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チリ地震の大津波警報発表に関して疑問がありますがご存知の方は宜しくお願いします。

1.1960年のチリ地震津波ですが、事前に大津波警報は出せなかったのでしょうか?
(ちなみに、大津波警報は1958年に出されたことがあるので、「大津波警報」が当時無かったわけではありません)

2.2010年のチリ地震津波ですが、「○○時○○分に大津波警報を発表する」という発表があったのですが、時間に余裕があったにせよなぜ津波の来襲がわかった時点ですぐに出さなかったのでしょうか?

A 回答 (5件)

1.


津波警報や大津波警報のシステム自体は1950年代初頭からあります。ただし遠地地震(海外の地震)対策を真面目に考えていませんでしたし、考えること自体が困難でした。それゆえ、当時は気象庁の現場で使う津波警報の技術的な基準自体が、日本近海の地震ありきになっていました。
そもそも1960年頃といえば、わずかに外電による現地の被害報道が入ってくるくらいで、今のように世界的な地震計ネットワークなどほぼ皆無です。また、ごく限られた地震計の情報も、今のようにテレメータ化されていませんから、短時間で日本の機関が解析に使うことはほぼ不可能です。
もっとも、日本の地震計でもチリの地震の震動は捉えることが出来ますから、まったく情報がないわけではありませんが、当時の地震計はアナログ式で感度も悪く、「外国で大きな地震が起こったらしいなあ」くらいのことしか分かりません。
また、チリ地震は世界最大級の地震だと言われていますが、それはモーメントマグニチュードで比較した場合のことです。当時はモーメントマグニチュードという概念自体がありませんから(モーメントマグニチュードが提唱されたのは1970年代後半)、チリ地震の規模はせいぜいM8.5です。だから、ある程度大きな地震であることは分かっても、超巨大地震と把握することは出来ませんでした。
チリ地震以前にも海外の地震で日本に津波が押し寄せることはたびたびあったので、チリ地震のときも気象庁では何らかの津波があるだろうと予想はしていました。しかし上記のような(今と比べれば)貧弱な観測網と学問レベルでは、海外の地震に対して大津波警報を出すのはなかなか難しいでしょう。

2.
日本の多くの自治体で、大津波警報と連動して避難勧告・避難指示や、道路・港湾の封鎖などの対応を取ることになっているからです。
2010年のチリ地震津波は、地震発生から1時間もあれば、津波警報クラス以上の津波になると分かっていたはずです。しかし、明日(2/28)来る津波(今日のうちは絶対に来ない津波)に対して、今日(2/27)のうちから津波警報を出して道路港湾を封鎖するのは馬鹿げています。明日は避難する必要があっても、今日のうちは磯釣りしていたって問題ありません。
なので気象庁は、記者会見を何度も開いて「明日になったら警報を出します」「明日は海に近づかないように」と再三事前に警告したわけです。それが最も現実的な対応だと思います。
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1について


出せなかったとすれば、それは、当時まだ、大津波の定義が整ってい無かったと言うことですよね。60年は日本でも被害がありました。
(・・1958年、地盤崩壊で520m津波って凄いですね。地震が原因でも何が起こるか分かりません。沖縄も海岸エリアが50mか沈下している可能性があるなんて聞いたことありますけど、地質からの周期予測なんかも怪しくなりますね)


2について
予測はあっても、到達時間的な過信や、曖昧な部分があったのではないでしょうか。深夜時間帯なので権限をもっているスタップが居なかった可能性なんかも・・。後から記者会見でお詫びあったと思いますけど、ハワイの観測データーは確実ですから、その後に規模や到達時間って考えだったのだと思います。

あと当時の統計データーからの算出が複雑たったとか、要するには、ガル値を変換するのに時間がかかったとかって聞いてますけど、・・ウソっぽいですよね~。原発問題の渦中で、国の許可が必要とか、何らかの規制がかかってた可能性なんかもあるのかも知れませんよね。
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1について。



当時「津波警報」ではなくて「大津波警報」があったということは知りませんが、もしあったとしても、現在のものとは違います。現在の「大津波警報」は3m以上の津波が予想される際に発表されるもので、発表されたのは2010年2月のチリ地震津波と、東日本大震災の時だけです。

当時の観測体制は現在よりはるかに貧弱で、特に海外からの津波情報は、事実上ほとんどありませんでした。それどころか、南米で大地震が発生したこと自体、すぐにはわからないくらいの時代です。当時はもちろん衛星回線など無く、海外のニュースは通信社が短波通信のテレックスで配信していて、現在とは比較にならないほど情報が少なかったのです。リアルタイムの海外情報など、望むべくもありませんでした。

南米方面から日本列島に到達する津波は、ハワイの観潮所のデータが参考になりますが、その情報が自動的にもたらされるような、米国との協力体制もありませんでした。ですから、ある程度の到達時間は予想できても、規模まで予想して警報することなど出来ない時代だったのです。

2について。

津波警報や大津波警報は、住民の避難のためにだけに発表されるわけではありません。警報が発表されると消防、警察、自治体、交通機関などや、場合によって自衛隊も事前に決められた非常警戒体制に移行しなければならないのです。企業も、通常の業務を止めて非常体制に入る場合もありますし、危険地域の学校は緊急下校をしたりもします。

現代は津波の到達時間はかなり正確に予想できますから、津波の到達予想時間の少し前の時間に、大津波警報を発表することが「予告」されたのです。その時点で非常体制に移行すれば間に合うということです。

津波が到達する時間のはるか前から警報を発表することは全く無意味なだけでなく、多くの組織に余計な負担をかけて、活動を滞らせることになるのです。

これは余談ですが、警報を早く発表したからといって、皆が避難するわけでは無いというのが現実です。2010年2月のチリ地震津波の時は、大津波警報に対して実際に避難行動を取った人は、危険地帯住民の6%に過ぎなかったという調査結果もあります。

これが津波到達の10時間前とかから発表されていたら、さらに緊張感が無いものになってしまうでしょうね。警報は必要なタイミングで発表すべきですが、マスコミ等を通じて、早い段階から事前の情報提供を強化するということであれば、ある程度の効果は見込めるとは思います。
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 1960年の津波の経験から、関係する地域に連絡を取れる体勢を作ったと聞きました。

それまでは無かったようです。

 また、途中での情報をもとに修正しますので、ハワイでの情報をもとにとなっていると思います。
 なにせ、大きく出して小さかったら、小さかったとクレームが来ますから。あるいみクレーム対策でしょうね。
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1.太平洋を横断してくる津波に関してあまり想定をしていなかったので、そういう体制をとっていなかった



2.事前の想定というか推定(計算)は出来ていたが、途中にあるハワイ諸島で実際に観測された数値によって事前の計算結果の信頼性を確認してから正式に発令する予定であった。
 つまり、津波到達の可能性が高いことを事前に予定として発表しておき、後に正確な予測として発表する二段構えと思われる
 日本近海で起きるような津波であれば予測値で突っ走るしかないけど、時間的に余裕があるのだから正確な予報の方があるべき姿でないのか?
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