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渋柿が葉が全部落ちてもたわわに赤く実って美しい光景があちこちで見られます。

鳥が全く食べないので、タネが広がらず種の持続のルールと矛盾しているように感じます。

どうやって渋柿が進化してきたのかお教え下さい。

A 回答 (5件)

こんにちは!



単純に回答すると、
「甘柿の品種を、寒い地域に植えると、すべての甘柿の品種も渋柿になります。」

甘柿と言えど、全ての品種において、実の生育期間は渋いのです。
柿の木は甘渋の品種に関わらず、渋み成分:タンニンを青柿のときは含有していますが、
甘柿は秋が深まると徐々に渋味:タンニン成分を減少さていくのです。

ある一定の地域から北部(正確な地域は、記述するだけの資料がありません)では、
この渋味がなくなる前に寒さが来るために、渋が抜けないと言うことになります。

このような甘柿を、生理的な原因から甘柿として植栽することができない地域では、
渋抜き加工の技術を応用したうえで加工する為に『大型の実』をつける、
すなわち、「渋柿として加工専用の大型の実をつける品種改良が行われた」のです。

つまり、学問的な面から純粋に言えば「進化とは言えない」のです。
あえて言えば、自然繁殖のサイクルを除いて
「人為的な『品種改良で『渋柿の品種』が作り出された』が、正しいのです。

柿の木としては、実の中の種子が成熟する以前の早い時期に実を食べられると、
柿の実は、種子としての本来の繁殖目的である、『発芽』をすることができません。

つまり、『水溶性タンニン』を、柿が持ちえた理由を推測すると、
餌とする他の動物に『未熟な実を食べられるのを防ぐ』効果が考えられます。
未熟な柿の実は、先述したように『すべての甘渋品種にタンニン分が残存』しています。

『タンニン成分』は『水に溶けやすい』ので、
口に入れると「容易に唾液に溶けて込み、結果として渋さを感じる」のです。

その渋さをなくすには、甘柿の実の中で『黒ゴマのように結晶化』して見える、
いわゆる寒さが来る前に『不水溶性のタンニン』に変化させることで、
渋く感じなくなる品種が、『甘がき』と言う品種なのです。
『不水溶性のタンニン』は、水に溶けませんから渋味を感じないわけです。

渋柿の品種とは、
その作用:『水溶性のタンニン分』を、『不水溶性のタンニン』に変化する前に、
寒さが来るので、食すると実に残っている水溶性タンニンを渋く感じているのです。
ゆえに、『渋柿』となるわけです。
つまり、『不溶性のタンニン』が減少し『甘柿』となるには、
開花~結実し、実が成長し成熟する期間に
ある一定の『気温』:温度と、成熟する『時間』と言う自然環境が必要なのです。

そこで、寒い地域に住む食糧不足の時代に生きた、
ご先祖が渋柿を少ない食料を補い食するために気付いたのが、
その渋さである『水溶性タンニン分』を減少・消滅させることが必要と、
お湯に浸す『湯がき』や、焼酎で『さわす』などと言う技術なのです。
【注意】この名称も地域によって様々な呼び方があります。

渋柿も、木の上で枝に下がった状態の実でも、完熟すると渋みは減少します。
其の原理を応用したのが、腐敗しないように皮を剥き雨露を避け、
寒冷乾燥の元で水分を抜きながら、時間をかけて『熟させる』、
つまり『干し柿』です。


ご理解いただけたでしょうか。
この回答が、ご質問者様の疑問解消のお役に立てば幸いです。

こういう場所でのご質問は、回答の真贋を見極める必要があります。
これまでも「さも本当のように誤ったことを回答している人物が多々居ます」
ある程度の回答を待ってその信憑性を、
他の文献や専門家に問い合わせるなど、確認する必要があります。
十分に心して知識の一端に収めることが必要です。

最後に『お願い』です.
貴重な時間を割いて回答をしています.
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速やかにここのルールに従って,
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次回の質問でも多くの回答をいただけるように
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください.
できれば読後のご意見など感想が欲しいですね.
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この回答へのお礼

完璧なるご回答を有難うございました。

渋柿は進化の結果渋柿になったのではないのですね。

自然界の現象を単純化して見ることが困難なことを知りました。

有難うございました。

お礼日時:2012/01/02 20:02

蓼食う虫も好き好き


渋柿も完熟すると、タンニンが抜けて甘いのです。日本人は干し柿で食べますよね?
甘柿と違い鳥がついばまないことで、熟れ落ちた果実を大型動物または腐肉性昆虫が食べるため、甘柿よりも種子が破砕されずに拡散が行えます。
また、熟成期間の間、甘柿と旬が遅れますので、時期をずらすことで動物たちの需要を集中することもできます。
柿の木がどこまで考えているか知りませんけどね。

甘柿は品種改良で作られた日本特産で、中国含め世界の柿はみんな渋柿らしいです。
また甘柿も、甘柿同士の交配でも、渋柿に先祖返りすることがあるので、接木で増やすそうです。
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渋柿は、種子が成熟するまでは渋が強くて動物に食べられません



種子が成熟すると同時期に渋が抜けて甘くなり、動物が好んで食べます

種子はほとんど全く消化されない材質でできているので、糞に混ざって排出されます

実に合理的なシステムですよ

質問者さんが見た柿の木は、近くに柿を食べる動物があまり生息していないのでは?
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 熟柿(じゅくし)といって、渋柿も実が柔らかくなるまで熟したら、甘くなります。

甘柿は固いうちに熟して甘くなり、渋柿は柔らかくなってから熟して甘くなるということです。それが種(たね)十分に成長し、食べてもらう合図になるのでしょう。
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渋柿も熟せば甘いので、他の果実が取り尽くされた後は貴重な栄養源となって小動物やクマなんかが狙うんじゃないでしょうか。



そもそもあんな立派な柿は、ある程度人間の手による品種改良の結果であると思いますので、人の手によって進化してきた、という要素も無視できないと思います。
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