No.5ベストアンサー
- 回答日時:
グリーゼ581gの環境について追加の質問をいただきました。
グリーゼ581gは主星グリーゼとの距離が地球と太陽の0.146倍と非常に近いのです。
これだけ主星に近いと潮汐力で自転にブレーキがかかり、月と同じように常に主星に同じ面を向けるようになります。
太陽系で最も内側の惑星である水星でさえ0.387倍なので、もし太陽系ならば水は完全に干上がるでしょう。
でもグリーゼは太陽の0.31倍の質量の星だから液体の水が存在し地球に近いとされています。
高等生物がいるかというと、可能性は大いにあります。
恒星は大きくなるほど寿命が短いのです。
星が安定していられる大きさは、質量が太陽の150倍程度と理論上考えられています。
ところが最近、太陽の260倍以上の星が発見されて理論が間違っている可能性が指摘されています。
これくらい大きくなると、数千万年で燃え尽きてしまいます。
これは生命の歴史にとっては、あっという間です。
ちなみに太陽クラスで100億年くらいです。
巨大恒星の惑星では生命が誕生しても進化する前に超新星爆発してしまいます。
グリーゼでは、生物が誕生して進化する時間はあるはずです。
生命が誕生して人類と同じ程度の文明を持つ確率は100分の1くらいという説があります。(フランク・ドレイクの式)
グリーゼ581gでは、昼半球の太陽に近い部分に常に巨大な低気圧が存在するでしょう。
強烈な上昇気流は大気の高層で常に夜半球への気流となります。
反対に夜半球では常に高気圧が存在し、冷えた空気が大気の下層流となって昼半球に流れます。
このため、昼と夜の境では非常に冷たい風が吹いているので、やや昼に寄った側に生命の活動するベルト地帯ができるでしょう。
この星の大気の対流は、あまり変動がなさそうなので常に晴れている地域と常に雨が降っている地域がありそうです。
常に晴れている地域には、太陽熱発電施設がびっしり作られるでしょう。
太陽電池より効率がよい(かつ地球の技術ではコストが安い)からです。しかも地球と違って1年中発電し続けることができます。
(フランク・ドレイクの式)
技術文明の数Nは以下の式で表わされます。
N=N*×fp×Ne×fl×fi×fc×fL
N*:銀河系の星の数(4000億個)
fp:惑星系を持つ恒星の割合(3分の1)
Ne:生物が存在しうる環境にある惑星の数(2)
fl:実際に生物が存在する割合(3分の1)
fi:知的生命が存在しうる割合
fc:通信技術を持つ宇宙人の存在する割合(fi×fc 100分の1)
fL:技術文明が存在する寿命(100万分の1%~1%)
コーネル大学のフランク・ドレイクが考案した式で、天文学、有機化学、生物学・進化論、歴史、政治、異常心理学までカバーしたというスグレモノ。
この式は後ろの係数ほど推定が難しくなる特徴があります。
とくに最後の文明の寿命については、幅がありすぎです。
結局N=10~1000万
そうですか、同一方向へしか風が吹かない、そんな単調な気候が想像できるわけですね。
ほかに質問者の理解を越えるほどのご回答をいただき、ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
地球形成時から自転していなかったとするとですね
地球を形成する為の特異点が定まらない為に形成物質の集まりが悪く
現在よりも弱い重力を発生するコアになったかもしれません。
重力が弱いと発生した気体を保持する力も弱く、太陽風によって吹き飛ばされてしまうでしょう。
最終的には月のような姿になっていたと私は想像します。
No.4
- 回答日時:
自転していなかったら、1日が1年になりますよね
日の出から日の入り、夜になってまた日の出
これに約365日かかります
半年間太陽に照らされ、半年は夜
灼熱が半年、極寒が半年。けっこう過酷ですね
でも、極付近は案外安定しているかも
月と違って、大気も水もあるので熱は循環します
狭い地域では生物はいるかも
No.3
- 回答日時:
自転しないというのは、
1.まったく回転せず太陽の周りを公転することにより地球が一回りぐるっと焼ける。
2.公転周期と自転周期が同じで常に同じ面を太陽に向けている。
と、2通り考えられます。
1だと、なかなか厳しい環境の変化が1年で起こりますから、地上での生活は厳しいです。
海底熱水の2種類の噴出口(いわゆるブラックスモークとロストシティ)周辺の生態系以外は難しいかもしれません。
そういう惑星だと高緯度地域が季節の変動が一番小さくなるので、地上に出るとすれば高緯度地域でしょう。
2だと、先日系外惑星で地球にもっとも近いというグリーゼ581gと同じです。
その場合は、常に昼の半球と常に夜の半球の境目沿ってぐるりと一周するベルト地帯に生命が存在できると思います。
ただ、1のように惑星が完全に自転なしに誕生することは天文学的には普通ありえません。
また、2のようになるにはグリーゼ581gのように主星と惑星の距離が極端に近くないと起こりません。
地球は誕生後、火星ほどの天体が衝突し(ジャイアントインパクト)、月が分離しています。
そのときの自転周期は5時間程度と言われています。
あとから自転する力が加わることもあります。
したがって、天文学的にはあまり意味があるとは思えませんが、生物学の思考実験だと思います。
この回答への補足
2の環境は地球に対する月のようなものでしょうか。
もし、グリーゼ581gの昼側半球と夜側半球の境目付近のベルト地帯に(高等)動物が居たとしたら、どのような生活をしていると推測できますか?
また、ほとんど自転がないことによる不都合はなんでしょうか?
(すみません、つまんない質問で)
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