人名や地名に用いるケースも含めると、同じ漢字が色んな読み方が出来、意味が異なるケースがあります。
そこに、日本語(漢字の読み)の持つ→奥深さ・難解さ・複雑さと表現の豊かさの所以・由縁だと思います。
そんな、多くの読み方を持つ事例(漢字)と人名や地名でのエピソードがありましたら、ご紹介&お教え願えますか?
※ご参考・・・おそらく、最も多くの読み方を持つ漢字「一」は24通りの読み。
使用例と「読み」
一:「おさむ」
一:「すすむ」
一:「はじめ」
一:「はじむ」
一:「ひとし」
一:「まこと」
一:「まさし」
一月:「か」づき
一雄:「かず」お
一秀:「かた」ひで
之一:ゆき「たか」
知一:とも「のぶ」
一木:「ひと」き
進一:しん「いち」
豊一:とよ「かつ」
一明:「とき」あき
一之:「ひじ」ゆき
一治:「もと」はる
文一:ふみ「いつ」
大一:おお「くに」
宣一:のぶ「ただ」
一孝:「ひで」たか
十一夫:と「ち」お
十一三:と「ひ」み
※全く想像も出来ない読み:駅名で「学問路(かむろ)駅」
入学祈願で有名に成りましたが、最初は全く読めず→学問の路〔がくもんのみち〕駅と思ってました。
この駅の入場券を5枚で「ご入学への路」として人気に・・・
(五)枚 ・・・ご
(入)場券 ・・・入
学問路駅 ・・・学
No.1
- 回答日時:
おはようございます。
山形県に【及位(のぞき)】という地名があるのですが、
これは、修験道が盛んだった頃、
付近の山でも山岳修行が行なわれており、
修験者たちは「のぞきの行」といわれる修行を積んでいました。
「のぞきの行」とは、
「険しい断崖の端から宙づりになり崖の横穴をのぞき込む」というもので、
大変な恐怖との闘いであったようです。
やがてこの「のぞきの行」をして「高い位に及んだ」修験者がいたことから、
その位が「及位」と呼ばれるようになった、というのが由来の定説とされています。
また私たちが、よく目にする【服部(はっとり)】ですが、
これは、昔の地名の一つに、「はたおりべ」というものがあり、
その字が「服織部」だったように記憶しています。
「はたおりべ」の発音が時間とともに変化し、「はっとり」となり、
字面の方は、真ん中の「織」が省略されて、現在の形になったようです。
大変、興味深い話をご紹介賜りありがとうございます。
まさしく、漢字で書かねば、正しく読まねば、デバ亀(のぞき趣味)の話に繋がる所ですね・・・
のぞきのおこない ×
及位(のぞき)のぎょう ○
また、服部の地名の由来もありがとうございます。
地形や住民の職業に由縁があるのでしょうね・・・
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
昔「名前の事典」という本を図書館で借りて読んだのですが、「名」が「日本一太郎」(これが「名」なので例えば「山田日本一太郎」という名前になる)という人がいたそうです。
ただし「読み」は不明とのこと、そして早死になさったそうで…
名前負け?なんでしょうか…
そんな私は姉と「読み」が同じになる名前です。
例えば姉が「啓子」(けいこ)、私が「恵子」(えこ)という感じです。
お陰で病院でカルテ間違われたり大変です。
何でこんなことになったかというと、私の名前は本当は伯母が「恵美」(仮名)と名付けたのに、父が何も考えずに
「子がついた方がいい」
という感覚で何も考えずに役所に出した結果です…
よ~く考えよ~~~名前は大事だよ~~~…
以下最近知ったエピソード。
私の母は熊本の「矢部」という阿蘇の南に位置する町の出身です(現在は市町村合併で「山都町」になっています)
昔からこの町が好きだったんですが、割と最近になってこの地名の由来を知りました。
その昔、神代の頃に、健磐龍命(たけいわたつのみこと)という神様が「往生岳」から「的石」(北外輪山のふもとにある石)めがけて弓の稽古をしていた。
健磐龍命が矢を射る度に従者の「鬼八」が矢を運んで健磐龍命の元に戻していたが、100回目に疲れて鬼八は矢を健磐龍命めがけて投げ返した。
その矢は健磐龍命の太ももにあたり、怒った健磐龍命は鬼八を追い回した。
鬼八は阿蘇中を逃げ回り、更に阿蘇から出たところまで逃げ、「ここまでくれば安心」と座って八回「屁」をひった。
「八つの屁」→「八屁」→「矢部」
これが「矢部」の語源と言われているそうで…
ちょっとびっくりしました。
ユニークでユーモラスな話題・起源の地名をご紹介賜り、非常に興味深く読ませて頂きました。
「八つの屁」→「八屁」→「矢部」
想像も出来ない転化にて現在の地名に成ったのですね・・・
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
人名って1行目から書くなら
「にのまえ」さん忘れないで~
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。
本当の様な、担がれてるような話ですね・・・
実際はどうなんでしょうか?
エスプリの聞いたジョーク、それとも実在されている人名なのでしょうか・・・
大変、気になる話題です。
No.4
- 回答日時:
お知りになりたいこととは違うのかもしれませんが、
> 日本語(漢字の読み)の持つ→奥深さ・難解さ・複雑さと表現の豊かさ
を表す場合、日本では古来次のように言い習わしてきました。
日本では
ウの字をば
アメ
サメ
ダレ
と
グレ
て読み 、 と言うくらいで、日本の文化は季節感が・・・ 云々
「ウ」という音とともに入ってきた「雨」の字が、日本に来るや
ウ・・・ 慈雨 など
アメ・・・ 通り雨 など
サメ・・・ 春雨 など
ダレ・・・ 五月雨 など
グレ・・・ 時雨 など
という風にグレて(ぐれる・・・ 脇道へそれる、非行化する、のシャレ)しまいましたという、半分以上は「自慢」の自虐表現です。
※ 梅雨は「つゆ」ですが、これは「つ」「ゆ」と切れませんね。故に、「雨」の字を「ゆ」と読む例にはなりません。
では「五月雨」はどうなのかというと、さつきのころに降る、水が天から垂れてくるような、シトシトといつ晴れるとも思えない感じの長雨のことを言います。
つまり、、「さ」が5月(さつき)のことで、「雨」が「みだれ(水垂れ)」です。
ゆえに、「雨」の字を「ダレ」と読むのではなくて、正確には「ミダレ」と読むことになりますが、習慣的には「グレ」と読むことにされています。
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。
>日本語(漢字の読み)の持つ→奥深さ・難解さ・複雑さと表現の豊かさの事例として雨のケースをご紹介頂き、大変分かりやすく参考になりました。
本当に、季節感や気象・色彩・心のひだetcについてきめ細かく・微妙な差異を
表現し使い分ける日本人・日本語の奥深さ・難解さ・複雑さと表現の豊かさを改めて再確認が出来ました。
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