人生のプチ美学を教えてください!!

なぜ世界史が必修なのでしょうか、理解に苦しみます。
私が高校生だった頃は現代社会(4単位)だけが必修でした。
これを履修した後、選択科目として日本史、世界史、地理(以上いずれも4単位)、倫理、政治・経済(以上いずれも2単位)がありました。
【余談】私は現代社会の後、地理と政治・経済を履修いたしました。

A 回答 (5件)

 歴史学習の意義は「相互の関係を問う」ことにあります。


文部科学省の役人がどの様に考えているかは別問題として、現在の「日本史学」は近代西洋史学の影響を無視して通るわけにはいきません。
 何となれば明治維新以降の日本政府が求めてきたのは西欧列強に追いつけ追い越せの連続でした。東アジアの果てにある小さな島国それも海外との積極的外交交渉を求めず易姓革命と儒教道徳に基づくヒエラルヒッシュな身分秩序から脱却するためにはどうしても「国家としての正当性」となる裏付けである「歴史編纂の近代化」が避けて通ることのできない国家的命題の一つでもありました。
 それが幾分かでも「関係をとらえて理解する形の歴史教育」へと変貌を遂げたのは1945年8月を待たねばなりません。60年代後半から70年代にかけて戦後歴史学は大きな発展を遂げます。
 私は企業勤務と同時に大学で歴史教育に携わる身分の者ですが、この立場からいえば日本の歴史教育および一般的歴史書に決定的に欠落しているのは実は「歴史の見方」であり、逆に最も邪魔な存在は「役に立つ!」の根拠なき言説です。近代ヨーロッパ社会の形成と発展を理解するのにフランス革命の年代を記憶することに意味があるでしょうか?フランス革命を理解するにはその目的と意義をそれまでのヨーロッパ社会との比較対比を明らかにせねば歴史を学ぶ意味はありません。これが「歴史としてのヨーロッパ」を理解する事の意味です。
 1429年、近江坂本の馬借が放棄したいわゆる「正長の徳政一揆」もその「御徳政」を誰が文書によって発給したのかが説明されねば意味を理解することなどできません。「誰が、誰に、何を目的として行ったのか」の意味を理解するにはその当時の社会構造や背景を理解することが最も大切な要素です。戦国時代の英雄がどうのこうのなどといった趣味の領域と歴史認識には隔たりもあります。そしてそうした節目節目の事象を学ぶということは人類としての普遍的な歴史過程を知ることの意味もあります。無論、そこにはドイツならドイツのモデルもあれば中国には中国のモデルもあり、中国の歴史を説明するためにドイツのモデルをそのまま適用させることは無理がありまた無意味なことこの上ありません。それぞれの発展形跡を集約し抽象化しそこから得られたエッセンスが歴史理論と呼ばれる存在であり「歴史の見方」に影響を与えます。
 僕が高校生だった頃には地理B・世界史B・倫理社会・日本史・政治経済を社会科目として必修で学び、理科では生物・地学・化学B・物理Bを必修で学びました。もちろん文系コースです。ここにあの悪名高い「現代社会」が入ってきたのは80年代です。この箸にも棒にもかからないそれこそ役立たずで中途半端なガラクタ細工は害悪になりこそすれ一顧だにする価値もありません。もっとも金太郎飴の様に黙って言いなりになる人間を大量生産するにはうってつけの教科目でしたが。これだけが必修だったから、憲法に関しても基本的な理解すらできず、それが生み出されてきた背景(世界人権宣言やらヨーロッパ社会の原点となった市民社会の形成)など全く知らずむやみやたらに「暗記」したがるのでしょうね。
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この回答へのお礼

>ここにあの悪名高い「現代社会」が入ってきたのは80年代です。
この時期には理科Iなる科目も新設されましたね。
あなたのお考えでは高校に総合科目は不要だと。
ご回答誠にありがとうございました。

お礼日時:2012/06/15 04:43

高校の世界史の内容は、大学で一般教養および


専門科目を学ぶにあたっての素地となることと、
それなりの取引がある会社のサラリーマンとして
働くにあたり、常識として当然に知っておくべき
ことだからだと私は思います。

日本史って、仕事には使えないんですよね。
現代社会は、中学校公民に毛が生えた程度しか
内容に深みがないですし。

参考URLもどうぞ。

参考URL:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7047096.html
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/15 04:39

「今」を理解ためには、過去を知る必要があります。


例えば世界中で起きている紛争、最近多発しているテロなど、歴史を知らなければ理解できません。あるいは現代社会のシステム、民主主義や資本主義、自由主義、税金や社会保障、教育、人権の大切さなども、特にヨーロッパの歴史の中で醸成されたものが多いんです。そういうものをきちんと理解するために、歴史の勉強は欠かせません。
もちろん学校で習う薄っぺらで表面的な歴史だけでは、それらの本質的なものまでは分かるものではありませんが、そういう深い部分を知るためにも、最低限勉強するべき基礎的なことが高校の世界史だと思います。

私の高校では、当時は理科と社会は選択制ではなかったので全科目習いましたよ。
社会は地理、世界史、倫理社会、日本史、政治経済。理科は生物、化学、物理、地学。
担当の先生によって当たり外れはありましたが、面白かったですし、社会に出て役に立ったこともたくさんあります。私は全科目習えてよかったと思っていますし、本当は今の子たちにも、できるだけいろんなことを勉強していほしいと思います。
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この回答へのお礼

>本当は今の子たちにも、できるだけいろんなことを勉強していほしいと思います。
これを実現させるにはまず学校週5日制の廃止が必要ですな。

お礼日時:2012/06/15 04:39

何の根拠もない個人的な推測ですが、



人間の歴史は、
一部の者の私利私欲が 大衆の利益と不一致を起こし
その結果多数の命が奪われたり、
怒りの矛先を転嫁させる為にわざと事件を作り民衆を騙して
他の者を憎ませ戦争させ、武器産業で潤う人達に踊らされる
などが頻発しています。

隣人との憎みあいが殺し合う形に発展する苦痛を回避する
社会システムを構築するプロセスが世界史に隠れている。
それを「同じ過ちを繰り返さない為」という一言に凝縮し、
必修としているのではないでしょうか。

実際アフリカの一部やイスラム圏の一部では
上記の様な事が未だに起こっている様です。
某先進国も巧妙にその様な事を起こしている様ですので。


推測程度の意見ですみません。
私はそうではなかろうか? と思いました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/14 20:31

やはり、世界の歴史を知ることで相互理解を深めることに繋げているのではないでしょうか。

他の国の成り立ちを学べば、その文化や歴史を知ることが出来、理解を深め、良いところは学び悪いところは自分たちもそうならないように備えることが出来ます。

この回答への補足

私は暗記が大の苦手です。

補足日時:2012/06/14 20:32
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この回答へのお礼

対案を思いつきました。1960~70年代のように中学校社会の歴史的分野は175時間に増やせば世界史は必修にしなくてもよいと思います。

お礼日時:2012/06/14 20:31

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