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福島第一原発の汚染水処理にアレバ社やキュリオン社の装置が使われ、最近東芝製のものも追加されたと報道されています。その中でセシウム吸着に使用されているゼオライト槽ですが、セシウムで飽和した後はどう処理されるのでしょうか?。飽和するほどセシウムを含んでいるのでかなり高い放射能を出すと思われますが、どうやって高さ2-3m、直径1-2mの槽を交換するのでしょうか?どこに保管するのでしょうか?そもそも、一つの槽は飽和するまで何日または何カ月もつのでしょうか?その辺のところの解説が新聞やTVでは全くないので教えてください。

A 回答 (2件)

設備仕様の詳細(仕様書・設計書)については報道されていない(公知でない)ので解る範囲が限られますが。



>一つの槽は飽和するまで何日または何カ月もつのでしょうか?

一つの槽と言いますか、一つの槽では流速と濃度・吸着速度の関係で、目標とする濃度まで(1回の通水では)落せない場合がありますので、槽を幾つか直列に並べておいて通水し、その槽群の出口濃度が目標値を下回るようにしている様子ですね。

槽群の能力として。
アレバ社&キュリオン社製の物では、8400立方メートル(定格処理能力1200立方メートル/日で考えるなら1週間)と設定していたようです。
今回追加した東芝製(元設計は米国製)のサリーは、これに対して約5倍の4万立方メートル(定格処理能力1500立方メートル/日で考えるなら27日弱)まで処理できるようです。


>どうやって高さ2-3m、直径1-2mの槽を交換するのでしょうか?

写真を見ると、飽和したら各々の槽の出入り口配管を外して槽ごと新しい物に入れ替え、配管を再び接合するみたいですね。
「乱暴な!」と取られられる方もおられるかもしれませんが、汚染物(この場合は槽内部のろ過材)を入れ替えると、その際に飛散することや作業員が被ばくすることが懸念されますので、この方法の方が安全ではあるとおもいます。
(同種の懸念がある場合の定番でもあります。)

槽を入れ替える際にはワイヤーロープで吊って入れ替えるようになっているみたいです。
重量もあるので、建屋上部にクレーン(ホイスト)が設置されているのでそれを使うんでしょう。


>どこに保管するのでしょうか?

とりあえずは東電福島第一の構内に保管しているみたいです。
その後の恒久的な保管(処分)については不明です。(という事にしておいてください。)

アレバとの契約が「汚水の処理に関する包括契約」であれば、装置から出る汚泥等の処理(最終処分まで)はアレバの業務範囲になるので、例えば国際法等が許せばフランスに持ちかえって処理するようになったんでしょうけど、今回の契約は装置と消耗品類の提供に止まっているようで......。

そうですね、日本国内での処分方法を今後検討することになるでしょう。

この回答への補足

ありがとうございました。10基くらいの槽が並列で並んでいると思っているのですが、アレバの装置で7日で飽和するとなると1年に500本くらいの濃縮された放射性物質を含む高さ3m、直径1.5mくらいの槽が集積されている状態が想像できますね。これの保管上の安全対策はどう考えているのでしょうか?この槽をラインからはずして運搬するときは外部への放射能(放射性物質の飛散は無いと思います)はどのくらい出てくるのでしょうか。槽の鉄板(?)が十分厚いので心配ないのでしょうか?そもそも報道ではこういう疑問に答えるものがないのはどうしてでしょう?小生は心配性なのでしょうかね?

補足日時:2011/08/20 10:09
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六ヶ所再処理工場のようなところが正常に稼働していればもしかしたら処理できるのかもしれませんが、今現在では処理方法はないのではないでしょうか。



テレビで見た情報なので正確な事は分かりませんが、チェルノブイリでは汚染されたものは人里離れた山に埋めてましたね。100年後に掘り返すという決まりらしいです。

日本でもどこかに埋めるという処理をするのでしょうかね。
もしかしたら原発近くはいずれにしても永く立ち入れないでしょうから、その近くに埋めるかもしれません。
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