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今世紀のケインズ級の経済学者がもうそろそろ登場するとしたら、その人はどういう経済理論を提唱すると思いますか?

A 回答 (1件)

そうですね。

全く逆の二つの可能性があると思います。

一つは、今の「経済学者」が必死に目指している方向、個々の経済主体のミクロな行動から、マクロな経済全体の動きを説明する、というのが本当にできるようになる、という道です。
ミクロ経済学とマクロ経済学の大統一と言えばいいかな。これは、すべての経済学者(だけではなく、全ての科学者)にとっての夢だと思います。


もう一つの、個人的にはよりあり得る可能性としては、ミクロの集まりでマクロを説明することは不可能という立場から、きちんとした実証にねざした新たなマクロな理論が出てくることです。
黒板で数式をこねくり回すだけの「黒板経済学」はもうたくさんです。風が吹けば桶屋が儲かる、塵も積もれば山となる、といくら主張したところで、もう誰も信じてはくれません。
ただ、一番のネックは「実証」ですね。経済学(とくにマクロ経済学)がいわゆる自然科学と一番異なるのは「実験ができないこと」です。
なんで、この方向で大きな成果が挙がるとしたら、理論の前に有効な実証の方法を見出さないといけません。
というか、「マクロな経済理論の現実的かつ強力な実証の方法論」が見出されたら、それこそが経済学の歴史上最大のインパクトを持つ新理論と言えるかもしれません。


ちなみに、私自身は、(メインの対象は経済学ではなくて工学系ですか)いわゆる複雑系の科学という、ミクロの集まりでマクロな現象を説明するという取り組みを長年やってきました。そして、その不毛さをイヤというほど感じています。。
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この回答へのお礼

なるほど、興味深いご意見、ありがとうございました!

お礼日時:2016/09/01 22:42

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