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アジアン、東洋風なピアノクラシック曲が大好きです。

例としては
ドビュッシー「塔」
ラヴェル「パゴダの女王レドロネット」
が有名所ですよね。

ドビュッシーとラヴェルのピアノ曲は聴き尽くしてしまったのですが、他の作曲家で、アジアに影響され作った曲はあるのでしょうか?

教えてください。(ピアノにしかクラシックは興味ないのですが、おもしろい曲があれば、弦管楽器等でも構いません。)

A 回答 (3件)

ドビュッシーとラヴェルには、ピアノ曲以外でも「東洋的」な大変優れた作品があるので、挙げさせて頂きます。



まずはご存知かもしれませんが、
 ドビュッシー/「海」
(特に1曲目)かなり「東洋」が意識されていると思います。何も「ドビュッシーが楽譜の表紙に『神奈川沖浪裏』のモチーフを指定したから」とか「ドビュッシーの部屋に『神奈川沖浪裏』が飾られていたから」という訳ではなく、音楽自体が冒頭からペンタトニックに溢れ、東洋趣味に溢れているのは明らかだと思います。勿論ペンタトニックに限らず、ドビュッシーらしく様々な音階や旋法も色彩豊かに使われているのですが。
その革新性や意義からも、一生のうちに聴く価値のある一作品だと思います。他に無い不思議な魅力を放つ、ハマり度も高い作品だと思います。

 ドビュッシー/「聖セバスティアンの殉教」
こちらも「海」と同様に、世界の各種音階・旋法が使われ、始終溢れるオリエンタリズム・異国情緒に、ドビュッシーの好んだオカルティズム、独特の官能性や宗教観が加わった、とても中毒的(自分はそう思っているのですが)な作品です。
録音も多い「交響的断章」はお勧め出来なくて、声楽付のフルバージョンが必聴です。


 ドビュッシー/「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」
「神聖な舞曲」と「世俗的な舞曲」の二曲が繋がった、一曲です。
前者はペンタトニックに溢れたいかにも東洋的・神秘的・土俗的(どこかアルカイック)な優美な作品で、こちらは「神聖」という扱い。
後者の「ワルツ」を思わせるいかにも西洋的な舞曲を「世俗的」と扱ったのが、ドビュッシーらしさかもしれません。とはいえこの「ワルツ」にすらも中盤でチラッとペンタトニックらしい音階が現れたりと、「世俗的」らしく当時の大衆の流行も表現されていると思います。

 ラヴェル/「子供と魔法」第1場の中盤
当時西洋で流行だった中国製の陶磁器・・・カップが、意味不明な日本語や東洋語?を歌います。音楽自体も確かにまさしく「東洋」なのですが、前時代的というか、今となっては使い古されたステレオタイプな「東洋(チャイニーズ?)」臭さが強過ぎてちょっと・・。
当時の遠い異国の限られた情報から、クリエイティブな西洋人が独自の切り口で「幻想の中の東洋」のイメージを最大限に膨らませたような「海」や「パゴダの女王レドロネット」なんかの方が自分は好きですね。でもラヴェルらしいユーモアに富んだ作品ですね。

他にはピアノ曲なのでご存知かもしれませんが、ドビュッシー「沈める寺」。「6つの古代碑銘」の1曲目。こちらも主軸がペンタトニックがになっていてかなり東洋趣味な作品だと思います。前者はフランスの架空の都市「イス」伝説が舞台ですが、後者は音楽自体がちょっとした粋な日本民謡みたいですね。
「パゴダの女王レドロネット」はラヴェルによる管弦楽版もいいですよ。興味があったら是非、間奏付のバレエ版「マ・メール・ロワ」を。
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この回答へのお礼

多くの曲を紹介して頂きありがとうございます。そう、そのドビュッシーやラヴェルの、遠い東の地を多彩な着想や表現で想わせる、想わせようとしたとことによって生まれたオリエンタルな雰囲気に、自分は心惹かれたのです。
趣深い曲ばかりですね。海は、その浮世絵の話を聞き、一度聴いたことがありましたが、改めて聞くと本当に魅力ある曲です。
神聖な舞曲と世俗的な舞曲は、タイトルの対のさせ方までも、実にドビュッシーらしい。

お礼日時:2013/12/30 21:16

 タイトルが「そのまんま」なのですが、中身は東洋人からすると東洋風には聞こえません。

バラキレフ作曲/東洋風幻想曲「イスラメイ」:



 ピアノ曲そのものはあまり思いつかないので、他のジャンルでいくつか。

マーラー作曲/交響曲「大地の歌」 中国の唐詩のドイツ語訳を使った歌曲。一番東洋風な第3楽章と第4楽章。
http://www.youtube.com/watch?v=W-jELJ_K0ZE
http://www.youtube.com/watch?v=iVnq6uw1mNM

ボロディン作曲/交響詩「中央アジアの草原にて」
http://www.youtube.com/watch?v=D41q12nBIxY

ボロディン作曲/歌劇「イーゴリ公」から「ダッタン人の踊り」
http://www.youtube.com/watch?v=Uq984sKqokI

ピアノ協奏曲「黄河」
http://www.youtube.com/watch?v=AmFHCYe0dVw
http://www.youtube.com/watch?v=4zqoG5j538w

 究極のアジアン、日本風の、外山雄三作曲「オーケストラのためのラプソディ」。
http://www.youtube.com/watch?v=pcnDmlYA8T0
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。管楽器の素晴らしさに気づかせて頂きました。管楽器の風や高原を想起させるような音色こそ、東洋の雰囲気にあっているような気がします。また、下のラプソディも面白いですね。童謡を取り入れるというのは、ドビュッシーなどでもあった気がしますが、ここまで知っている曲だと、何とも面白い。

お礼日時:2013/12/30 19:43

クラシックとは少し離れるかもしれません。

坂本龍一さんなんかどうでしょうか?
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この回答へのお礼

いいかもしれませんね。久石譲が好きなので、他の日本人作曲家にも触れたいと面白います。ありがとうございます。

お礼日時:2013/12/30 19:47

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