プロが教えるわが家の防犯対策術!

銅の毒性は学校で習って当然の常識と思っていたところ、緑青は劇物でも有毒でもないというサイトを知りました。それは厚生省も認めているとの記述もあり驚きました。
http://www.annie.co.jp/~ion-net/anzen.html

しかし足尾銅山鉱毒事件の説明文によると『排水に含まれる鉱毒(主成分は銅イオンなどの金属イオン)は、付近の環境に多大な被害をもたらすこととなる。』との記述があり、さてどちらが正しいのか判然としません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%B0%BE% …

どなたか専門家で学術的知識の持っておられるかたご教鞭下さい。

専門家以外の方のご意見はご遠慮下さい。

A 回答 (4件)

確かに緑青の毒性は低いです。

食べても下痢を起こすのがせいぜい。
そもそも緑青は水に溶けにくい。
しかし、銅イオンの慢性毒性は無視できません。
さらに、鉱山からは硫化物、硫黄酸化物(酸性雨)、硫酸などの酸化物水溶液が流し放題でした。
引用されて居る記述にも「洪水になると魚が浮く」と書いてあり日常的に死の川になっていた訳ではないことが分かります。
また、銅精錬時には他の重金属が大量に産出され、金銀などは大もうけですが、その他の重金属は野積み状態だったと考えられます。
その頃は現在と違い稀少金属の使い道はなかったのです。
また、非金属のヒ素やセレンなども大きな害をもたらしたことは容易に想像がつきます。
なお猛毒のアンチモンなどはいまだに野放しです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
簡潔で解りやすかったです。

お礼日時:2011/07/07 17:26

>専門家で学術的知識の持っておられるかたご教鞭下さい。


どの程度の専門家をご期待かわかりませんが、

 金属の毒性については、事実は明確。投与量を増やせば、実験動物を死に至らしめることができる。健康に被害を与えるには、死亡させるより少ない量で可能。故に、金属を環境中にバラマケバ被害を与えるのは当然。
 ご質問が、銅なのか、環境被害なのか不明確だか、まず、銅について、

 緑青は、子供の頃に毒性が強い、と確かに習った。そのご、普通の銅と同程度と修正されててビックリした。毒性の要点の第一は、量(濃度)だが、
 金属については、化学型によって、毒性が異なることがあるのは、当然。例えば、クロムは、3価と6価で毒性が違うといわれている。
 次に、体内の存在型にもよる。例えば、マグロは高濃度の水銀を含有していても、ゆっくりした蓄積なら、SH基と結合して毒性は発現しない。
 銅については、遺伝性の疾患ですが、過剰蓄積でウィルソン氏病、不足でメンケス病が知られています。また、イタイイタイ病患者は、カドミウムで死亡するイメージがありますが、貧血によるそうです。カドミウムの貧血は知られていませんので、銅や鉛の影響も検討する必要があると考えています。このような複合作用は、現在の科学では遅れていることは、ご存知でしょう。

 人体の被害は、時間がかかります(例外は、水俣病。胎児性があるように、1年いないで可能)。金属の濃度が低かった、症状が出る前に(でるには、長期の蓄積が必要な場合が多い)歳になり老化と診断された、なんぞも考えられます。
 足尾の被害で、人体の影響は、不明です。今では藪の中、です。

 環境破壊については、銅と特定はできない。足尾の被害は、田畑の作物の被害。原因は鉱山の廃滓。この中には、おそらく、銅ばかりでなく、鉛、マンガン、クロム、カドミウムなどの有害金属が存在したと推定される。金属単独ではなく、複合的な影響がでたと推察される。
 イタイイタイ病の場合も、患者が出る前に、アユが浮いたり、稲が育たなかったりの事実がある。加害者側の鉱山は、廃滓を雨の日に川に捨てていたそうな。バレニクイ雨の日に、というのは、廃滓を川に捨てると環境破壊が生じることを体験的に知っていたとしか。

 環境を守るというのは、自然環境自体が重要だけでなく、逆に、環境が破壊されていると(予兆)、そのうち被害がヒトに及ぶから、というのを知って下さい。せめて、予兆の段階で公害(公務員の害で、公害?)を防止したい、というのが衛生学者の願いです。
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この回答へのお礼

 「足尾の被害で、人体の影響は、不明です。今では藪の中」とはビックリです。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/07 17:28

 No.2さんの 最後の2行に賛成します


 加えて,当方が重視しているのが銅や亜鉛鉱床に高濃度に共存しやすいカドミウムです。
カドミウムはイタイイタイ病が有名です。
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一般論として「同じ元素であっても A という形になったときの毒性と B という形になったときの毒性」とでは違うことが普通.



だから「排水に含まれる鉱毒(主成分は銅イオンなどの金属イオン)は、付近の環境に多大な被害をもたらすこととなる。」と「緑青は劇物でも有毒でもない」とは矛盾しない.
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