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ロシアの核ミサイルはチューブのような筒に収納され、そのまま、発射されるのは何か理由があるのでしょうか、ビデオのRS-12(西側コードネームSS-25シックル)は、射出後空中でロケットエンジンに点火されます

A 回答 (2件)

元航空エンジニアで、軍事産業にいた経験もあります。



核ミサイル、と言う狭義の中で話しますね。

1960年代くらいまでは、核搭載のミサイル、要するにICBMとか、IRBMと言うミサイルは、地下に設置したミサイルの発射筒(サイロといいます)に収納されていて、発射する装置が働くとサイロ正面のカバーが開いてミサイルが地中から発射される、と言うスタイルだけでした。

しかし、当然ながらアメリカは軍事衛星(偵察衛星)でロシア内(当時はソ連内)を、ロシア(当時はソ連)は偵察衛星でアメリカ内を監視しており、サイロの位置も判っていました。

と言うことは、片方が戦争途中に核ミサイル攻撃を行ったら、それを早急に感知し、迎撃ミサイルや戦闘機のミサイル、地上設置の対空砲で撃ち落とすかしなければ、発射を確認した時点で報復ミサイルを発射しておかなければ、報復攻撃は潜水艦発射型大陸間弾道弾しか手段が無くなってしまいます。

そこで考えたのが、車や専用列車で移動し、異動先から発射できるシステムをと言うことで、アメリカ、ソ連とも同じ時期に開発が始まってました。ところが、そんな中で始まった両国の軍縮条約交渉、STARTやSOLTの話し合いや締結があり、アメリカはそのシステム開発を今でも凍結しています。逆にソ連はその開発については完了していたので、そのまま配備されているわけです。

構想は共に他のミサイルシステムに流用されてますね。アメリカのチャパラルは移動できるカバーがない発射装置とレーダー車の組み合わせで、空対空ミサイルのサイドワインダーの地上発射型ミサイルを発射するシステムで、この構想を中、長距離用に発展させ、キャニスターに入れたものが、ある意味でTVM波照射型ミサイルのパトリオットです。

日本でもRGM-1という地対地ミサイル発射システム(80式空対艦誘導弾の地上発射型)がキャニスターに入っていて、専用のトラックで移動できました。このシステムは、現在発展型が護衛艦に装備されています。

アメリカのRGM-84ハープーン艦対艦ミサイルも、専用キャニスターから発射されます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました、米国の核ミサイルは、退役したピースキーパーだけが、コールドランチで、ミニットマンはホットランチでした、そして車両移動式ミゼットマンは配備されませんでした、旧ソ連製ミサイルは早くから使い捨てコンテナ兼用ランチャーから発射されるので再装填が簡単で、発射口はアルミ製ダイヤフラムで密閉され塩害に強く防水性に優れ、10年間メンテナンスフリーですが、短SAMやチャパレルは、裸でランチャーに装填され、装填機構が必要で、装填中、反撃ができません、スタンダード艦対空ミサイルのエレベーターから単発ランチャーに装填されます、雨天時、塩害、被弾時、これでは使用できないのではないかと思います、確かに米国は核ミサイルの使い捨てコンテナ兼用、ランチャーについては遅れています、ブリザードの吹雪の中、ロシアのSS-25、SS-27、SS-24、は移動車両、鉄道車両からいつでもどこでも打てるメリットがあります

お礼日時:2010/11/18 19:09

こんにちは




> ロシアの核ミサイルはチューブのような筒に収納され、そのまま、
> 発射されるのは何か理由があるのでしょうか

えっと、あの筒は一般には"キャニスター(canister)"と呼ばれて
います。主な役割は、運搬&保管用、なんですが、最近のミサイル
用のキャニスターは概ね"ラウンチャー(launcher):発射装置"とし
ての機能を兼ね備えているものがほとんどです。

理由は即応性とコストでしょうね。

倉庫から引っ張り出して、専用の運搬箱に入れて、運んで、射点に
着いたらもう一度本体を出して、発射装置に装填して・・・

よりは

倉庫から引っ張り出して、運んで、射点についたらそのまま立ち上
げて。

のほうが、全然手間がかかりませんし、運搬(保管)と発射を別々の
装置にする必要が無いので、コストもセーブ出来るでしょう。

あと、このやり方は、別にロシア製に限ったことではありませんし、
核以外にも通常弾頭用ミサイルにおいても同様です。

パトリオット(米国製:ご存じ我が国でも使用中)
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/ …

Arrow(イスラエル製)
http://www.army-technology.com/projects/arrow2/a …




> ビデオのRS-12(西側コードネームSS-25シックル)は、射出後空中で
> ロケットエンジンに点火されます

ご質問中の(YouTubeのURLの)映像のミサイルは"S-400(NATO
コード名:SA-21 グラウラー)"じゃないでしょうか?

SS-25(NATOコード名:シックル、ロシア通称:トーポリ)は、
こっち(↓)のほうだと思います



で、S-400の発射方式は"コールドローンチ(cold launch)"と呼ばれ
る、高圧ガスなどで本体をキャニスターから射出させた後に(空中で)
点火し発射する方法です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます、ご指摘のとうりビデオはS-400対空ミサイルのビデオでした、、西側はパトリオットはボックスランチャーでホットランチのためキャニスターは使い捨てですね、ミニットマンもホットランチのため、地下サイロは、消耗品でしょうか、筒型のチューブランチですと、尾翼があるミサイルは折りたたみです、SS-25シックルは、射出後、6枚の空力安定用パドルフィンを展開して飛行します、丸い筒ですと、トラインデントSLBM、は海中からコールドランチです、パトリオットは尾翼があるので四角の容器にしないと収納できないからと想像しています、ペットボトルも炭酸入りは円筒形で、お茶やコーヒーは角型容器です

お礼日時:2010/11/18 17:13

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