No.2ベストアンサー
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一年が12ヶ月である理由は、太陰暦では、一年は13ヶ月になるのですが、13という数字は、素数で、割り切れる数がないので、区分単位に分けるとき不便であるということがあります。大体、バビロニアか、その近郊の文化で、紀元前3千年頃に、太陽暦では、一年は、12ヶ月になることが分かり、12は、2,3,4,6の倍数で、小区分しやすく、例えば、四つの季節に分けるなどが容易なので、導入されたのが起源です。
12という数は、色々に割り切れるでの、便利な数として、古代には使用されていました。一日の24時間は、一日を12に分割して考えた結果です。黄道は一年を通じ、また一日を通じ、天で一周します(前者は地球の公転運動で、後者は地球の自転運動の結果です)。
一日を、昼間と夜間の二つに分け、これを更に、分けて、一日を四つに分割するというのは自然です。一日を、8に分けても良かったかも知れませんが、これを、12に分けました。これは、太陽暦で、一年は12ヶ月となることと関係していて、空の星座は、一年で天を一周しますが、同じように、一日に、天を一周しているのです。(夜間に天体観測をすると、はっきり分かります)。
一年の12ヶ月の一周に対応して、「黄道十二星座」というものを考えました。丁度、一日でも、この十二星座は、空を一周しているので、時間を分けやすいし、一年12ヶ月にも対応するので、一日を、12で分割する方法が東西で成立したのです(中国は、バビロニアやインドの影響を受けている可能性があります)。
一日12分割をもう少し詳しくと考えると、江戸時代の言い方で「一刻(二時間)」を、前後に分けると、一日は24時間になります。西欧でも、何かの行為の単位としては、二時間のユニットより、一時間のユニットの方が、適切なので、一日は、24時間という分割が成立したのです。
方位が360度などは、円の一周の角度が360度から来ています。これは、12という便利な数、一年の月の数に加えて、5という数でも割り切れる数は何かとすると、60が出てくるのですが、360は、60の倍数になっており、また、一年365+1/4日と似た数字で、古代には、一日を360日とする簡略化した勘定方法もあり、この場合、全天の星は、一日に少しづつ移動してゆき、一年で、また元の位置に戻ると云うことがあります(地球の公転運動のためです)。
夜9時に空を見上げても、見える星座は、季節ごとで違っています。これは、毎日、大体角度で、約1度づつ、星座が、天の相対的な見える位置で、地球の公転運動の結果、移動しているからです。従って、一年を大体360日と考えると、天球の回転角度は、一日に大体1度となります。
つまり、全天を一周の角度……というのは、円の一周の角度……方位の一周の角度は、360度にすると、天体観測では、合理的だということになります。(天体観測や、季節の推移は、農業を行うにおいて、重要な意味を持っていました。だから、実用的な意味で、一年を12ヶ月に分けたり、全天を360度に分けることは、古代では、そしてつい最近までは、実際的な場面で、重要な意味を持っていたのです)。
一度は、60分、一分は60秒というのは、角度、時間で共通しています。この60は、バビロニアの60進数で、60が何故都合がいいかは、2,3,4,5,6、12の倍数で、これらの数で割り切れるのです。また、一年360日(近似)も、60の6倍になり、綺麗に割り切れます。そこで、一時間は60個の単位から成り立っているとし、これを「分」とし、分をまた60秒にしたのです。一秒以下になると、「十進法」になります。
これは、古代では、秒の60分の1は、事実上計算しにくかったこと、日常的に、一秒が、最短の時間単位と考えて、日常生活は差し障りないからです。60分の1秒というような短い時間は、古代でも、厳密な天体計算をするときは考慮されましたが、特殊なものだったので、一般化しなかったのです。
近代になって、十進数が合理的であるとなり、十進数に直そうとしましたが、一年12ヶ月は、天文的に根拠が十分あり、一日24時間、一時間60分、一分60秒、そして角度の全周360度、度の下は分なども、十進法には変化しなかったのです(使いやすかったと云えます)。しかし、秒の下の単位は、伝統的に定義がなかったので、秒以下は、十進数表現になりました。
フランス革命では、「合理性」を求めて、色々な変革を行いましたが、月の数は、やはり一年12ヶ月です。(月の名称を変えました。「熱月(テルミドール)」などです)。また、1メートルを定義しました。地球の赤道周囲の四分の一を、1万メートルとするというのが、定義で、これは定着しました。地球の赤道全周は、大体4万キロメートルで、何故こんな綺麗な数字になるのか、昔、不思議に思ったことがありますが、これは、赤道全周の四分の一を、1万メートルと定義したからです。(現在では、1メートルは別の定義で決まっており、赤道全周は、4万メートルより、ほんの少しずれています)。
欧米では、いまでもヤード・フィート・インチ法が、長さの単位に使用されていて、メートル法表示と並列になっている場合もあります。日常生活では、フィートやインチが使われています。つまり、「メートル法」も、完全に定着した訳ではないのです(日本では、定着しました)。一時間を10分、1分を10秒とするような案は、合理的ですが、結局、実用的でないので、定着しなかったのです。
(なお、質問カテゴリーは、このカテゴリーで合っています)。
以下のURLの star_flora という人の回答を参照してください(この人は、私たちの一人です。ただ、「私たち」と云っても、規約違反とは関係ありません)。
参考1>No.242371 質問:1秒という単位はどこから出来たのか?
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=242371
参考2>No.255774 質問:n進法ってそもそもなんのために?
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=255774
参考3>No.232945 質問:時間
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=232945
参考4>質問:方角の言い方
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=335777
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=242371,http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=255774
No.1
- 回答日時:
暦に関しては過去に類似の質問がありますので検索すれば多数の回答があるでしょう。
時間については昼間と夜間をそれぞれ6分割していた時代が長く、我が国でも明治維新までは一刻(2時間)が単位となっていました。何故6分割かは添付URLを参照して下さい。
方位の360分割は36度では度以下の分数が必要となるからではないでしょうか、太古には東西南北の4分割で十分だったのでしょうが・・・
参考URL:http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/episode/mod12 …
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