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「回也不愚 」(本来は、縦書きです。)この漢文の解説で、「倒置形になっている。」と書いてあったのですが、これは、倒置形とはいわないですよね?
どなたか、詳しく教えてください。

A 回答 (2件)

「倒置形」だと、書いた人がどういう理由なのか知りませんが、漢文訓読の世界で使われる用語でいえば「終尾詞」と呼ばれる「也」が途中にあるためかも知れません。


 しかし、ここの「也」は文末にくる「也」とは違い、文中の名詞(人名)の下にくる場合は、「也」を「者(助詞の「は」)」に置き換えて解釈することができる。「回者不愚」(回は愚ならず)という意味になる。(詳しくは『漢文法基礎』《講談社学術文庫》210~213頁参照。)したがって、「倒置形」とは違うように思います。

 参考までに、この「顔回(淵)」について書かれた文は「為政篇」ですが、「雍也篇」にも「賢哉回也」というのが出ています。「賢なるかな、回や」と読むようですが、日本語的にみれば、こちらが「倒置形」に思えます。しかし、「終尾詞」の也が最後に来ているので、形の上では普通のように見えたりして、ちょっと自信がぐらつきます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
詳しい解説をしていただき、勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/12 19:26

    これを「かいやぐならず」と下記のように読むとします。


    http://tawarazu-inui.cocolog-nifty.com/blog/2007 …

    そうしますと、前半の「回也」が主語で、後半の「不愚」が述語で、日本語と同じ順序ですから「倒置」ではありません。

    しかし後半だけを見ると「愚」の打ち消し「不」の順序が、「ぐ」+「ならず」という日本語とは逆なのでここは(ふつう倒置とは言わないと思いますが)一種の「倒置」です。

    下記のように「かいやおろかならず」と読む人もいるようですが、倒置に関しては同じです。
    http://www.niigata-ogawaya.co.jp/rongo3/s-02-025 …

    まあ「倒置」などは、日本語の順序が基準でそれがひっくり返ったものと見る訳ですから、いわば論語読みの自己中的術語で、書いた本人にとっては「倒置」ではない訳で、いい加減に聞き流しておけばいいんじゃないですか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
とても詳しい解説で大変勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/12 19:24

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