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「季登輝さん」ってどんな人?簡単&的確にご説明お願いします。

A 回答 (5件)

日本領時代の台湾に生まれ、日本の教育を受け、現在の京都大学に学び、戦争で、千葉の砲兵隊に少尉で任官、戦後、一度、台湾に戻り、台湾の大学で学び、アメリカに留学、帰国後、蒋経国が率いる国民党に入り、後、抜擢されて、副総督となり、蒋経国死去後、台湾総督となりました。



本人も言っているように、22歳まで、日本人でした。

現在でも、日本語の書籍を一番多く読み、岩波文庫だけ
でも700冊の蔵書があるそうです。

若い頃、死と生に悩み、新渡戸稲造の武士道に深く影響されたそうです。

本居宣長や、芭蕉の奥の細道、源氏物語など、わが国の
伝統の良さを愛し、所謂大正期の教養主義的な(いい意味での)思潮のなかで、自己の精神の方向を探り当てた
方です。

日本語が一番身についている、との由で、その語調は、
とても力強く、明確で分かりやすい、逃げのない、いはば、潔い話し方をされます。

政治家としては、一地域の特殊な利権保持のために動く
人ではなく、「世界島」としての台湾という認識を基に
今後の世界を導く哲理は、日本人が今は忘れ去ってしまった、武士道こそに、活路がある、と、明確に主張して
います。

テクニカルなアイデアとして、13億の「中国人」を一つのwwwで結び、国益、国家、オデオロギーの建前の枠を
透過した、ネットワークインフラを作ろうという政策を
持っています。

現在、国民党幹部の汚職(贈賄)を因に、ほぼ完全に
党との関係は切れた、ということです。
それに変わる台湾での超党派の政策発案集団である群策会との関係が強くなっているようです。


昨年、12月15日には、わが国でも、「日本李登輝友の会」が結成され、会長には、阿川博之氏が就任されました。


もし、李登輝さんのことを詳しくお知りになりたいので
したら、彼自身が書いた、

「台湾の主張」  

という本が出ています。
自分の生い立ちや、日本について、また、アメリカ、中国について、更には、彼自身が捉える政治というものへの忌憚のない信条など、率直に書かれていますので、是非読まれたらいかがでしょうか。


以上、・・簡潔ではないですが、ご参考まで。
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季登輝さんに関して皆さん、いろいろと記載されていて勉強になりました。


既にnrkさんも新聞など読んでご存知かも知れませんが、李登輝さんは日本が台湾を支配した時代に教育を受けたので、日本語が堪能で、次いで台湾語、中国語(北京語)、英語などを話されるようです。
奥様との家庭での会話も日本語だそうです。
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1972年、田中内閣のとき、アメリカに引っ張られるような格好で国交を開きました。

それ以前は、日本政府は中国の正当な政府は中華民国政府であるという考え方でした。国交回復のとき、日本・中国間の条約で「中国は一つである。代表する政府は中華人民共和国である。中国・台湾の間の問題は中国の国内問題である」との趣旨を確認しました。今まで、与党・財界は台湾寄りでしたし、台湾の民主化がすすんで、単に国内問題と考えて、共産中国が我々とほとんど同じ価値観を持つ民主台湾を侵攻するのをそのまま傍観できるのかと、複雑な問題が一般国民や政府内にもあります。アメリカの国内も同じことです。ですから、中国は「中国は一つである」を脅かす考え方には、神経をぴりぴりさせています。李登輝が、日本やアメリカで「台湾は台湾人のものである」との主張は、民主主義になれた一般国民には、受け入れやすい考えで,この考えが国民一般に蔓延するのを中国は危険視しているのです。日本政府にとってみても、李登輝の考え方は理解できても、中国は今や、日本経済にとって重要なお得意様です。国内でおかしなことをされて、教科書・セーフガード問題でギクシャクしている中国を怒らしたら大変なことになります。だから、今回、「政治運動はしない」との一札を日本政府に入れて、ようやく訪日の運びとなりました。
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 補足します。

李登輝以前の台湾はあくまで、「中華民国」の一省であり、大陸は一時的に共産党に占拠されているのに過ぎないものと考えていました。だから、歴史、地理は中国を中心に教え、国会には、国民党が大陸を支配していたころ選出された各地方の国会議員が、そのまま居座っていました。台湾出身の李登輝は台湾は台湾人の台湾という考え方で、歴史地理は台湾を中心に教え、国会議員は、全員選挙制にして、民主化を進めました。「中国は中国、台湾は台湾」という考え方ですので「中国は一つ」という大陸側(皮肉にも昔の台湾と同じ考え)は危険視しています。
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この回答へのお礼

わかりやすいご説明ありがとうございます。
今、李登輝さんが日本に来ていますよね。「病気の治療のためだけに来日した」とかよく言われていますが、この補足にもあるように日本は李登輝を「危険視している」ということなんでしょうか?もしそうなら、どんなことをしようとしているのでしょうか?

お礼日時:2001/04/27 09:24

参考URLに略歴があります。



参考URL:http://web.nikkei.co.jp/sp2/nt48/20010422eimi121 …
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