プロが教えるわが家の防犯対策術!

将棋のタイトルには、名人、竜王、棋聖、棋王、王位、王座、王将がありますが、この中で一番強いのはどれなんでしょうか?

名人は別格とされていますが、全体に順位戦は行うものの、名人戦はA級棋士の中だけでの戦いであり、B級の実力者が居ても参加出来ませんよね?

一方、竜王などは、1組~6組までのトーナメントでもありますから、竜王タイトルホルダーが一番最強という気がしないでもないです。

実際のところは、どうなんでしょう?ひょっとしたら、ぼくが誤認している部分もあるかも知れませんので、間違いはご指摘いただき、既述の疑問をお教え下さい。よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

将棋のタイトルで一番権威があり、歴史もあって重たいのが名人です。


何しろ初代名人である大橋宗桂は江戸幕府創世記のころの人ですから。

名人への挑戦者争いがA級棋士のみで行われ、B級以下が参加できないのも
最高権威であるからです。将棋のプロ棋士は奨励会というプロ棋士養成シス
テムを突破して4段になると始めてプロとして認められますがこの時C級2
組に属します。ここで勝ちぬいてC級1組、さらに勝ち抜いてB級2組、B
級1組と上がっていって、ようやくA級に到達できます。いわばA級棋士で
あるだけで、将棋界のトップ11人(名人とA級10人)の中にはいるわけ
です。(なお、棋士の基本給もクラスによって決まります*)

この順位戦は1年1期のペースで行われますので、プロになったばかりの棋
士が名人に挑戦するところまで行くには最短でも5年かかります。つまり、
本当に強くてそれが長く続く人でないと名人になれません。

一方で、タイトル獲得者には賞金が出ますが、それの最高額は竜王です。こ
れは読売新聞が名人戦をしのぐタイトル戦としようとして1988年に創設
したものです。
ここでのシステムは、1組から6組まで分けてそれぞれのクラスの優勝者な
どがトーナメントを行って挑戦者を決めるシステムであるために下位のクラ
スから竜王に挑戦・獲得する場合もでてきます。いうならば、竜王というの
はその年の最強者であるとも言えるわけで瞬間最大風速的なものです。

その他のタイトル戦もそれぞれ工夫がなされていて、特色があります。もち
ろん、タイトルホルダーになるには弱くてはなれません。

そのことを念頭におきながらも名人・竜王が二大タイトルであって、
持続して安定した強さがなければなれないのが、名人
その年にうまく強さを発揮できればなれるのが、竜王
で、見かたによってどちらが最強とも言いにくいと思います。

*蛇足ですが、旧来は順位戦のクラスが対局料に大きく関与しましたが、現
在では多少システムが変わっているようで順位戦のクラスとともに各棋戦の
成績も関係するようになっているようです。ただし、昔から棋士の給料につ
いては複雑怪奇であって、税務署員ですらその仕組みを理解不能であきらめ
たという伝説があります。一般ファンである私にはその内情を詳しく説明で
きるはずもありません。
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この回答へのお礼

aminouchiさん、ありがとうございます。

これは勉強になる回答です。「初代名人」のお話。竜王の「瞬間最大風速」説。「対局料」のお話。興味は尽きません。

ぼくの今回の質問は、以前、羽生がB級だった頃、破竹の勢いがあったのに、システム上、名人戦に参加出来なかった事を思い出し、一体、最強の棋士は、どうやって決めるのか!という非常に野次馬としての下賎な興味からなんです。

従って、「名人」が「最高権威」である事。「竜王」は、「瞬間最大風速」である事。という意見を踏まえれば、ぼくの質問は、幼稚なものだなあ、と感じます。

「見かたによってどちらが最強とも言いにくいと思います」というご意見が、正鵠を得ていると思います。

お礼日時:2001/05/04 18:30

ずばり!名人です!


将棋はおくが深い。日夜研究あるのみです。
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この回答へのお礼

明快にして、深遠!ありがとうございました。

お礼日時:2001/05/04 18:33

答えの出そうにない比較ですね。


「7冠独占者が強い」でどうでしょう?

確かに名人戦に関しては、必ずしも実力者が挑戦できるわけではないですね。
挑戦できるにしても何年もかかりますし。
ほかのタイトルもシードがあったりしますし、門が狭まるわけですが、
しかし、どのみち頂点に立つには勝ち続けるしかありませんので、
門が狭いからほんとの実力がはかれないとも言い切れませんよね。

タイトルを取るだけでも、有数の実力者であることだけは間違いありません。
ましてや、防衛や複数のタイトル保持なんてできる人はその時代のトップでしょう。
最大7人のタイトル保持者をさらにふるいにかけるなんて恐れ多いことかもしれませんね。
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この回答へのお礼

早速、ありがとうございます。

「7冠独占者」!もう一人しか居ませんねえ。あ、でしたねえ。まさに、仰る通り、「最大7人のタイトル保持者をさらにふるいにかける」とは、不届きですよね。

お礼日時:2001/05/04 18:21

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