
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
結論から言うと誤用ではありません。
1.
「汚名挽回」の「挽回」の辞書解釈をネットから2つ挙げます。
≪大辞林第3版≫
(ア)失ったものをとりかえすこと。(イ)もとへもどすこと。(ウ)回復。 「劣勢を-する」 「名誉-」
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
(ア~ウの項目名は、便宜上、わたしが付けました)
≪大辞泉≫
失ったものを取り戻して、もとの状態にすること。回復。「勢力を―する」「遅れを―する」「名誉―」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/180881/m1u/ …
大辞泉と大辞林(ア)の意味の場合、たしかに、おっしゃるとおりで、『挽回してどうするのって感じ』になるでしょう。
挽回は他動詞ですから、『挽回をとりかえして(取り戻して)どうするの?』というのは正当な解釈だと思います。
そうすると、上記例の「劣勢を挽回する(大辞林)」と「遅れを挽回する(大辞泉)」も誤用だ、ということになってしまうはずです。
しかし、実際には、正用として認められています。
これを認めるのであれば同様に、「汚名挽回」も正用とされるべきでしょう。
2.
では、なぜ誤用と解釈されることが過去にあったのか。
それは、この大辞林のように、「(イ)もとへもどすこと」のような語釈が辞書に堂々と記載されていたからではないだろうか、と思います。
まず、汚名挽回が(ア)の意味にならないことは明白です。
そして、ほかに(イ)の語釈しかなければ、辞書的には、汚名挽回は誤用と判断せざるを得ません。
つまり、辞書に挙げられている例も含めて、これらが正用であるためには、「(イ)もとへもどすこと」ではなく、【(イ’)その現状をもとへもどすこと】のように書き換えれば、誤用ではないことを明確に示すことができます。
「汚名の現状をもと(=汚名の無かったころの原状)へもどすこと」という意味に解釈することが可能になるからです。
辞書編纂者の方々は、今まで、この点に気づいてこなかった。
そのため、本来の意味的には正用であるが、辞書解釈的には誤用である、という結果を招来してしまったのだと思います。
要するに、「挽回」の語釈自体をまず変更して、それから「汚名挽回」は誤用ではない、という主張をしないかぎり、水掛け論になってしまう、ということです。
こうした下地ができてこそ、汚名は返上しても挽回しても良い、ということになるでしょう。
その場の状況に応じて、使いたいほうを使えば良いわけです。

No.4
- 回答日時:
》 汚名は要らないでしょう?
要らないけど、「遅れを挽回する」とは言いますよ。それどころか「遅れを取り戻す」とも。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/180881/m0u/ …

No.3
- 回答日時:
同様の質問に回答したものを再掲します。
------------------------
三省堂明快国語辞典(第7版)に採用されたものですね。他にも誤用とまでは決めつけられないとする国語辞書もあるそうです。文化庁の平成16年度の調査結果発表では、「汚名返上」と「名誉挽回」の二択では、汚名返上が38.3%、汚名挽回は44.1%と、汚名挽回を使う人のほうが多かったとなっています。
ついに国語辞書で「汚名挽回」を正しいとするものが出て来たのか、と思いました。「汚名挽回」が誤用である、「汚名返上」と「名誉挽回」の混交表現であると広まってからずいぶんになります。明快国語辞典の編纂者の調査では、1976年まで遡れたとのことです(『死にかけた日本語』(英潮社))。おそらく、その前から「汚名挽回」誤用説がありました。あったからこそ、はっきり誤用と主張する書籍が出てきたわけです。
今回の辞書編纂の変更は、「汚名挽回」が『本来は』正用であったから、元に戻すといったことのようですが、そんなことはどうでもいいことです。いったん広く「汚名挽回は誤用」という認識が広まったのですから、それは認めねばなりません。ずっと長く、汚名挽回を見たら、名誉挽回や汚名返上と直すように多くの人がいい、言われた側も素直に応じていたのです。
ただ、誤用説の広まりと同時に、擁護説もありました。私が見た範囲では、誤用とされている現状を認めた上で、かなり昔から、それも頻繁に「汚名挽回」が使われ続けていることから、もう誤用とするのはやめよう、といった趣旨のものばかりでした。
そう言われても、うかつに「汚名挽回」と言ったり書いたりするわけにはいきませんでした。テストなら不正解や減点理由になってしまいます。面接などで言えば、心証が悪くなりかねません。大勢に向かって言ったり書いたりすれば、無教養と誤解されかねません。公式には汚名挽回は使えませんでした。私も決して使わないよう気を付けてきました。
それでも、ある年のある調査例でしかないとはいえ、上記のように「汚名挽回」の方が若干多数派という結果が未だに出てしまうのも、やはり現状です。無暗に否定するわけにはいきません。
このことは、論理では決めにくい面があります。頽勢(退勢、劣勢)を挽回する、という言い方は正しいとされています。頽勢も汚名も悪い方向のものですが、汚名だけ駄目だとするのは難しいでしょう。似たものに、回復があります。元気回復も疲労回復も両方言うし、どちらもおかしいとはしません。
汚名挽回も理詰めで誤用の理由を説明しようとすると失敗します。反論された場合に適切な再反論はなさそうです。あくまでも、大勢が使うにしても誤用という認識は広くあり、公式文書などでは使わないのが普通だから、といった習慣として言うか言わないかを説明できる程度でしょう。議論し始めたら終わりません。泥沼に陥ります。
個々人が自分が使うかどうか、決めるしかありません。ただ、国語辞書編纂者が正しいとまで言い切って、辞書に反映させたのですから、今後はあまりうるさく誤用というのは控えたほうがいいように思います。
P.S.
私個人としては、おそらく今後も自分では「汚名挽回」は使いません。使わないようにずっとし続けて来たので、いつの間にか使えなくなってしまっているのです。
今まで他の人が「汚名挽回」と書いたり言ったりすることに、あまりとやかくは言ってはきませんでしたが、「誤用と思われるから避けよう」くらいのことは言ってきました。今後は、「正用とする人もいるけど」と断って説明するようにしようと思います。
No.2
- 回答日時:
挽回には
元の状態に戻す、と言う意味があるよです。
汚名を元に戻すことは
汚名になった、なってしまった事を
何もなかった状態にすると、とらえることが出来そうです。
返上は、受け取らないとの意味も。
汚名を受け取らない状態にすると、とらえることもできそうです。
それらを勝手でしかも無理やり解釈すれば
汚名挽回は、汚名状態になる前に戻す努力をする。
汚名返上は、汚名状態になった事を自らは、無視する。と解釈すれば、
汚名挽回ってそれはそれで、意味があるのかも・・・。
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