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鉄鋼の熱処理に関する質問です。




職場で良く耳にする応力除去焼きなましのSRとT(テンパー)は同じ意味ですか?違いがあれば詳しく教えてほしいです。まだまだ知識が浅いので、初心者向けで説明していただけるとありがたいです。

A 回答 (1件)

応力除去焼きなましは、機械加工、溶接、鍛造、鋳造、冷間加工 等によって部材内に生じた残留応力を除去する目的で行います。


再結晶温度の約450℃からA1変態点730℃の間で焼きなまし工程が行われます。再結晶する性質を利用して部材の残留応力を除去してやります。

焼戻し(テンパー)は、焼入れと一体した熱処理です強度の調質を目的として行います。
焼入れによってマルテンサイト等の硬く強靭な焼入れ組織ができますが、靭性などが乏しいため焼入れ状態のまま鋼を用いることはあまりありません。
焼戻しによって所定の硬さや靭性、そのほかの機械的強度を確保するために焼戻しが行われます。
焼戻し温度は材質や目的によって様々です。圧延用のロール材などでは百数十℃で焼戻しが行われることもありますし、500~650℃で焼戻しが行われることもあります。
他にもダブルテンパーと言って焼戻しを2度行い残留オーステナイトを完全に分解して焼戻しマルテンサイトにすることもあります。

応力除去焼きなまし → 再結晶する性質を利用し加工などで生じた残留応力を除去する。
焼戻し(テンパー) → 鋼の靭性を改善し目的の強度を得るための、焼入れと一体の調質工程の後半部分。
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この回答へのお礼

ご説明ありがとうございました!スッキリしました☆

お礼日時:2016/11/29 08:01

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