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【人民元問題】そもそも "人民元が安く設定されている" という意味が分かりません。



疑問(1)
人民元は通貨バスケット制を採用しているので、他の通貨の価値が
決まれば、人民元の価値も自動的に決まると思います。
よって、人民元のレートには、恣意性はあまり入ってないと思う
のですが、なぜアメリカをはじめ、多くの国は、中国は人民元を
不当に安く設定していると言っているのでしょうか?

バスケット内の比率(ドルを何%、円を何%、、、)に恣意性があると
言う点を指摘しているということなのでしょうか?




疑問(2)
アメリカなど各国が "人民元は安い" と言っている根拠ですが、何と
比べて安いと言っているのでしょうか? 文脈からして、人民元が
「本来あるべきレート」から比べて安いという意味なのでしょうが、
どうやって、その「本来あるべきレート」を計算したのか、また、
それはいくらなのか、が2つ目の疑問です。




疑問(3)
(初歩的なことかもしれませんが,,,)そもそも、人民元のレートを
なぜ中国の独自判断で、通貨バスケットにする、と決められるのか
よく分かりません。
為替レートには、交換する相手通貨があるはずで、たとえばドルと
人民元のレートであれば、アメリカが「通貨バスケットはいやだ、
完全な変動制じゃないと取引しない」といえば良い話ではないの
でしょうか?
なぜ、中国の思い通り、通貨バスケットで取引されているのかという
疑問があります。




よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

(1)について…中国は他通貨バスケット制を取っているといっているが、


その比率や計算方法を公表していない。
なので本当にバスケット制でバランスを取っているかどうか分からない。

(2)について…人民元が安いというのは、仮に変動相場制にした場合なら
もっと高い価値がつくということと、
中国の物価と国際貿易収支から見て人民元が安いと評価していると思われます。

(3)について…アメリカや他の国も変動相場制にして欲しいとは思っています。
でも、変動相場制にしないと、取引しない!とアメリカがいったところで、
中国の市場を評価している国はいっぱいあります(日本も含めて)。
アメリカがいなくても相手にする国はいっぱいあるということです。

中国の市場は美味しいので、みんなある程度の中国のワガママを聞いています。
でも、あんまり我が強いと、もう取引しない!ということもあるでしょうから、
手を切られないギリギリの線で中国は傲慢かましているのです。

以上、私の私見ですが、そんなに間違ってないと思います。
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この回答へのお礼

コンパクトに回答いただきありがとう
ございます。大変よく分かりました。

お礼日時:2010/11/08 12:57

通貨バスケット制を導入するまで、中国はドル相場に人民元相場を完全に連動させる「ドルペッグ制」を採用していました。


しかも、そのドルに対して購買力平価を下回る人民元安に固定して自国の輸出競争力を高め、実質的ダンピングによりアメリカの産業に打撃を与えるだけでなく、メキシコ、ブラジルなどより有利な為替誘導により競合する輸出国も叩いています。

購買力平価とは、ご存知でしょうが各国で同じようなモノを購入したり、同じようなサービスを受ける費用を各国の通貨で比較して、通貨の実力を比較するものです。
人民元が安すぎるというのは、こういう通貨の実力を比較して本来ならアメリカで10ドルになるはずのモノを8ドルで売ることによって、アメリカの国内産業に打撃を与え雇用を350万人分奪っていると言っているわけです。こればメキシコ、ブラジルなどアメリカにモノを輸出したい競合国の産業も同様ですから「失業を輸出している」とも言われています。

しかしながら、自国通貨を安くしすぎたためエネルギー輸入が高くつく結果となりました。
さらにアメリカだけでなく他の国からも非難されるようになり、摩擦が強くなってきました。
そこで、ドル、ユーロ、円、などと通貨バスケットを組んで変動させることにしました。ドルに対しては1日の変動幅±0.5%、通貨バスケットに対しては±3.0%の範囲で変動相場を取ることにしました。それを超えて変動するようであれば、中国当局が為替介入してその範囲内に収めるものとしたのです。
このようにして人民元相場を柔軟に変動させるとしました。

一見、公正な制度に移行したように見えるのですが、騙されてはいけません。
この時期ユーロ安が急激に進行しました。対ドルに固定していたらユーロに対して高くなりヨーロッパへの輸出競争力は落ちたため、ユーロも取り込んだほうが中国にとって有利となります。
ユーロ安にも連動させると、ドルに対してさらに人民元安となる可能性もあります。
しかも、相変わらず中国当局は介入を続け、非常に緩やかにしか変動していません。

今年になって為替市場の弾力的運用を行うと言っていますが、実際にはほとんど動いていません。
6月から10月までに対ドルで、韓国ウォンは10%、円は7%、シンガポールドルも7%、マレーシア・台湾・インドも5%程度通貨高になっています。
ところが人民元だけは1%台しか上がっていません。柔軟に変動させるというのは嘘だったのです。

つまり、中国は世界のルールを守る気がありません。
WTOに加盟すると、関税で最恵国待遇を受けられます。こういう都合のいいルールは受け入れます。しかし、加盟の条件となっていた知的財産権の保護というルールは全く守る気がありません。
鉄道にしてもリニアモーターカーはドイツ・シーメンス社そっくりの技術を「独自開発」したと言い、新幹線「はやて」そっくりの列車も「独自開発」して外国に売り込んでいます。
中国は通貨だけでなく、あらゆる国際的ルールを守らずノーベル賞受賞者でもある経済学者ポール・クルーグマンは中国を「ならず者経済大国」と評しています。
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