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BERTGNI ELECTRONIC SOUND TRANCDUCERS社のVT62Dです。45CmX60Cm、厚さは4Cmくらいです。アルミフレームに2Cm厚ぐらいの発泡スチロールが貼り付けてあります。
裏面のアルミフレームに、直径9Cmの円形のマグネットユニットが離れて2個と、ネットワークらしきコンデンサが見えます。ネットで調べてみましたが、良くわかりませんでした。どなたか性能と価値、接続方法など教えてください。

A 回答 (4件)

非常に珍しい Unit を手に入れられましたね。



BERTAGNI ELECTRONIC SOUND TRANSDUCERS ですね。

・・・で下図のような Speaker Unit ですか?

VT62D がどちらの Type かは判りませんが、US Patent (特許) に登録されています。

http://www.freepatentsonline.com/5425107.pdf
http://www.sumobrain.com/patents/wipo/Improved-p …

BERTAGNI は Italy 語のようですが、BERTAGNI ELECTRONIC SOUND TRANSDUCERS 社は California の会社です。

特許書類に拠れば Cross Over 周波数 500Hz の Network を介した 2 Way 方式で、Woofer 側は 100Hz 付近から音圧を発し、Tweeter 側は 20kHz 付近まで応答するとなっています。

日本のように無響音室で JIS 規格箱に入れた Speaker Unit の特性を Catalogue に載せるような国ではないので、製品化されているものは指定の Enclosure に、そうではない Unit 単体で販売されたものは自分で測定し、耳で Tuning してくださいということなのでしょうか(汗)・・・。

平面型の振動板は、日本では 1978 年に Hitachi Lo-D が HD-10000 を、1979 年に SONY ESPRIT が APM-8 を発表し、SONY ESPRIT は 80 年代に APM Series を発売していましたが、80 年代後半頃には Boom を過ぎて廃れてしまった技術です。

http://www.audio-heritage.jp/LO-D/speaker/hs-100 …
http://www.audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker …
http://www.audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker …

新しい音響理論への期待と数多くの実験を経て製品化した Lo-D HS-10000 と ESPRIT APM-8 は(STAX 社や QUAD 社の Electret Condenser 型を除く) 他の Dynamic Speaker System に較べて歪率が一桁以上低い性能を示すと共に 1977 年に発売された TECHNICS SB-7000 が提唱した Linear Phase 構造をいとも簡単に実現していたことから 80 年代には随分と注目されたものですが、Pair で実売 2 万円を切る ESPRIT APM-100AV が発売された 1986 年頃には既に「目新しいものに興味をそそられる」Boom は覚めて「耳で聴いて良い音か否かを冷静に判断する」ようになると廃れてしまった感があります。

「歪の少ない Speaker System は良い音がするのか?」・・・答えは「否」です。

Lo-D HD-10000 や ESPRIT APM-8、或いは歪が極めて少ない STAX 社や QUAD 社の Electret Condenser Speaker System を Main Monitor Speaker System に据える Recording Studio など皆無であり、殆んどの Recording Studio は JBL/ALTEC 或いは TAD といった大型 Horn Speaker Unit を用いた Monitor Speaker System と YAMAHA NS-10M や AURATONE 5C のような Sub Compact Speaker System で音決めをしているのですから、どんなに歪率が少なかろうとも Recording Studio の Monitor Speaker System と同様の音を出せない Speaker System では Recording Mixer が目指した「原音」とはかけ離れた音になってしまうものです。

自ら Acoustic 楽器を弾いて Condenser 型 Microphone を用いて録音したりする人であれば、演奏されている曲を聴く聴衆とは全く異なる音 (楽器の目の前で聴く音) を聴いていますので Recording Studio Monitor Speaker System の音とは全く異なる音でも注力して聴く音自体が別次元のものであることからそれでも良かったりもするのですが、一般的には超低歪率の Speaker System を超低碑文率の Amplifer で鳴らしても良い音にはなるとは限らず、例えば QUAD 社の Electret Condenser Speaker を駆動する Amplifier は同じ QUAD 社の真空管式 Amplifier だったりしますし、かつての STAX 社も自社製高出力 Amplifeir を提供していました。・・・現在でも STAX 社は自社製 Electret Condenser 式 Headphone の駆動 Amplifier を自社製の専用 Amplifier としています。

平面 Speaker 方式は日本では Audio 用としては 90 年代には廃れてしまったものですが、US では 90 年代に再び注目した人達がいて、安価な発泡 Styrol を Diaphragm に用いるものを BERTAGNI ELECTRONIC SOUND TRANSDUCERS 社が特許申請したというわけですね。

ちなみに発泡 Styrol ではなく「振動するものならば何でも良いよ」という発想で、机でも Glass でも接触させたものを何でも Speaker にしてしまう玩具が 2000 年頃から発売されており、音楽を奏でる額縁 (油絵から音が出る) とかいった製品があったと記憶します。

単体では

http://store.shopping.yahoo.co.jp/new-space-desi …

とかがありますね。・・・性能? 20Hz~20,000Hz だそうですよ(^_^;)。

同様の振動発生 Unit を Compact にして Headphone のように頭に被ることにより、頬骨を振動させて音を聴くものが AUDIOBONE 社の骨伝導 Headphone です。

http://www.goldendance.co.jp/product/p_ab01.html

私はこの MDG-03 Model を持っているのですが、まあ「Audio 用」ではありません(笑)。


>どなたか性能と価値、接続方法など教えてください。

性能は?・・・

Lo-D HS-10000 にせよ、ESPRIT APM-8 にせよ、振動板 (Diaphragm) の材質や構造には叡智の粋が極められており、音波 (振動) の伝搬速度と内部損失との Balance を理想的なものとするために日本の Audio Maker は炭素繊維や Beryllium にまで手を染めてきたのですから単純な発泡 Styrol 如きに過度の期待は無理でしょう。

完成品ではないのですから、自作 Enclosure の型式、Size、System の設置方法など、様々な Trial を重ねて音を煮詰めて行くしかありません。

価値は?・・・

発泡 Styrol の Diaphragm 部分に「初音ミク 千本桜」の絵でも貼って音を出し、萌え系の友人を羨ましがらせてみるとか(^_^;)・・・。

接続法は?・・・

Loud Speaker Unit として設計されている筈ですので、他の Speaker Unit と同じく Power Amplifier と Cable で結ぶ Connector がある筈です。

上記 VR1500 振動素子型 Speaker Unit の出力が 3W 程度であることからも接続する Amplifier の電源を Off にしてから接続し、 Volume Controller を最低値から徐々に開けて行って、あまり大きな音は出さないように気を付けて用いれば問題ないと思います。

まあ、振動素子型とか、超音波 Speaker Unit などと同様に「HIFi (死語かな(汗)?) ではないけれど、いろいろ遊べる Unit」として面白いのでは?

素敵な Audio LIfe を(^_^)/
「正体不明の平面スピーカー」の回答画像2
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

特許をとっていたのですね。
添付してくださった構造図は、縦横の比率、マグネットユニットの位置は違えこそすれ、
現物そのままの感じです。

裸で特別端子も無いので、これかな?と思しきラグに直接接続して、
過度な期待をせずに(笑)、鳴らしてみようと思います。

「初音ミク」云々には、笑ってしまいました。
そういうスピーカーなのかもしれませんね。

オーディオ初心者の私にとっては大変参考に、また勉強になりました。

お礼日時:2013/03/18 11:43

珍しいタイプのスピーカーですね。



構造的に、YAMAHAが1970年頃売り出したナチュラルサウンドスピーカーシステムを思い起こさせます。
一般のスピーカーでは振動板ができるだけ共鳴(分割振動)しないように作るのですが、『楽器はみな共鳴で音を出している』という楽器メーカー的発想で全域で共鳴するスピーカーを作ったらピアノの響板っぽくなったと言ってました。
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/unit/ja-5004.html
基本的にキャビネットレスです。ヤマハでも密閉されないキャビネットに収められていました。オーディオ用以外でも電子オルガンのスピーカーに使ってましたね。
同様の発想のスピーカーにはTEAC S-2001
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/speaker/s …
が有りました。
三菱だっか忘れましたが、振動板を取り去って磁気回路だけにして壁面にネジで取り付けるだけで壁面がスピーカーになるユニットを発売した事もあります。
現代版では、これにあたりますね。
http://www.devicenet.co.jp/pita/
No.2回答でHALTWOさんが紹介されている振動スピーカーもこれに当たります。
図らずも『油絵』という言葉がその回答にありますが、これら全域共鳴タイプのスピーカーに共通するのは、一般のスピーカーが写真とすれば、絵画的なタッチになると思います。粗捜しをするのではなく聞き疲れしない独特の響きの心地良さを味わうスピーカーということになるでしょう。
虜になった人も少なからずいらしゃいます。
http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01

VT62Dが実際にどのような表現をしてくれるのか解りませんが、ご参考までに。
ではでは、Happy Audio Lifeを。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

「絵画的なタッチ」解るような気がします。
明るくフラットで、鋭くなくて疲れない感じでしょうか。

とにかく鳴らしてみて、また皆様にご報告します。

参考になりました。

お礼日時:2013/03/18 11:59

はじめまして♪



接続方法は、2ユニットで、片方にコンデンサーが付いている、と言う事から、通常の2ウエイスピーカーシステムと同じ扱いで良いでしょう。

過去のシピーカー工作記事で、1970年頃だと思いますが、テクニクスのフルレンジユニットをドライバーとして発泡スチロール振動板を駆動するという記事が在りました。
記載紙がどれだったか失念(さらに、どれだったか軽く掘り起こしてみたが見つからず。本格的に古い資料を発掘する気力までは無いので、ゴメン。)

一度、私も造ってみた事が在ります。
四角い発泡スチロール板に一回り大きい枠を造って、エッジの変わりに粘着テープを緩く張り、後部にエッジとコーン紙を切断して延長部分を設け、フルレンジユニットと発泡スチロール振動板を連結。
(この接着が面倒。)

音は出ましたが、単に面白い音。音量を上げたら接着部が取れたりと、子供の素人工作では実用性は得られませんでしたよ。

なお、ドライブユニットは正常な物を壊したのでは無く、コーン紙やセンターキャップが潰れてしまったのを犠牲にしましたぁ。
(元は、16センチの大きなテレビから取り外したもの。)

イメージ的には過去のテクニクスの平面振動板スピーカーの様な感じでしょう。
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/speaker/sb-afp …

四角い事を除けば、コッチの方が近いのかな?
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/unit/ja-5004.html

ローディは通常のコーン型ユニットに発泡剤を充填して平面化していたはずですし、SONYやPioneerはもう一工夫した感じ。

深い円錐形のコーンとちがい、分割振動等が多く成ってしまうのですから、そのあたりをコントロールして聴いた時の違和感を減らす工夫が必要に成りますね。

ユニークな構造ですが、根本的には100年以上前に考案されたダイナミックスピーカーの原理の範囲内ですし、振動板面積に対して駆動部分があまり大きくは無いようですので、実物大並みの大音量再生には向かない、家庭内の利用等を想定すれば、まぁ利用出来ると言う範囲かと思います。

このような、一般的では無いタイプは、音にとても良い一面が在るかもしれないが、全体的には弱点の方も少なく無い為、広く普及しにくい物ですね。波動スピーカーとかタイムドメインとかと似た様な、特徴の有るサウンドは得られそうで、一部の人には好まれても万人が満足できる範囲にはなかなか入らないと考えて良いと思います。

音の好みは人それぞれ、千差万別ですから、「性能と価値」を客観的に評価する事は出来ません。
好きな人には性能も良く高価でも欲しい、と言うでしょうし、音として好まない人にはゴミでしかないかもしれませんね。

エレキギターが好きな人にとって、1000万のバイオリンも練習用の2万円のバイオリンも興味が無い、逆にバイオリニストから見るとエレキギターは、、、という感覚でしょう。

私個人としては一度聴いてみたいという興味は出て来ますが、所有したいと思うかは聴いてみない事には、、、ね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

楽しく興味深く拝見しました。
確かに音の好みは人それぞれだと思います。

ご教唆の通り、普通の2WAY-SPのつもりで、
それと思しき(他に繋げそうな部分が無い)ラグに直接繋いで鳴らしてみようと思います。

大変参考になりました。

お礼日時:2013/03/18 11:50

BES-Bertagni Electracoustic Systemsというアメリカの平面型スピーカーのメーカーがありました。


この系統のメーカーかな?

http://www.google.co.jp/search?q=BES+%EF%BC%B3%E …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

SP.BOXに相当する筐体は無く、ユニット単体でいわゆるSP端子も無く、
裸の状態ですが、箱に表記のロゴ「BES」からも、まさしくこれだな、と思いました。
大変参考になりました。

お礼日時:2013/03/18 11:27

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