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 赤色超巨星ベテルギウスの爆発でガンマ線は地球の方向に飛んでこないのでしょうか?
 次のようにも思うのですが、心配しすぎでしょうか?
 教えてください。

(1) ガンマバーストは、放射方向が自転軸に対して数%の放射角と言われていますが、ベテルギウスは程よい球体でなく、いびつな形状をしているとも言われています。

(2) いびつな形状の回転体が、爆発前に重力崩壊し収縮した場合、角運動量のバランスが変化し、自転軸が大きくずれることはないのでしょうか?

(3) アメリカでの観測結果で、現時点の自転軸は、地球方向に影響しないと思われる方向だといわれています。でも、(2)を考慮すると、不安になるのですが。

(4) もしも、自転軸が地球方向に向いた状態で、ガンマバーストが起こった場合、地球生物への影響の程度はどのくらいになるのでしょうか?
  たとえば、地中の生物以外は絶滅の可能性あり or 微生物以外は・・・ or ・・・

A 回答 (7件)

 自転軸に対して2度の方向に、膨大な放射があるとされていますね。



 ベデルギウスが二連星ではなく、単独の恒星であれば(まず間違いなくそう)、かなりいびつな形だとしても、収縮により自転軸が変わることはありません。

 いびつな形と言っても、中心で激しく核融合を続けている超高温のコア部分は、小さいけれど密度が高く、球形です。

 太陽系を見ても、ある程度以上大きければ、ほぼ球形です。これは、重力と釣り合うためには、球形以外になれないのです。地球の硬い大地も、地球全体を考えると、強度は水と同じくらいでしかありません。ベデルギウスのコア部分も同様です。

 コア部分は球ですし、かりに内部的に流動があったとしても、それ自体が自転に即したもので、自転軸は変わりません。外からの力ではないので、自転軸を変えられないのです。

 そういうコアの周りに、分厚いガスがあります。恒星としては、そのガスが見えているわけですが、大変に密度が薄いものです。よく「真空と言ってもいいくらい」などと言われます。これがコアにより高温に熱せられ、かつ自転もしながら周囲にあるわけです。

 このガスがコアに「不均一」に降り積もって行っても、自転軸が変わるわけではありません。このガス自体は元々はベデルギウスが赤色巨星化する前は、ベデルギウスのものだったわけで、やはり外から力を受けているわけではなく、コア内部に流動があったとしても自転軸を変えられないのと同様、自転軸を変えられません。

 仮に、ベデルギウスが二連星で、しかも超新星爆発前に伴星が主星に激突するとします。
 自転軸が変わるような不利な条件を考えると、伴星が主星に対して90度傾いた自転軸で、それが赤道か、北極・南極に激突することでしょう。

 それでも、自転軸を20度くらい変えるのは無理でしょう。回転する物体は、ジャイロスコープ効果と呼ばれる、回転軸が安定する性質があります(回る駒が簡単には倒れない現象がこれ)。

 ベデルギウスについて言えば、観測的にあり得ないくらいの質量の伴星がなければならず、しかも自転軸が相当に傾いていなければなりません。

 二連星であっても、自転軸は普通は平行に近いものです。それは、恒星形成の過程は、宇宙空間の塵が、渦巻きながら集まって行くためです。太陽系でも、惑星は太陽の自転軸にほぼ平行で、かなり平面に近い公転軌道です。

 自転軸がかなり傾いている惑星がありますが、惑星形成の過程で、相当な規模で不規則な衝突があったのではないかと思われます。地球は月が出来るときに、火星くらいの惑星が衝突したとする説が有力ですが、それでも今の自転軸です。

 こうしたことから、ベデルギウスに大きな伴星があったとして、それの自転軸が主星に対して、明らかに傾いているためには、その伴星の自転軸を傾けるほどの衝突を仮定する必要があります。おそらく、形成過程が別の恒星が衝突したとでも考えるしかありません。あり得ないくらい低い確率です。

 ベデルギウスの自転軸を心配するなら、観測事実を無視し、そういう天文学的な奇跡を仮定したうえで、さらにその伴星が主星の超新星爆発前に主星に墜落すると言う、さらにあり得ない程の奇跡を仮定し、さらにそれがジャイロスコープ効果をもってしても20度傾くと言う、とんでもなく見込みのない仮定をする必要があります。

 それは心配する必要はないです。

この回答への補足

 ばかな質問に、きちんと答えてくれて感謝します。
 
 ありがとうございました。

 納得しました。

補足日時:2012/04/30 19:39
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この回答へのお礼

 このシステムをあまり知らなかったので、捕捉でお礼を記述しました。

 改めて 解りやすい解説で「なるほど!」と納得しました。

 ほんとにありがとうございました。

お礼日時:2012/04/30 19:49

>自転軸が大きくずれることはないのでしょうか?



いびつな形状の気体がどう振舞おうと超質量の物体Aの角運動量に影響を与えるのは難しいと考えます。

すなわち、膨張する前の運動量と運動エネルギーを保存しておりますので、
膨張して低密度化した物体がこの保存則を覆すのは難しいと言う意味です。


>もしも、自転軸が地球方向に向いた状態で、ガンマバーストが起こった場合、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8F% …

しかし、角運動量とは方程式です。
ならば数値を入れて狂うと予測出来ます。

ちゃんと根拠のある理由を述べる事です。
そこから大量絶滅の可能性へ進みます。

この回答への補足

 ご回答ありがとうございます。

 私の質問の一番知りたいことを回答していただき、ほんとにありがとうございます。 

 私は、一般人で専門家ではありません。少々過去理系だった人間です。

 質問の主旨は、いびつな形状の物体が自転しながら重力崩壊したときに、自転軸が変化する可能性が「あるのか」のか「ないのか」が最も知りたかったことです。

 「膨張する前の運動量と運動エネルギーを保存しておりますので、膨張して低密度化した物体がこの保存則を覆すのは難しい」・・・ このことが、事実かどうか知りたかったのです。
 いびつな形をした物体が、収縮した場合、自分で理解(計算)することができないため、おしえてもらいたかったのです。

 やはり、隕石衝突のような他の質量が追加されない限り、自転軸は変化しないのかどうか・・・。

 私には、角運動量やその保存の知識が乏しく、できればもっと具体的に解りやすくおしえてもらえると助かります。

補足日時:2012/04/29 20:51
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No2です。



>私は、日本は「ゲリラ攻撃(原発、石油備蓄基地などへの)」が発生した場合など、またまた「想定外のことでして・・・」と言い訳されそうで・・・平和すぎますヨネ!

原発に限らず、人間の意図的な攻撃に対しては、ほとんど対策されていませんよね。
原発に対するテロとしては、東野圭吾の「天空の蜂」という小説では、原発の上空にヘリをホバリングさせて、「落とすぞ」と脅すというのがありました。
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(1)(2)(3)ここ15年でペテルギウスの大きさが2割近く減り、何時爆発してもおかしくないと言われていますが、地球から640光年と近いゆえガンマ線ビーム放射角度には入らないといわれてはいます。


それにこのクラスの恒星でガンマ線バーストを起こすかはっきり断定できていないようです。
(4)オゾン層が一瞬で消滅して、下手すると全生命がほろぶ可能性があると言われています。
ガンマ線バーストは研究が始まった段階ですから、私は心配していません。それより生活の不安の方が現実的ですね。
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(2)ないとは言えないが、今はないと考えているということでしょう。



(3)不安視したからといって、今の科学で何かできるのでしょか?出来る見込みがあるなら、その研究を急いで下さい。それが質問者様に科せられた使命でしょう。そうでないなら、不安視しても仕方のないことです。時が来れば生き残る者と、死する者が決まります。

(4)さあ、分かりません。程度は時と状況によるのではないでしょうか?
それがいつ起きるのか、明日かもしれないし、今日かもしれない。数十年後かもしれない。近い将来といっても、人類の科学では、まだ天文学は学問上、1500年代~500年ほどしか、研究されていません。メカニズムは分かっていても、実際に事象が起きるまでの正確な時間は、まだ計れたとはいえないのです。
日本では、可能性があれば確率という数字をほしがりますが、海外では必ずしも確定できない対処が出来ないなら、確率を提示することは希です。安全の確立は出しても、危険の確率が正しいと断言できず、それに対して対処できる術がないなら、出す意味がないのです。その代わり、特に危険だと思われれば、裏では出来る限りのものが生きる術の研究はなされるはずです。
それが現在の人の術です。

尚、現在の人類の英知であれば、この星においての生物の保護はある程度は可能です。そのため、オルドビス紀の大量絶滅が、これによって起きたとされる説と、同様の結果にはならないかもしれません。

ということから、あまり気にする話ではありません。
後は、あまりに心配しすぎて、悪い人に騙されないようにしてください。

この回答への補足

 早々のご回答ありがとうございます。

 少し前に「ベテルギウス」の話題が出て、「私は、収縮時に自転軸が大きくずれるのではないかと思っていた」ので、このような質問をしました。
 
 それともう一つ質問した理由に、オリオン座と この赤い星 それとオリオン星雲が子供の時から好きだったからです。

 『不安視したからといって、今の科学で何かできるのでしょか』の問いですが、確かに何もできません。
 しかし、考えられる事実を追求すべきと思い「自転軸の方向が、地球に対してずれているので、現時点は大丈夫」ではなくこういう場合もあることを考えておくことも必要だと思います。

 数年先か 何億年先に発生するか、その時に人類が生存しているか分かりませんが・・・。



 

補足日時:2012/04/29 13:17
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(2) 可能性がゼロかゼロではないかという、無意味な議論をするなら、可能性はゼロでは無いでしょう。


それと心配するべきかどうかは別。

明日にでも太陽が爆発するとか、某国から核ミサイルが飛んでくるとか、飛行機が降ってくるとか、交通事故に遭うとか、自覚は無いが実は重病にかかっているとか、そういうことの可能性もゼロじゃ無いので同じく心配する必要があります。

この回答への補足

 ご回答ありがとうございます。

 危機管理の面で話は飛びますが、確かに『太陽が爆発するとか、某国から核ミサイルが飛んでくるとか、飛行機が降ってくるとか、交通事故に遭うとか、自覚は無いが実は重病にかかっている』のほうが発生確率が、ご指摘のとおり 格段に高いと思います。

 話が飛んだついでに、日本の原子炉の危機管理対策どう思います?
 地震 や 津波対策のみ注目されて、まさしく某国のゲリラ攻撃、宇宙ゴミの落下 そして「某国から核ミサイルが飛んでくるとか、飛行機が降ってくるとか」などなど。

 私は、日本は「ゲリラ攻撃(原発、石油備蓄基地などへの)」が発生した場合など、またまた「想定外のことでして・・・」と言い訳されそうで・・・平和すぎますヨネ!




 

補足日時:2012/04/29 16:43
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地球への到着時間を調べましょう。


2012年12月近辺では危険です。
今、太陽の活動が弱ってます、地球を
守りきれないかもしれません。
また太陽の強力な電磁波、まともに
被ると何が起こるかわかりません。
そして太陽の極が変化してます、前回
は寒冷期になりました。
いま、人間も変革期ですが、宇宙にも
大変化が起きています。
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