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日本のアニメが海外に広まった要因として「日本人が国内向けに作っているうちにガラパゴス的進化を遂げ、外国にはない新鮮な表現・ストーリーが受け入れられたのだ」というような批評をよく耳にします。
 しかし同じように日本人が日本国内向けに作っているうちに独自進化を遂げたガラパゴス・コンテンツ(邦楽や邦画・Jドラマ)は海外であまり受けていません。これはなぜなのでしょうか?

A 回答 (6件)

元演劇関係です。



世界である表現がその国の文化を越えて評価されるのは、そこに自由な発想と表現、そして普遍的なテーマが見えるときです。
たとえば、ガンダムとかエヴァンゲリオンなどは「未成年の男子が、大人になる葛藤を抱えながら、命がけの義務を果たして成長していく」という物語で、ハリウッド映画で言えば、スタンド・バ・ミーとかバックトゥーザフューチャーとかスターウォーズのようなものと同系列であるといえます。
ゴジラなどの特撮映画も、自然破壊というテーマと特撮技術という表現が世界で評価されたといえます。

逆にアニメであっても、サザエさんは日本的すぎて世界に通用する普遍性がありません。ですから、外国の人が感情移入できる部分が少なく、外国で普及することはないでしょう。
面白いのはプリキュアシリーズです。プリキュアのように「女の子が戦い・友情を育み・成長していく」というアニメはジャンルそのものがなく、日本が発明したといってもいいぐらいですし、アナ雪やラプンツェルのような「女の子が自分たちの力で成長する」という最近のディズニー映画のトレンドもプリキュアなどの女子向け日本アニメの影響を受けているといわれています。
また逆の影響というか、ある意味悪影響を与えた日本アニメにクレヨンしんちゃんとドラえもんがあります。クレヨンしんちゃんはお尻をだすところが特にプロテスタントが多い国で不評でしたし(スペインはバカうけらしい)、ドラえもんは多くの国で「ドラえもんがなんでもやってしまったら、のび太はもっと怠惰になるのではないか」という議論を巻き起こしました。日本では考えれないことです。

日本の映画は残念ながら予算と製作方式(特に委員会方式がよくない)の都合上、世界的に普遍性のあるプロットを扱えないか、あつかったとしてもフォーマットが日本的すぎて世界で評価を受けることが難しいといえます。北野映画が受けるのは、黒澤監督や大島渚監督のように、日本的な説明をしないカット割が多いからでしょう。それでも、カルト的な人気以上にはなりにくいといえます。

ドラマも世界では受けにくいですね。たとえばケイゾクやスペックに出てくる主人公(渡部 篤郎や戸田恵梨香)が理由のつかない行動様式をとります。日本人は「見得」などで理解ができるのですが、外国人にとってはその理由が見えない演出が多すぎるキライがあります。

音楽が世界で受けないのは、当然だと思います。40代以上の人ならご存知だと思いますが、1980年代初頭までの歌謡曲はほとんど全部、洋楽の流行のフレーズとかコードのパクリですし、フォークソングだって欧米のヒッピー文化の受け売りです。90年代のなってJ-POPは少し日本的なオリジナル性を発揮するようになりましたが、J-POPがなぜJ-POPと呼ばれるようになったのかは、結局「日本語の韻を欧米流のポップ音楽に違和感なく自由に乗せられるようになった」というのが一番大きな理由であるといえます。K-POPも同様で、J-POPもK-POPも、リリックに英語が多様されていて、外国人が聞いて「よくわからないけど普遍的な表現」があるとは感じられないのが、最大の敗因だと思います。

欧米以外のルーツをもつ音楽家でオリジナル性を感じる人を上げれば、たとえばセネガルのユッスー・ンドゥールなどがいると思います。彼の音楽はなにをうたっているのか、何語かすらわかりませんが、アフリカの大地と魂を確かに感じられる気がします。もし、日本が本気で日本の音楽コンテンツをうるなら、三味線を多用した演歌、などのほうがよほど受けるだろう、と思います。
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面白くないからでは?



我が家(娘、息子は学生)のケーブルテレビは海外ドラマチャネルの使用率が高いけど
日本のドラマは誰もみない。トーク、バラエテイ、
ドキュメンタリ-、クイズ、教育、アニメ。
日本のドラマは人情ベタベタのミステリ/刑事ものくらいですね。
邦画はもう何十年も誰も見てない。
#予約を見れば傾向は一目瞭然。相棒とか人気です。

うちが典型とは思わないけど、日本人の見ないものは、そもそも
輸出されないでしょう。
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日本のドラマや映画は義理人情を前面に出しているのも理由の一つだと思います。


私が会った人に限れば、義理人情は大陸の人に受けないようです。
日本でヒットしたドラマを中国人の部下が観て、主人公の行動が理解できないと言っていました。

アニメは「勇気、愛、友情」の要素が強いですから、外国人にも分かりやすいのではないでしょうか。
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長く洋楽を嗜んで、ドラマも映画も日本のものは殆ど観ない者です。


そんな状態を長く続けていると、「欧米の多数派の好みがわかってくる」のと同時に、「欧米人が日本文化のどういった点に惹きつけられるのか」といったこともなんとなく少しずつ見えてくるんですよね。

そんな自分が日本の音楽・映画・ドラマについての印象を言うなら、「新鮮味や驚きが無い」のは確かだと思います。「つまらない」とか「興味が持てない」ものを「つまらない」「興味無い」としか言えないのと同じで、もうそうとしか言いようが無いのですが・・・おそらく欧米人も、これに近いような印象を受けているんだと思います。

日本のアニメ、漫画、ゲーム、ファッション等のポップカルチャーが欧米人にカルト的な人気を得ていること、そして、日本の伝統的なものが100年前のジャポニズムの時代から欧米を惹きつけているのは、「世界のどこにも無いから(自分達の国に無いから)」といったことが真っ先にありますね。
欧米人からすると、「欧米にも近いものがある」のであれば、何も海外のコンテンツに頼る必要は無いんですよ。欧・米共にそういったものは充分溢れているのですから。確かに自分は日本の音楽・映画・ドラマが欧米のそれに似ているとはとても思えませんが、「なんだこれは?と気になってしまう程の魅力は無い」ということだけは言えるかもしれません。で、実際見ても、欧米の「面白い」音楽・映画・ドラマなんかに比べてずいぶん薄味で退屈・・・。自分がそう思うだけですが、欧米人がそこから受けている印象も遠からずなんだと思います。
日本音楽でも、特に日本臭の強い「ビジュアル系」「サブカル系」みたいなものは所謂アチラのオタクに受けているものはありますね。でも自分はこの辺の音楽も「取るに足りない」ものだと感じています。そこが「欧米ではジェネラルには絶対なれない」点なのだろうと思います。

具体性が無くて申し訳ありませんが、洋画は日本国内で充分市民権を得ていると言えますが、あれだけ幅広く魅力的なコンテンツでありながら洋楽を嗜む日本人は昔からそう多くはないです。時として「聴き方がわからない」等と言われたり、単に「興味が持てない音楽」なのだと思いますが、ガラパゴス・コンテンツでどうしても欧米人受けしないものがあるのも、それと全く同じと考えていいと思います。
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邦画でも黒澤作品は評価されてます。

他にも、一部の舞台は高く評価されたことがあります。
レベルが高いものでないと、受けなくて当然でしょう。
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邦楽や邦画・Jドラマは、新鮮な表現・ストーリー、言語の壁以前に、日本式生活のバックボーンの知識や経験や恋愛観がないとストーリーが理解できない。


日本アニメは、日本の生活文化を下地に、日本ではないファンタジー世界の話だから。

最近だとニンジャスレイヤーがいい例だと思う。
アメリカの同人誌原作ストーリーで、新鮮な表現の日本アニメをつくるとああなる。
面白い部分は、誇張してわざと間違えた日本文化の紹介だけ。
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