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マトリックスのテーマの「信仰と哲学」というのがよく分からないのですが
つまりどういうことですか?

A 回答 (1件)

 ネオの死亡とともに、スミスも、そのコピーもすべて光となり、砕け散り、起源(ソース)に戻る。

これは、ソース=マシンの内面が「光」であったことを意味する。
 人間にとって悪の権化と思われたマシンの内面は、実は「光」=「もっともピュアな存在」であった。
 人は逆に不完全で、欲望と怠惰を内包した存在。マシンには感情も欲望も怠惰もなく、もっとも純粋な、無駄のない存在。
 人がどんなにマシンを嫌っても、唯一の居住区「ザイオン」も、マシンなしには(飲料水の浄化システム、エアシステムなど)生きていけない。
 また、マシンも、どんなに人間を嫌っても、人がいなければ電源供給が絶たれ、マシンも停止するしかない。
 人とマシンが互いに、互いを必要としているように、ネオにとってのスミスも、いやおうなく、融合することが唯一の解決策であることに気づかされる。
 これらの背景にあるのは、人が「自由意志」だと思って行動していたことが、実は「必然的な選択」ではなかったのかという「自由意志への懐疑」。
 デカルトからカントに受け継がれた知覚主義、意識と懐疑、“選択する”ということの意味への考察、原因と結果の因果関係論などの思想。
 そのほか、哲学者ボードリヤール、ショーペンハウアーの考え方、ニーチェの超人哲学、仏教、密教なども随所にマトリックスの中に取り入れられている。
 マシンは、ネオとの合意形成によって、マトリックスの全システムがリセットされ、無事に再起動をはたす。ラストシーンで、日の出を作り出し、「預言者」と一緒に見る少女が、ネオに続く次の救世主となったことが示される。
 このように哲学以外にも、人の脳神経には、重力も、物理的な制限もいっさいないため、日の出を作り出したり、現在の人類には信じられないようなスピードで早送りしたり、検索したり、データマッピングさえできる可能性なども示されている。

参考URL:http://www.fujigoko.tv/rev/prof/doc6/index.html
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