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自社(製造業)で製造した製品Aにグッズを添付して製品Bを作った場合の仕訳について
次のように考えました。


(1)製品A(価格200)の製造に関する仕訳

原材料費100/原材料100
加工費80/現金80

製造高は200を計上
この時点で製品の在庫は200となる。


(2)次に製品Aにグッズを添付して製品B(価格300)を作る

原材料費200/製品200・・・在庫の製品Aを原料とする
原材料費70/現金70・・・グッズ購入代
加工費10/現金10・・・製品Aにグッズを添付して包装する加工費

製造高は300を計上


(1)(2)の仕訳で原材料費、製造高が二重で計上されているような気がするのですが、どこが
間違えているのか、また正しい仕訳を教えていただけないでしょうか。

A 回答 (2件)

こんにちは



標準原価計算でしたか。
そうなると少々、勝手が変わってきますね。

標準原価計算では、パーシャルプラン、シングルプランがあります。
詳細は、下記のURLをご参照ください。
   ↓↓↓
http://www25.tok2.com/home2/masatoru/boki/main10 …


<製品Aを製造する場合>
>2' 完成品を製品に振替(製品A)
>  製品200/原材料費100
>      加工費  80
>      振替差額 20

上記の仕訳ですが、標準原価を採用している場合には、製品に差異を振り替えることは
しません。 というより・・ 製品に標準原価で振り替えるので差異がでるのです。
仕掛品または、材料費、賃金、製造間接費等で認識されます。

結果的には、差異は貸方になるのであってはいるのですが・・^^;

企業によってやり方は違うので、間違いというわけではないのですが、基本的な考え方では
原材料、加工費からの振り替えは標準原価で振り替えます。

例えば、原材料費の原価標準が110 加工費の原価標準が90の時に完成品数量が1個
ならば、下記のようになります。

勘定科目にはあえて、仕掛を付けます。

<1.原価の発生>

仕掛原材料費 100/原材料 100
仕掛加工費   80/現金  80


<2.製品Aへの振り替え>


製品 200 /仕掛原材料費 110(標準原価 110*1)
       仕掛加工費  90(標準原価  90*1)

    仕掛原材料費
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際  100 |標準 110    →  製品へ振り替え 110
原材料差異10 |         →  差異を認識・振り替え/貸方差異(有利差異)


    仕掛加工費
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際   80 |標準  90   →  製品へ振り替え  90
加工費差異10 |         →  差異を認識・振り替え/貸方差異(有利差異)



    製品
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
標準 200 |          ← 仕掛原材料費、仕掛加工費から標準原価で振り替え


 ※原価標準とは、製品1単位あたりの目標値(標準的な原価)のことをいいます。
  また、原価標準 × 実際生産量のことを標準原価といいます。


<3.製品Aを400で販売した場合>

売掛金 400/売上 400
売上原価200/製品 200(製品A)

ここでの売上原価は標準原価200です。
原価差異は損益計算書の中で、原価差異 xxx,xxxとして表示して実際原価に合わせます。

I.売上高                              XXX,XXX
II.売上原価
  1.期首製品棚卸高             XXX,XXX
  2.当期製品製造原価            XXX,XXX
                             ̄ ̄ ̄ ̄
      計                     XXX,XXX
  3.期末製品棚卸高             XXX,XXX
                             ̄ ̄ ̄ ̄
     標準売上原価             XXX,XXX
  4.原価差異
    (1) 原材料差異      XXX(貸)
    (2) 加工費差異      XXX(貸)
         :             : (貸) XXX(貸)  XXX,XXX
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     売上総利益                         XXX,XXX

<4.製品Bの原材料として製品Aを振り替える>

原材料の原価標準 290 加工費の原価標準 10 の場合


仕掛原材料費270/製品200   ・・・ 製品Aを原材料費とする。(標準原価200)
         /現金70   ・・・  グッズ購入代
仕掛加工費10   /現金10   ・・・ 製品Aにグッズを添付して包装する加工費

                     ※製品Aの差異は認識済み

<5.製品Bへの振り替え>

製品 300 /仕掛原材料費 290(標準原価)
       仕掛加工費  10(標準原価)

    仕掛原材料費
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際 200 |標準 290   →  製品へ振り替え 290
実際  70 |
原材料差異20 |         →  差異を認識・振り替え/貸方差異(有利差異)


    仕掛加工費
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際  10 |標準  10   →  製品へ振り替え 10

差異なし


    製品
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
標準 300 |         ← 仕掛原材料費、仕掛加工費から標準原価で振り替え


<5.製品Bを600で販売した場合>

売掛金 600/売上 600
売上原価300/製品 300(製品B)

となります。

ただ、工程としては、前述したように製品Aが標準原価で製品に振り替えられているので、
製品Bに振り替える際に、製品Aは標準原価になってしまいます。

シングルプランであれば(上記URL参照)問題ないのでしょうが、パーシャルプランだと
製品Bの借方に製品Aの原価差異が含まれてしまうことになります。

つまり、製品Bの過程では、製品Aの原価差異は認識できないので製品Bの製造過程の原価差異
のみ認識することになります。

そういう意味では標準原価で振り替えられた製品Aを製品Bに振り替えるよりも、別の製品
(工程別)として考えるほうが良い場合もあるかと思います。

例)
製品Aを50個、製品Bを50個、製造する場合

 製品Aを100個製造する。(第一工程)

 50個を製品Aとして振り替え(標準原価)、50個について差異を認識する。
 製品Aは第一工程で終了

 50個については次の第二工程に回し、製品Bを製造する。
 (実際原価のまま製品Bの仕掛に振り替える)

 製品Bに振り替え(標準原価)、50個の差異を認識する。

上記のように考えれば、製品Bの実際原価と標準原価の差異は、第二工程で認識できます。


それから、半製品と考えたほうが良いかどうかの判断ですが、半製品というのは製品を作る
過程において、そのままでも販売が可能になる状態のものをいいますよね。

今回のご質問では、製品Aが本来の製品で、製品Bはキャンペーンのためにグッズを付加した
というように受け取れます。

なので、製品Aが製品Bの半製品というよりも、製品Bはむしろ製品Aに+αした製品と受け
取れます。

いづれにしても、半製品と考えても、処理は変わらないと思いますが、強いて言えば、製品A
の状態を半製品として実際原価で振り替えておいて、販売するものは、標準原価で製品Aに
一度振り替え、差異を認識する。

グッズを付加するものは、製品Bの原材料として、振り替えるとかそんな感じでしょうか?
ただ、標準原価計算の意味が薄れるかもしれませんが・・^^;

この辺は企業の考え方によるでしょうから、どちらが良いとは私には判断できません。


なにかあれば補足してください
それでは
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この回答へのお礼

ありがとうございました。昔簿記2級でこのへんのことは勉強した記憶があるのですが、再度やり直さなければならないですね。

お礼日時:2011/08/21 16:47

こんにちは



<製品Aを製造する場合>

1.製造過程の仕訳

原材料費100/原材料100
加工費80  /現金80

>この時点で製品の在庫は200となる。

製品に振り替える時点では180です。

2.完成品を製品に振り替え(製品A)

製品 180/原材料費 100
      /加工費  80

3.製品Aを200で販売した時の仕訳

売掛金 200/売上 200
売上原価180/製品 180

利益は、売上と売上原価の差異20を認識します。


<製品Aから製品Bを製造する場合>

1.製造過程の仕訳

原材料費250/製品180   ・・・ 製品Aを原材料費とする。(原価180)
         /現金70   ・・・  グッズ購入代
加工費10   /現金10   ・・・ 製品Aにグッズを添付して包装する加工費


2.完成品を製品に振り替え(製品B)

製品 260/原材料費250
       /加工費  10

3.製品Bを300で販売した時の仕訳

売掛金 300/売上 300
売上原価260/製品 260

利益は、売上と売上原価の差異40を認識します。


>(1)(2)の仕訳で原材料費、製造高が二重で計上されているような気がするのですが

(1)は製品Aの製造の仕訳ですね。
(2)は製品Aを原材料として、グッズ、加工費を加えて製品Bを製造する仕訳です。
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
製品Aは製品Bの原材料費として振り替えられるので2重計上にはなっていません。
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
強いて言えば、製品Aの原価は200ではなく、180なので製品Bには原材料費180
で振り替えられなければなりません。

なにかあれば補足してください。
それでは

この回答への補足

非常にわかりやすいご説明ありがとうございました。
説明不足で申し訳ございません。当社では標準原価制を採っており、
商品の原価は売値の50%としています。
例えば売値が400なら標準原価は200となり、実際の原価180との差額20との関係は
売上原価=200-20=180となります。
次のようイメージです(私の推測ですが)。

<製品Aを製造する場合>
2' 完成品を製品に振替(製品A)
  製品200/原材料費100
加工費  80
      振替差額 20

3' 製品Aを400で販売
  売掛金400/売上400
売上原価180/製品200
  振替差額 20

<製品Aから製品Bを製造する場合>
1' 製造過程の仕訳
  原材料費270/製品200
現金 70
加工費 10/現金10

2' 完成品を製品に振替(製品B)
  製品300/原材料費270 製品300は標準原価
加工費10
      振替差額20

3'製品Bを600で販売
  売掛金600/売上600
売上原価280/製品300
  振替差額 20


二重計上にならないということは理解できました。ありがとうございました。
製品Aを製造する場合、Aは原材料になるので製品ではなく半製品として考えた方
がよいでしょうか?半製品として考えると上の仕訳はだいぶ変わってくるのでしょうか?

補足日時:2011/08/18 16:17
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