ出力も10W程度で充分でした。
その後、半導体技術が進歩して小型高出力の半導体アンプが普及するにつれてスピーカーも密閉型ブックシェルフタイプが主流になって音圧レベルが小さくなりました。
84dBの音圧レベルに10Wは、94dBのスピーカーに1Wの出力と同程度の音量ですから、パワー不足を感じますね。
私は、40数年前に6BQ5(7189)と言う真空管のプッシュプルアンプを自作しましたが、やはり10W程度の出力ですから物足りなさを感じてました。
私は真空管アンプに魅力を感じません。
ただ、失敗した経験も後々役立つ場合がありますから、試してみるのも良い事です。
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この回答へのお礼

なるほど、とても繊細なものなのですね。
ふむぅ、難しいものですね…
もっと勉強しなければなりませんね、どうもありとうございました!

お礼日時:2010/09/06 22:56

はじめまして♪



イベント会場で大音量を出すという目的なら、少々考えますが、一般家庭での利用なら問題無いでしょう。

音量としてのデシベルですと多数の解説HP等があります。
ちょいとユニークで、正しい表現と思えたので、URLを、、(^o^)
http://contakuto.exblog.jp/10879709/

現在のスピーカーが84dBとの事ですが、測定条件が従来のJISに沿った、無響室(左右も前後も壁が音響的に無いと言う、さらに床も天井も同じ条件の測定室)で、正確に1Wを入れた中音域での1mで測定した平均値でしょうかねぇ?


まぁ、厳密な測定は上記のような状況ですが、スペック(仕様)の単位だけは確認してくださいね。

さて、1Wの音声電力をツッコンで出て来るのが84dBと言う状況で、10Wを突っ込みますと計算上は94dBの音圧が得られます。

音楽信号の場合、大きな音と小さな音、最低限40dBの差があります。
10dBで10倍ですから、10倍×4で、1万倍ですね。(dB デシベルは指数表記ですからね。)

デジタルアンプや半導体のアンプの場合、最大値をちょっとでも超えると異常な歪みを感じてしまいますので、平均0.1Wの音楽を心地よく楽しむ為に100Wのアンプを利用したりします。

真空管アンプの場合、最大出力の上に歪みながらもまだ出る領域が有ったり、そもそも、最大以上で歪み率が多く成るけれど、極端な耳障りな異音が出ないと言う製品も多く有ります。

古い記事で(図書館で見た)は、真空管アンプとトランジスタアンプでは3倍から9倍と言うオーディオ関係者の意見がありましたよ。

あと、音量に関するデシベルでは、スピーカーとの距離が半分なら2倍の+3dB、全く反響が無い無響室測定では、距離が2倍になると音量は半分、距離差の2乗に比例するそうです。

床も天井も四方に壁が有る一般的な室内では、それほど音が減衰しませんので、けっこうな音量が得られると思います。


近年の実体験で、300平米ほどの屋内、スピーカーは94dB、リミッター無しのマイクですとパワーアンプの表示で一瞬4W程度、BGMの時は休憩時に音量を上げていくと、ウルサいと苦情が有った時で最大2W、平均は0.1W位でしたよ(笑)

音量はスピーカーを置いた環境によります。

ただ、音量だけじゃなく、グイグイと大パワーを入れた時に実力発揮するようなスピーカーも有りますので、実際の組み合わせや室内環境、好みのサウンド方向性等で評価は個人の趣味によるでしょう。

好みの方向性は未知数ですが、スペック上は室内では十分な音量で楽しめると思います。

この回答への補足

URLがとても参考になりました(笑)
実際の騒音と比べると、結構なものですね

補足日時:2010/09/06 23:02
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この回答へのお礼

これだけの文章を書くのはそれだけで骨が折れると思うのですが、
わざわざ書いていただき恐縮です。
まことにありがとうございました、とても安心できました

お礼日時:2010/09/06 22:54

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