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パーム油のドライフラクショネーションのプロセスで、
オレイン酸とステアリン酸の分離工程があると思います。この工程に使用される装置材質についてご教示お願いしたいのですが。よろしくお願いします。
1.腐食はあるのでしょうか。
2.腐食するとすると、ステンレス(SUS304など)などは、十分に耐性があるのでしょうか。

油だから、腐食など心配はいらないと考えていたのですがとんでもない間違いでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

腐食は,どの材料と環境の組み合わせでも,「起こる」と考えた方がいいと思いますよ.重要なのは,腐食速度と腐食機構です.



脂肪酸エステルのような有機化合物に対しては,ステンレスは最も安定な材料のひとつだと思いますが,脂肪酸になると少し状況が変わってきます.ステンレスなどの金属材料はアルカリには強いのですが,一般的に耐酸性が低いからです.

このため,強酸が関与する装置には,不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂などの耐酸樹脂をライニングしたり,装置そのものを耐食FRPで作ることもあります.

しかし,これらの耐食樹脂材料は,有機化合物に対する親和性が高く,脂肪酸存在下では膨潤したりクラックが発生することがあります.このため,脂肪酸などが存在する環境での使用は避けた方がいいと思います.

耐食樹脂が使えないとなると,残る可能性は・・・
1)腐食覚悟でステンを使う(腐れしろを確保する).
2)チタンなどを使う.
3)セラミックを使う.
・・・などが考えられます.

脂肪酸の場合,解離度が低く,酸としての作用はかなり弱いと思いますので,実際問題(コストの関係)としては,ステンレスがよろしいのではないでしょうか.腐食の専門家と相談して,腐食しろの厚さを設計してもらえば安心ですね.脅かすような書き方をしましたが,実際にはステンレスの腐食速度は非常に遅いと思います.

なお,上記の議論はコンタミの問題は除外しています.食品に使用する場合,ステンから出るコンタミが問題になるかも知れませんね.念のため.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2003/09/09 01:31

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