あなたにとってのゴールデンタイムはいつですか?

サプリメントや医薬品、治療方法など、最近は、エビデンスがあるのか?無いのか?など言われるようになっていますが、エビデンスとは具体的に一体何なのでしょうか?

例えば、目に良いとされるブルーベリー、長寿に関係すると言われるレスベラトロール。
この2つについて色々調べているんですが、日米のNIHでは根拠、論文、効果無しとあります。
しかし、それなり詳しい論文っぽい書籍やデータも出回っており、これらはエビデンスになり得ないのか疑問であったりしています。

科学は常に暫定的であり、100%の真実は無くても、一般に、どの根拠(エビデンス)を持って、根拠ある真実として扱うのでしょうか?

また、医療系のサイト(nikkeibpなど)を読んでいても、エビデンスは正しいが、それ以上に状況判断や経験則の方が重要とする方もおられ、本当に、正しい事を知る方法が良く分かりません。
どの様にすれば、より但し情報を知ることが出来ますか?

もし、参考になる回答、書籍、HPなどご存じでしたら教えていただけると幸いです。
医療系の仕事はしておりませんが、若干専門的なことでも興味を持って読んでみたいと思います。
宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

>回答についての質問ですが、マクロの視点のみと言うのは、細かい症例では、エビデンスを作成することが事実上不可能であるため、経験になってしまうと言うことでしょうか?


>それでも、同じ様な人をたくさん集めて、投薬の結果などを積み重ねていけば、そのカルテはエビデンスになってくるのではないでしょうかね?

100人いれば、双子や兄弟でもない限り、遺伝子はばらばらですよね。
同じ病気の患者であっても全て一様な治療反応をしてくれるわけではないので、個々の症例ではエビデンスのある治療を中心として、個々の症例に合わせたさじ加減の入る余地はどうしてもあるのです。
こういった個々の反応を示す人は数が集まらないので、症例数を積み重ねるのが難しく、エビデンスレベルが上がらないのです。
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名郷先生の本はわかりやすいかと思います。

たとえば、続EBM 実践ワークブック(南江堂)
実際の文献を読む練習としては、JAMA医学論文の読み方(中山書店)

..昔、購入したので、今あるかは知りません。

一番、厳しい審査はNEJMかと思いますが、NEJMですら後に否定された文献があります。

ただ、大事なことは、一つ一つの論文でわずかな差しか有意差がでなかったとしても、けっして、それは意味のない事ではありません。例えば、HIV感染症の治療において、一つ一つの論文の有意差は少ししかありませんでしたが、それらの積み重ねである現在のHIV診療は、20年前とは大幅に有効な治療を提供しています。それは、それまでの一つ一つの論文が十分な統計学的評価をうけて確立されたEBMを提供したからであり、いい加減なものであったら、その積み重ねである現在の治療は満足できるものではなかっただろうと推定されるからです。

今のHIV感染にたいする治療方針というのは、EBMの輝かしい成果の一つと思っています。
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エビデンスとは、「治療や薬などの有効性を示す科学的根拠」のことです。



では、科学的根拠とは何か?
それは、
理論的に正しいこと
統計的に正しいこと
再現性のあること
などです。

例えば……
薬AがBがんに有効であることがわかった……
としましょう。
では、それは、どんな実験をして、有効であることがわかったのか?
ということが問題になります。
それが、研究室レベルで、Bがんに薬Aを投与したら、Bがんが消滅した
というのでは、科学的根拠になりません。
例えば、人間は、食物を食べると、胃で胃酸により殺菌します。
薬Aが胃酸に弱ければ、実際には「飲み薬」としては役に立ちません。
同様に、点滴で血管の中に投与しても、肝臓で早期に分解されて、
薬として役に立たない場合も多くあります。
科学的根拠とは、実際に、人に投与して、有効であることを
確かめなければなりません。
しかも、きちんとした臨床試験計画に基いて、有効・無効を判断しなければ
なりません。

多くのサプリメントは、これを飲んだらがんが消えた……
という使用者の体験談を紹介していますが、
それは、何人中何人なのでしょうか?
有効だったのが、1000人中1人ならば、それは「効く」のではなく、
「効かない」というべきでしょう。

また、他に効いた要素はないのでしょうか?
例えば、抗がん剤と同時に服用していたのなら、
抗がん剤が効いたのか、サプリメントが効いたのか、分りません。

エビデンスとは、そのような疑問を極力排除して、
誰が検証しても、「効いている」と結論を出せるようなデータが
揃っていることです。

具体的に言えば……
Bがんの患者200人を二つのグループに分けて、
100人に対しては、薬Aを投与して、
100人に対しては、偽薬A(見た目は同じ見えるニセの薬)を投与する
という試験をして、薬Aを投与した人のBがんがどれだけ良くなったか、
ということを科学的に検証します。
例えば、1年後に両方のグループとも全員死亡したら、
たとえ、研究室の試験管の中で、薬AがBがんを消滅させていたとしても、
薬Aは無効ということになります。

一年後に薬Aを投与したグループの患者が10人生きていて、
偽薬Aを投与したグループの患者が全員死亡していれば、
薬Aの有効率は、10%である……
というような計算をします。
(実際の計算は、もっと複雑です)

また、このような試験は、何度も何度も、検討されて、
再現性があることが求められます。
つまり、同じ臨床試験を2度して、
一つは有効だったかが、一つは無効だったという場合、
科学的根拠があるとは言えません。
なので、一つだけの臨床試験だけで、「エビデンスがある」とは
言えないのです。

例えば、薬を承認してもらうために、様々な実験や試験をします。
その結果は公表されています。
乳がんの治療薬に「ハーセプチン」という有名な抗がん剤があります。
「ハーセプチン インタビューフォーム」で検索してください。
そこに、色々なデータが揃っています。
これだけのデータがあっても、エビデンスがあるとは、言えません。
「あるだろう」というレベルです。
「エビデンスがある」というためには、承認を得た後も、
様々な臨床試験を行って、データの蓄積が必要です。
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質問者さんの考えておられるように,エビデンスにも様々な信頼度があります。


エビデンスレベルと言います。
http://www.kango-net.jp/nursing/03/index2.html
このサイトは分かりやすくまとめてあるように思いますが,科学的観点でそのエビデンスが信頼できるものかどうかを評価しなければなりません。
「それなり詳しい論文っぽい書籍やデータ」がどのようにして作成されたものなのかが,十分に検証されていなければ,それはエビデンスとして信頼性がないといえます。

どのような事象も最初はエビデンスレベルが低いことから始まりますが,本当に正しいことなら,どんどん検証されて,どんどんエビデンスレベルが高い検証がされていきます。
そうやってエビデンスが作られていきます。

このエビデンスというものはマクロでとらえたものなので,個別ケースにすべて当てはめることは現実的ではないことが少なからずあります。
「エビデンスは正しいが、それ以上に状況判断や経験則の方が重要とする方もおられ」というのがそれに当たると思います。
がん患者全体としてはこのエビデンスに沿った治療を行うのが望ましいけれど,ある人にとってはそれ通りに敢えて行わないほうが良い結果が得られるということもよくあります。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
リンク先とても、興味深く読まさせていただいています。(まだ、読み中です)
とてもかみ砕いて書いてあり助かります!
回答についての質問ですが、マクロの視点のみと言うのは、細かい症例では、エビデンスを作成することが事実上不可能であるため、経験になってしまうと言うことでしょうか?
それでも、同じ様な人をたくさん集めて、投薬の結果などを積み重ねていけば、そのカルテはエビデンスになってくるのではないでしょうかね?

お礼日時:2011/07/30 19:59

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