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先日、初対面の知的障害者の方と接する機会がありました。

その障害者の方にとって、その場所に行くことも、私と会うことも、何もかもが日常生活と違った環境でした。

始めの挨拶の時点から、私と行動を共にすることを拒否していたようでした。
また、初めての場で、いつもの日常と違うことをしなければいけないことにもとても恐怖を感じているようでした。

顔なじみの、慣れ親しんだ人を見つけると、すごくうれしそうに近寄っていき、べったりくっついて話しかけていました。会話もたどたどしくも、なんとかできるようでした。

知的障害者の方は、こだわりが強いと聞きます。
物の位置がずれていたり、そういったことにすごく敏感だと。
その「こだわり」というのは、対人関係でも生じるものですか?
見慣れない顔の人と行動を共にするという環境の変化に対して拒否反応を示すことも、「こだわりが強い」ことが関係しているのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは。


知的障害児・者施設の職員をしていた当時の経験を踏まえて、回答させていただきますね。

> 知的障害者の方は、こだわりが強いと聞きます。
> 物の位置がずれていたり、そういったことにすごく敏感だと。

ちょっと違いますよ‥‥。

このような特性は、知的障害児・者全体の特性だとは言えません。
むしろ、広汎性発達障害や自閉症を持つ人(以下、「自閉症者」としますね)の典型的な特性です。

自閉症者は、知的障害を伴うことがよくあります。
しかし、逆に、知的障害児・者だからといって全部が自閉症者であるわけがありませんから、あなたの言う「こだわり」を知的障害児・者すべてが持っている、というわけでもありません。

正直申しあげて、もしも「知的障害児・者だから“こだわり”があるんだな」というフィルターをかけてしまうのなら、見えなくなってしまうもの・見失ってしまうこともあるかもしれません。
ですから、いったんそのようなフィルターを取り去って、先入観なしに相手の方と接したほうがよいかもしれない、と思います。

> その「こだわり」というのは、対人関係でも生じるものですか?

自閉症者であれば、しばしばそうなります。
というより、それが自閉症者としての特性(障害)なのです。

彼らは、環境の変化にたいへん弱く、自分がいままで経験したことのない環境に遭遇すると、たいへんな不安感を抱きます。
逆に、ある程度慣れ親しんで自分が納得できるものに対しては、「ある種独特のしつこさ」のような愛着を示します。
要するに、自他の関係をうまく構築することができません。
周囲の環境とのかかわり方(当然、対人関係もそうです)がとても不得手なのです。
そのため、それゆえに独特な行動パターンを示すことも多く、それが周りの目から見たときに「こだわり」や「拒否」に見えてしまいます。

一般的な知的障害児・者の場合は逆に、むしろこだわりが見られないことも多く、人なつこい方が多かったりします。
特に、ダウン症による知的障害児・者の場合は、そのような方がかなり多く見られます。
また、こういった傾向から、警戒心が薄い人が多く、だまされやすかったりもします。
あるいは、好奇心が強い傾向もあり、新しい環境にはむしろ積極的にチャレンジしてゆこうとする方が多かったりもします。
早い話、彼らは周りを信用し過ぎるわけですが、これは、あなたの言う「こだわり」や「拒否」とは矛盾する現象ですよね。
だからこそ、知的障害児・者だからこだわりを持つ、と短絡的に解釈してしまってはいけません。
 
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この回答へのお礼

こだわりとは、広汎性発達障害や自閉症を持つ人の特性だったんですね。

今後また関わる機会があれば、こだわりという先入観なしで、接しようと思います。

回答有り難うございました。

お礼日時:2011/05/16 19:59

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