プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

日常生活の中で、おかしいと感じる日本語が多々あるのですが、おかしい、おかしいとメディアやネットでも伝えられているのに使用が減る様子がありません。

こちらが〜になります

はアナウンサーでも多用していて、日本語のプロじゃないの?と不思議に思います。

話は逸れますが、先日はお釣りを受け取るときに、〜円のお戻しですと言われました。お戻し、という響きが、戻す=吐くと連想してしまい、違和感を感じました。あまり言われたことのない表現でしたし。
あなたにお金をお戻ししますという意味ではあるとは思いますが、なんとなく腑に落ちません。

お間違いないでしょうか、の使い方も、先方からこちらへの確認に使われると、あなたが思ってることが間違いじゃないかの確認なのに、なぜ私の間違いじゃないかの確認になってるの?と。

細かいこと気にし過ぎかもしれませんが、おかしいという考えが、言いやすいに負けているのか…おかしいと言い続ける私がすでにおかしいのか…

みなさんの周りや職場では、敬語の指導の時など、こういった表現はどのように扱っていますか?

A 回答 (4件)

>こちらが〜になります



北原保雄 編『問題な日本語』(大修館書店、2004年12月)
http://www.taishukan.co.jp/book/b198114.html

この表紙のイラスト(絵 いのうえさきこ)
右上「こちら きつねうどんになります」
左下「こちら きつねうどんになりました」

この本では、この場合の「~になります」について、
「~に変化します」ということではなく、「お客さまのご期待ご要望に沿えるかどうかわかりませんが、これが当店の~です」という畏まった表現として用いられているとしています。はじめはそうだったのでしょう。いまはたんに、「~です」よりも丁寧な言い方をしようとして「~でございます」の代わりに使われている傾向があると。

どうみても「きつねうどんになっている」のに「きつねうどんになります」はおかしいと片付けてしまうのは簡単ですが、どうしてそういう言い方が生まれたのかを考えてみるのも面白いものです。


>〜円のお戻しです

「お釣りです」「お返しです」が一般的ですね。しかし「戻す=反吐」を連想するほどでもないかと。


>お間違いないでしょうか、

立てるべき相手(お客)に対して、自分の行為が間違っていないかを問う謙譲表現ではないでしょうか。状況的にも相手の間違いを問うているとは考えにくいかと。

『敬語の指針』(平成12年2月2日 文化審議会答申)
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/ko …
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2 謙譲語Ⅰ(「伺う・申し上げる」型)
 自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べるもの。
<該当語例>
 伺う,申し上げる,お目に掛かる,差し上げる
 お届けする,御案内する
 (立てるべき人物への)お手紙,御説明
----------

「敬語おもしろ相談室」(文化庁)
http://keigo.bunka.go.jp/index.html
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この回答へのお礼

助かりました

ご回答ありがとうございます。
きつねうどんの例、ほっこりしました!

私自身、あまり敬語、丁寧語、謙譲語などの知識がないので、大変参考になりました。

二重敬語も氾濫していますよね。ついつい使ってしまう「させていただく」なども毎日何度も見聞きします。

言葉の勉強は好きな方なので、教えていただいた書籍を読んでみようと思います。

お礼日時:2016/09/20 23:33

No.1~3のどの回答も素晴らしいと思います。

とくにNo.3は勉強させてもらった感じがします。

ちょっと違ったことを思いつきました。
就業人口を産業別の比率で考えると、第三次産業が増え、特に対人で会話応対する人口が増えていると思います。 「接客する人が増えている=接客する人に応対してもらう人も増えている」ということです。 そうした社会の変化は色々なことをもたらすでしょう。 ものそのもの、サービスの内容そのものが重要なのは基本的に変わりがないとしても、対人コンタクトの服装、マナー、言葉遣いがどうであるかのところに評価のウエートが高まってきているのではないかと思います。 ぶっきらぼうに「アイよ」と言ったり、「ヘイ・ハイ・ホイ」で済ましたり、無言でやったりはダメと変わってきているでしょう。他のことをやりながらとか次の作業に移りながらではなく、客個人に専念している「ふう」を装うことがクレームを受けない応対として重視されてくるようになったのでしょう。
そうした対人応対スタイルを重視する仕事が膨大になった場合、従来の教育訓練ではカバー出来なくなって、新しい教育訓練、新しいやり方、新しい対客応対言葉を簡単、均一に普及させることになったのでしょう。
「お代は合計2350円です」「お釣りは650円です。ご確認ください」では評判が悪くなる危険があると思えば、「2350円になります」(単品でも合計でも、消費税込みでも)「ランチセットになります」と《なります》で覚えさせた方が実用的です。助数詞を使い分けるよりも、数を言語表現からカットした方が、言い間違いで評判を落とす危険が減ります。「お戻し」「よろしかったでしょうか」がどの程度どこで使われているのかわかりませんが、場面や対象毎に適切な言葉遣いを考えるという対応を大勢に教えるのは大変ですし、自分の感性とことなると評価を下げる客がいることも考えると、少々おかしくても、一律に済ませる簡単な店員用語法を教える方が全体的にベターなのではないでしょうか。
世の中が変われば、マスコミ用語、放送用語にも変化は出てきて不思議はないです。
性別、年齢、地位、経歴、状況に応じて、対象に応じて言葉の使い方を変えるような方法を、多数の人に教え、そのように使い分けるように指導すれば、クレームの発生を増やしてしまうでしょう。 新しい社会に変わる中で、言葉の使用方法や習慣が変わっているのだと思います。
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答ありがとうございます。
そうなんですよね、時代が変われば言葉も変わるし、ルールもマナーも変わってくる…頭では理解していても、「でも、本来はこうなんだ」というものを知っておきたいとは思います。

話は逸れますが、LINEで仕事の連絡をする若者を非常識としていたのに、LINEを活用する企業も出てきたり。

違う視点からのご意見、ありがとうございました!

お礼日時:2016/09/20 23:50

「古い」「新しい」の問題ではないと思います。


 元々「〜になります」はフツーの日本語です。「間もなく3時になります」がおかしいと言う人はいないでしょう。
「バイト敬語」などと呼ばれるもののほとんどは、文法的には間違っていません。それがちょっとヘンな使われ方をして、そこに噛み付く妙な論理が広まって……●ソも●ソもゴッチャになっている気がします。「こちらが〜になります」もちょっとヘンですが、「(こちらが)〜でございます」は丁寧すぎるためか、ほとんど使われません。
 当方は「~になります」 「~(さ)せていただきます」 「よろしかったでしょうか」 を「濡れ衣(を着せられた可哀想な)御三家」と考えています。

「〜になります」に関して詳しくは下記をご参照ください。
【42定番の質問/バイト敬語。「〜になります」「〜円になります」「コーヒーになります」】
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n146519
 結論だけ引用します。
==============引用開始
●遠慮がちな結論
「~になります」は文法的には間違っていない。料理をもってきたときなどに使うのは相当ヘンだと思うが、何も言う気はない。接客業の慣用句と考えればいい。
 ただ、接客の基本を考えてほしい。これだけ「~になります」が問題視されてしまうと、たとえ正当化する論理があっても使うべきではない。よけいなトラブルの元だもん。「それはおかしい」と指摘する客を論破して何かいいことあるの?
 どこかで読んだ気がある人は記憶力を誇っていい。下記で書いた結論をベースにしている。
693)【バイト敬語の話──「よろしかったでしょうか?」考 3】
(略)
「~です」では敬度が足りないと思うなら「~でございます」でいいじゃない。それで「バカ丁寧すぎる」と言うクレーマーは相手にしなければいいだけ。 ==============引用終了

 さらに詳しくは下記を。
【引用のご作法17 「~になります」考〈1〉〜〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1201. … 
 NHKの主張、『問題な日本語』の主張、専門的な論文……諸説飛び交っています。


■〜円のお戻しです
「お返し」がフツーですかね。「お釣りです」のほうが素直ですかね。


■お間違いないでしょうか
「お間違い」か「お間違え」か、という話は長くなるのでスルーします。
 これは「よろしかったでしょうか」の評判が悪いので出てきた表現ですかね。
 たしかに本来は「会場をお間違えではございませんか」のように、こちらの間違いを指摘する表現の気がします。「お間違いない」は敬語としてぎこちなく感じます。
「(こちらで)間違いございませんか」のほうが、「先方からこちらへの確認」として適切かもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答ありがとうございます。
引用いただいた文章も分かりやすかったです。

濡れ衣御三家、確かに濡れ衣ですね。目からウロコでした!

昔のNHKのアナウンサーは間違った表現やモヤモヤ日本語を使っていなかったように思うのですが、最近はメディアの日本語も煩雑としていますね。

指摘する客を論破して何かいいことある?…ごもっとも。人の日本語にモヤモヤしたら、この文章を思い出そうと思います!

お礼日時:2016/09/20 23:44

接客上のおかしな言い方は、とあるチェーン店の接客マニュアルの普及と言う話しがあります。


注文品の確認で、「○○でよろしかったでしょうか。」
お金を受け取ったときの確認では、「○○円からでよろしいでしょうか。」
広く使われているマニュアル教育なので、それが修正されない限りは減らないでしょう。
「〜円のお戻しです」はこの類でしょう。

「〜になります」は、状況変化の時に使うべきで、「こちらが〜になります」はやはり不自然。
なお、「お間違いないでしょうか」の「お」は丁寧語です。「ご報告します」と同じです。

ご参考まで。
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答ありがとうございます。

いつだったか、テレビで「昔から言い間違いなどが当たり前の言葉に変わっていったのだから、間違いだとこだわり続けなくてもいい」と学者さんが言っていたのを聞いてたので、こだわる私がおかしいのかなという気持ちがありました。

あまり細かくこだわり過ぎず、自分なりに正しい日本語を使っていきたいと思います。

マニュアルにおかしい日本語を記載している、というのも不思議なものですね。

お礼日時:2016/09/20 23:28

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