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最近地方都市それも県庁所在地でない二番目三番目くらいの町に行くと
以前よりも格段にさびれている様子が手に取るようによくわかります。

以前は田舎なりにそれなりに街としてのあるべき姿や営みがあったのですが・・・

今は地方に出張に行くとどこもかしこもメインストリートはさびれ
町中に若者はもちろんの事人影すらありません。

なぜここまで地方都市はさびれたのでしょうか?

また再生の処方箋はどないしたらいいのでしょうか?

A 回答 (6件)

<地方都市の崩壊の理由>


1970年代からすでに地方都市の衰退は、始まっています。
その要因は、石油ショックなどの不景気のせいで、観光と農業しかこれ
といって産業の無い地方中小都市は、人口流出が始まりました。

その対策として、大企業や原発などの誘致や大学、病院、道路や堤防など
の建設を中央政府からの交付金で行い、地方の活性化を図ります。

1980年代に入ると、道路や橋の建設により自動車による移動が便利に
なり、一家に1台から2~3台という自動車普及率が促進され
地方都市の郊外に大型量販店が乱立し、駅前(都市中心部)は無人の
シャッター商店街という現象が出現しました。

駅前(都市中心部)の再開発が叫ばれ、大型店の誘致や駐車場の整備が
始められますがバブル崩壊と共にそれらは頓挫し、数年後には大型店の
多くは撤退していきます。

1990年代は不景気が長く、しかも経済が下降線状態なうえに
今度は少子高齢化の波が訪れます。
大企業の誘致はほぼ困難になり、中小地方都市の中心部は格段に寂れて
いきます。
しかし、インターネットや新しい農業(漁業)スタイルの登場、
観光資源の開発等により、地方都市はそれぞれ「生き残りの道」を
模索し始めます。

しかし、地方都市郊外の大型量販店は、それまでの「地元の商店の出店」
から「有名ブランドショップ(ユニクロや家電量販店やマツキヨなど)
の進出」に代わり、「雇用がさほど多くないわりには、ごっそり金を持
って行かれる」状態になります。

2000年代になって、ネット販売が拡充されると地方都市や大都市郊外
でも「若者はもちろんの事人影すらありません」の様相となりました。

<地方都市の再生>
残念ながら、特効薬はありません。
現在の「○○市」と名乗っている中小都市のいくつかは「○○町」に
格下げになるでしょう。
人口減少期に日本が入っているため、どうしてもそれは避けられない
のです。おそらく20~30%の「○○市」は消えるでしょう。
平成の大合併でそれを回避しようとした地方都市がありますが、所詮
「数合わせ」の欺瞞です。

しかし、2025年ごろには少子高齢化にブレーキがかかり、もしかしたら
人口の横ばいか増加傾向期に入る可能性があります。
(その理由は長くなるので省きます)
地方都市の再生が目に見えて始められるのは、その後2030年以降になる
のかもしれません。

1960年代まで、地方都市の多くは「小京都」「小東京」を
目指していました。地方都市の地名に「大手、銀座、文京」といった
名前があるのがその名残です。
でも2030年以降は、それは意味ないです。
「大企業誘致、地元中小企業の活性化、道路インフラ整備」を今更なが
ら叫ぶ「40年前の思考」の人たちが未だに多くいますが
原発誘致も今後無くなり、日本が国力を落とす今、全ての地方都市に
それらはもう無理です。

地方の活性化のモデルケースとして、長く注目されている湯布院。
まだ寂れた湯治場だったこの町が、温泉街として成長していこうと
決意した40年前。担当者たちはドイツの保養地バーデンバーデンに
視察に行きました。
その時、現地の市長から「町作りは100年単位で考えなければ
ならない」とアドバイスを受けたそうです。
つまり、観光地として成功している湯布院は、未だ完成型ではなく
あと50年以上もの模索と建設作業を続けている事になります。
来年や5年以内に結果を出そうとする「40年前の思考」では
確実にダメになるでしょうね。

各種工業、農業、漁業、林業、観光、保養地・・・。
どの分野で2030年以降に活性化し、大都市には無い魅力ある町に
するかはそれぞれの地方都市によって異なります。
餃子やB級グルメに頼るのも結構ですが、
「孫の世代の時に花が開きはじめればいい」という長期スタンス
が大切だと思います。
そして、それを政治家や役所に押し付けるのではなく、市民たちの
間で葛藤や苦しみを伴った議論が必要なのだと思います。

反対に、政治家や役所に押し付けて「何とかしろ」という地方都市
は、新幹線や高速道路や大企業を誘致できても、その後が続かない
でしょうね。
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この回答へのお礼

とても詳しい回答とアドバイスとても参考になりました、ありがとうございました。

東京の後追いでなくオンリーワンを目指す道が
地方が生き残る基本的なスタンスのようですね。

そのオンリーワンをみつけて
実行し行動しさらに継続するのは
至難の業ですね。

もう大企業は、日本に立地しなくなり海外に出ているので
もう地方都市での雇用はないのですね。

でも人を多く雇う製造業が日本から出ていくと
日本経済にとってボディブローのように効いてくると思うとります。

その悪い例がアメリカだと思うとります。

製造業が海外に出ていき金融業にまい進し偏った産業構造に
なった結果いくらオバマ大統領が雇用対策にお金を
じゃぶじゃぶと出しても肝心の製造業がないので
一向に効き目がない状態になっとります。


とても参考になりました、ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/23 02:16

訪問者が中心市街地だけを見て、さびれているとか、崩壊していると判断してはいけません。


県内2番目、3番目くらい、つまり合併前の人口で10万人くらいの都市なら、郊外には大型店やロードサイドの店がたくさんあって、人々の消費生活は不自由ないはずです。

もちろん、中心市街地の衰退は問題だということは、建前としては合意がなされており、国や地方自治体も予算を投入して対策をしてきましたが、成果はいまいちです。一市民としては、要するに、飲食店以外の一般の物販の店で買うものがなく、行く用事がないんだからしょうがないんじゃないかという気もします。

再生の処方箋は「中心市街地活性化」とか「コンパクトシティ」で検索すると、山ほど出てきます。効き目があるかどうかはともかくとして。
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この回答へのお礼

そうですか

お礼日時:2011/09/23 17:02

(1)不便なのに税金を都会並みに取るから


中小企業も営業の価値が無い。

(2)中小企業に関する税金を無税にする。
転入者の税金を10年無税にして誘致する。
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この回答へのお礼

そうですか

お礼日時:2011/09/23 02:17

大学がない


仕事がない
娯楽がない
が理由なんじゃないですかね。
大学進学がほぼ常識化しつつある現状で、地方国公立に入れるだけの学力がなければ都市部に多い私大なんかに行きますし、大学を出ても地方には仕事がなく、娯楽を見ても地方にあるのはパチンコが関の山。
この状況下で田舎にいて欲しい、田舎に戻って欲しいと訴えるのは無理がある話だと思います。

地方の再生なんてのは政治家が考えなければならない事でしょうが、人を札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の各都市とその周辺集約させ、余った土地を農地や保養地のような扱いにして極少数の人で管理、運営していくほうが都市部に集中する人口を散らすよりよほど効率的ではないかと思うときがあります。
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この回答へのお礼

人口の集約化はきわめて危険で国家の衰退を招くと思うとります。
その悪い例は韓国です。
ソウル以外の都市は全滅状態です。

とても誠実な回答ありがとうございました。
また機会がありましたらよろしくお願いします。

お礼日時:2011/09/22 19:27

以前、似たようなご質問にお答えしたことがあります。


参考になるようでしたら、どうぞ。

http://okwave.jp/qa/q6278572.html
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経済というのは集中したほうが効率が良い。


移動という無駄が無くなるからね。
だから大都市に人間が集中するようになってしまった。

再生のためには・・・企業の誘致でもするしかないね。



大企業の本社がある

その自治体にいっぱい法人税が入る

自治体にお金があるからいろんな便利施設を作れる

便利施設があるから人が住みたがる

人が集まる

人が集まってるから商売が儲かる

中小企業や個人商店が増える

街が賑わう



というわけ。
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この回答へのお礼

そうですか

お礼日時:2011/09/21 20:19

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