No.2
- 回答日時:
私が、自伝で一番面白かったのは蔵相、宰相となった、高橋是清の自伝です。
いろんな困難に撲ち当たってもひるまず、解決していく姿が力を与えてくれました。あと、定番ですが、福翁自伝ですか。いわずとしれた、一万円札ですが、これもなかなか面白かったですよ。でも、細かいところはあまり記憶に残ってません。
No.3
- 回答日時:
先ほどの、siegです。
もう一つ書こうと思って忘れてました。シュリーマンの自伝である、「古代への情熱」。貧乏な生まれながら、苦労して数十カ国の言語を話せるようになり、巨万の富を築いた後40代で仕事を辞め、子供の頃からの夢であった「ギリシャ神話は史実である事を調べる」ために神話の地を発掘し、とうとうアガメンノンの黄金の仮面やトロイの遺跡を掘り当てる話です。これは文句無しに面白いです。No.4
- 回答日時:
水木しげる先生の自伝は面白いですよ。
漫画も読物もいろいろあります。戦争で片腕なくした体験とか歴史の勉強にもなる?
「コミック昭和史」「おれはホンマにアホやろか」「カランコロン漂泊記」
などなど
No.5
- 回答日時:
自伝にはまっておられるのなら本田宗一郎氏のものはもう読まれているかもしれませんね。
それでもまあ、一応紹介させて下さい。
「私の手が語る」
自伝と呼んでいいのか、随筆のような印象ですが、感じるところは多いですよ。好きな事と仕事が一致して、なおかつ大成功した珍しい例だとは思いますが、人の上に立つ事、人を使うという事、人に任せるという事、友人の有り難さ、など、なるほど成功するわけだ、と思わせるものは沢山あります。
御本人は自分の事をいつまでも「町工場のおやじ」と考えているにも関わらず、「世界のホンダ」に育ってしまった会社の創業社長の話、興味ありませんか?ビジネス書ではけっしてありませんが、男のロマンを感じると共に人との関わりということについても感心する事がいっぱいでした。
No.6
- 回答日時:
自伝というとちょっと違いますがノンフィクションライター
沢木耕太朗さんの本は全ておすすめですよ。
このジャンルでは日本で卓越した作家だと思いますし、行き寝る力がいてきます。
自分がひとりバックパッカーでアジアを旅した「深夜特急」はすごい「生きること」を実感させられましたし、
やはり沢木耕太朗の「一瞬の夏」というボクサーに付きっきりで書いたノンフィクション作品は「あしたのジョー」と並ぶ「ボクサーのバイブル」と言われるほどの本です。
自伝というわけではないですが「一瞬の夏」すごい面白いのでぜひ読まれることをおすすめしますよ。
No.7
- 回答日時:
かなり古いのですが、中央公論社・世界の名著シリーズ「ガンジー、ネルー」を古本屋さんで入手して読んで影響を受けました。
映画「ガンジー」も観ましたが、映画はガンジーの功績に焦点が当たっていたように思います。この本は、生き方・考え方について、本人の言葉で綴られているので、その後の人生の道しるべになったような気がします。
非暴力不服従を貫いた方ですが、その思想の根元にふれられる、本当の名著だと思います。
若いうちに、是非読んでみてください。
No.8
- 回答日時:
自伝、で浮かんできたのは、愛清覚羅顕き(字がないんですが、王へんに奇という字です)さんの『清朝の王女に生まれて』です。
タイトルでわかる通り、この方はラストエンペラーで有名な清朝の王女なんですが、とにかく王女という言葉から連想されるイメージとは大分違って、たくましいというか…とにかくすごい人だなぁ、と圧倒されました。文化大革命の時にはひどい扱いを受けているんですが、なんというか、めげない人なんですよ(そのへんがすごい)。わたしは、読み終わったとき、ポジティブシンキング、という言葉が浮かびました(笑)。日本に留学していらっしゃったこともあり、日本語で書かれた文章で、その素人っぽい文章がまた妙な迫力です。たしか中公文庫から出ていたと思います。
No.9
- 回答日時:
僕が高校の頃ハマったのは、ノーベル物理学賞を受賞したファインマンの自伝「ご冗談でしょう、ファインマンさん」ですね。
物理学、と言うとえらく難しそうですが内容は非常に砕けた、日常の話がメインでした。番号の分からない金庫の破り方とか、シラミの有効な駆除法とか微妙に実生活に役に立ちそうな(笑)話もでてきたりしてすごく面白かったですよ。また、それだけではなく、ファインマンは日本をとても愛していたのですが、マンハッタン計画に参加し、自分が作った原爆が日本に投下されたことを非常に悲しんでいた人でもありました。また、スペースシャトル「チャレンジャー」の開発にも携わり、深い悲しみのうちにあの事故の際の記者会見を行った人でもあります。確かシリーズものになっていて、3,4冊でていたはずです。是非是非、ご一読を!
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
私がやはり大学2年生の頃にはまった自伝を紹介しましょう。
ラッセル自伝(みすず書房)です。全3冊で読みでがありますが、私にとってはとても面白かったです。それでラッセル関係の書物は30冊くらい読みました。バートランド.ラッセルというと、ノーベル賞を受けていますが、(原水爆禁止運動などから)ノーベル平和賞かと思いきや、文学賞です。それも『結婚と人生』という書物が直接のきっかけで受賞しています。これには本人もびっくりしています。
何せ4回も結婚し、挙げ句の果てには結婚という制度すら否定してしまったのですから。
ラッセルは相当、不道徳で、奔放な生き方をしていますが、情熱的で、知性の人でもあります。機知に富んだ語り口で、当時の世界をリードしたさまざまな人々との交流関係(手紙などをそのまま公開してしまっており、これがまた面白いです)を率直に、赤裸々に、自分の不倫関係と同次元で語っているのも何とも興味深いです。危険な書物ですが、魅力的です。
心の中の高尚な想い、情熱、本能的な誘惑、近代人の知性と直感による自由な生き方…それのもたらすもの…などをワクワク興味津々で読み進むことができます。
ともかくラッセルは現代を代表する数学者、論理学者、哲学者、そしてエンターテイナー(本人弁)です。そうした人間の正直な内面をストリップショーを見るように覗くことができる自伝で、不可知論者ラッセルの真骨頂が余すところなく ―― ただし美化されているような気がしますが ―― 記されている自伝です。
読者に与える効能としては、知性による解放、懐疑主義(不可知論者への誘惑)、勇気…などでしょう。しかしそれが幸福をもたらすか不幸をもたらすかは分かりません、ともかく危険な書物ですから。私にとってもいまだに評価しかねており、天国あるいは地獄にいるラッセルに聞いてみたいと考えています。
この自伝を読んで関心をもたれたら、ぜひ『西洋哲学史』も読んでください。これはラッセルの貧困と生活の破綻を救ったベストセラーとなった書物です。…なるほど…と合点がいくラッセルの思想的な独断と偏見が随所に伺えるやはり問題の書物ですが、これまたその魅力は大変なものです。
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