No.6ベストアンサー
- 回答日時:
よく出てくるんですよね、この手の質問が。
カルチャーセンターで講師を務めた時期がありますが、その折りにも類似した質問が“教養のありそうな?”ご婦人から出されたことを今でも鮮明に憶えています。
源氏物語とその時代背景を読み解くとのテーマで『源氏物語』を読んでいた時、「先生、源義経は何時になったら出てくるのですか?」とのご質問を真剣な表情で尋ねられ困惑してしまいました。
恐らくは鎌倉幕府を創設した源頼朝に代表される武家源氏と恋の遍歴を重ねた光源氏双方が持つ「源」が同一のものであると推察しての質問だったのでしょう。
結論からいえば『平家物語』と『源氏物語』両者は全く別物です。成立年代からすれば『源氏物語』が平安時代の半ばであるのに対し、『平家物語』は平安末の11世紀から鎌倉時代にかけて成立したとされています。この点が先ずは質問者の誤解です。
次に『源氏物語』が創作小説であるのに対し『平家物語』はある意味ノンフィクション小説ともいえます。この点が第二の誤解。
そしてここが大切なポイントで、「源氏・平氏」に共通して使われてる「氏」の表記です。この問題に即して少し詳しくお話しさせていただきます。
ここに示されている「平氏」と「源氏」は少々乱暴な表現をすれば「家柄としての平氏」「家柄としての源氏」の意味になります。単なる苗字ではないことに注意してください。
家柄を示す「氏」の性質は下記の特質を持ちます。
(1)「氏」は天皇が上から与える形式を採る「公的な表記」であるのに対し、苗字は自らを私称する「名前」である。
(2)平安時代以降の姓は父系制的な血縁原理によって継承される名であり、父系に血縁関係をたどる氏人はみな同姓なのに対し、苗字は「家」いう社会組織自体の名であり、決して血族の名前ではない。
この具体例を示してみます。「左馬頭源朝臣義満」これは足利義満のことを指している呼び方です。ではなぜここに足利義満と書いていないのか、との問題になります。
ここで先の説明が生きてきます。源という称号は朝廷から下賜された(認められた)政治組織上の序列を示すですから、ここにある「左馬頭」の任を果たしている源義満という意味になります。そして源義満は一般的に足利義満と呼ばれる人物であるとなります(なおこの古文書に登場する人名は左馬頭源義満・左少辨藤原朝臣仲光・権中納言藤原朝臣實綱の三人であり、歴史上の人物にあてはめて読みますと足利義満・藤原仲光・藤原實綱となります)。
話は少しややこしくなりましたが、「社会的地位を示す呼び方としての“氏”と明治時代以後は誰でも持つことができた“苗字”は意味が違う」ことだけは理解しておく必要があります。
最後に文学評価の観点からいいますと『平家物語』が書かれている視点は必ずしも平氏の立場を代弁したものでもありません。冒頭の祇園精舎が語る栄枯盛衰を仏教の末法思想(世紀末思想)を借用する形でアレンジし、それに基づいて歴史を説明した作品です。従って平氏の立場でもなければ源氏の立場でもありません。ずるい作品です(仏教の正当性を我田引水的に説明するカルト教団的ともいえ、決してお勧めのできる性質ではありません)。そして「源氏物語」は一件ラブストーリーにみえますが、それも平安期の王朝国家体制をベースとしてそこに生きる者達の理不尽さなどが冷静な筆致で描かれた作品でもあります。紫式部は社会派小説の先駆者ともいえるでしょうね。
No.5
- 回答日時:
回答致します
平家物語は名前は物語ですが
書き物ではありません
語り部が語る聞かせものです
文章に起こしてあっても それは語り部が話した内容を書き留めた物に過ぎません
所謂
祇園精舎の鐘の音諸行無常の響きあり
で始まる有名すぎるほど有名な
あの文句で始まる語り物の事です
作者は不明です
一方 源氏物語は世界最古といわれる恋愛小説であり
作者は紫式部が概ね作編纂したものだと言われていますが
これにも異論があります 作者は複数あるとの考え方です
源氏の叙事詩となるものにはいくつかの書き物がありますが
いくつかの部分に分かれるものが大半であると考えられます
名前からして勘違いする事も多いものですが
全く別物です
御参考に為さってください
No.3
- 回答日時:
いや・・・すいませんが・・本気ですか?
平家物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%AE%B6% …
これは
> 平氏の立場(視点)から書かれたのが、『平家物語』
と言えなくも無いですが、
源氏物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F% …
> 源氏の立場(視点)から書かれたのが、『源氏物語』
こちらは全く違います。
どちらも日本を代表する古典文学作品です。
ご一読されることをおすすめします。
No.2
- 回答日時:
困ってます
源平合戦
平安末期に源平合戦がありましたが、
平氏の立場(視点)から書かれたのが、『平家物語』 で、
平安中期に
紫式部が
光源氏の立場(視点)から書かれた恋物語が、『源氏物語』 と言って、
ほぼ間違いないです\(^^;)...マァマァ?
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