ある本で、筆者がインドを旅行して、そこで、むき出しになった貧困と病気と死を目の当たりにして衝撃を受けていました。
僕も少なからず衝撃を受け、興味を覚えたんですが、その本では、
「インドでは貧困と病と死とが路上にむき出しになっている。路には乞食がいる。歩道の上や、駅の構内やバス・ターミナルの床にごろっと寝ている人たちがいる。繁華街を一歩裏に入れば、板やトタンや布切れで上を覆っただけのスラムがある。一方には日本と同じオフィス勤めの人や、デパートに買物にくる人たちがいる。それらが全部いっしょくたに街のなかにあるのが、インドという国であった。
ガンジス河のほとりには、ガート(沐浴場)で濁った水につかって祈る人びとのわきに、死を待つ老人が坐っている。死体が焼かれている。沖のほうをぷかぷか死体が流れてゆく。
そういう現実の全部が隠されもせずそこにあって、これは清潔なる日本から行った旅行者のどぎもを抜く。すべてがあまりにもむき出しで、おそろしくさえある。同じ地球の上にこういう生があるのだなと、ぼくは言葉もなくただ苦しいおもいで眺めていた」
と書かれています。これは今から25年ほど前に旅された時の光景のようです。
そこで、質問なんですが、インドでは今でもこのような光景が日常的にみられるのでしょうか?
No.2
- 回答日時:
>貧困と病と死とが路上にむき出しになっている。
ここまでではないが似た状況の所もあります。
>路には乞食がいる。
いますが以前に比べると少なくなっています。
インドでは今から5,60年前の日本の生活状況?から今日までを体験できるところです。
見方によってはこれが本当の人間社会なのかとも思えます。先進国は本来の人間社会でなく人工的で心まで歪んでいるように思えます。
タイ、マレーシア、中国等も30年前は今のインド(ハイテクは除外)と余り変わりはなかったですが今や大都市は日本と変わらない程に成っていますがデリーは相変わらずです。(ただ高級はテルは世界標準です)
文字での説明は主観も入りますので兎に角一度行く事ですね。人生観、価値観の見直しができると思います。ここ2年くらいで航空代金も7万位で行ける様になりました。
回答ありがとうございました。
>見方によってはこれが本当の人間社会なのかとも思えます。先進国は本来の人間社会でなく人工的で心まで歪んでいるように思えます。
そうなんですよね。日本が不自然なんですよね。
>文字での説明は主観も入りますので兎に角一度行く事ですね。人生観、価値観の見直しができると思います。
その通りですね。同じ問題をかかえた欧米よりも、インドの方が得るものは限りなくありそうですね。
一度は行ってみるべきでしょうね。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
私は1年前と最近ではありますが、インドに行ったことがあります。
実際ここに書いてあることに間違いはないと思います。今でも、男性は、ガンガーの側で焼き、灰にしてガンガーに流すのですが、妊娠している女性、子供はそのまま、ガンガーに流しています。私は見てないのですが、インドで会った人が、対岸に船で行く途中、人間らしい物体がプカプカ浮いていたと言っていました。
また、周知の通りインドは貧困の差が激しいです。特に私はムンバイ(旧ボンベイ)で思い知らされました。高級ブティックが並ぶ地域もあれば、鉄道で少し離れると、スラム街が広がり、物乞いが多くいます。
よって、日常的に見られるといってもいいと思います。
回答ありがとうございました。
今でも日常的なんですね。日本にいると失われてしまう、大切なものが見つけられそうな気がしました。今年は無理そうですが、来年あたり行ってみたいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
私は行ったことはないのですが、このホームページの旅行記は面白く誇張してあるとは思うのですが、大変面白いものです。
参考URL:http://www.h7.dion.ne.jp/~sakusha/indoryokouki/i …
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
文字情報だけで、私の真意を正しく汲み取ってもらえるのは難しいと思いますが、インドに何度も出かけた者の見方をご参考にしてもらえれば幸いです。
第一回目のインド旅行は1970年代中頃なので、参考文章の時代とぴったり一致します。インドのどこを見て書いているのか不明ですが、概ねその通りでした。貧・富・乞食・物貰い・ゴミ漁り・病・死・狂人・らい病患者・ベンツ・牛車・牛・ネズミ・・・が全部一緒くたにむき出しでインド全国満ち満ちていました。繁華街の'一歩裏'に入らなくても'表通り'にもむき出しです。大都会ほどその傾向は強く'悲惨'としか表現の仕様がありません。70年代中頃の時はカルカタの繁華街の歩道上は半死の人の横を金で飾ったサリー女性が悠然と歩いて行きます。目鼻耳がもげ落ちたらい病患者の物貰いの手を避けながら歩きました。小便・大便は男女ともに車道に向かってしゃがんでします。その横では牛の糞を掻き集めて回る人たちも居ます。炊事の燃料に使用します。特にカルカタ・ボンベイ・オールドデリー・ベナレス(バラナシ)は近代施設?との混在だから、その悲惨さは日本人の常識を逸しています。駅の便所で生まれて便所の中で死んでいく人も大勢居るはずです。公衆便所の中にも人が住んでいるところもあります。ボンベイ・カルカタなどの大都会の市街整備は英国が担当しました。だから歩道が幅広いです。そこには何千何万人の人が住んでいました。消火栓の水で米を磨ぎ、洗濯をし、体を洗います。つまり路上で生まれて路上で死んでいく訳です。(彼らの平均寿命は40歳に達することはないんではないでしょうか)。それらの家は多いときで数百メーター連なっていました。流木・廃材などを利用した高さ一メーターほどのゴミの山に見えます。ボンベイ市街から空港に行く途上は何キロも路上生活者のボロ屋の連続でした。1980年代中ごろ前述の各同じところを歩きました。状況は同じでした。1999年のときは路上生活者は殆ど居ませんでした。ただし裏通りは同じ状況です。真っ暗がりの夜間は驚かされます。突然路上の黒い影が動きます。そう、人です。踏んづけたこともありました。ゴメンナサイ。ゴミ箱が突然動くこともあります。そう、人が食べ物を漁っています。2001年に行ったときも裏通りはまったく同じです。むしろ悲惨さは倍加しています。カルカタの地下には冷房つきの地下鉄も走っています。その真上には路面電車・人力車・鈴なりのおんぼろバス・ベンツ・物貰い・金持ち・お金がなくなって帰れなくなった日本人が往来しています。インドほど何回行っても状況が変化しない国は珍しいですね。そりゃぁ、ファストフード店が出来たり、CDを売る店が出来たり、カラオケ店が出来てもそれは、別の問題だと思います。天国と地獄を同時に見たかったら、日本のおしんの時代を、終戦直後を見たかったら是非インドへ行ってらっしゃいませ、ベナレスは特に社会勉強にもお勧めします。
カルカタにも今日も河は淀んで流れています。そこでは大勢の人々が沐浴しています。河の水は真っ黒、鉛色。人糞・ゴミがゆっくりゆっくりと流れて来ます。彼らは今日もあそこで沐浴洗濯米磨ぎをしていることでしょう。ヒンズーの聖地ベナレスにも何度も行きました。河岸の大きな石の様子も30年変わらず同じです。船着場の小さな突堤もまったく同じように同じコケが生えています。毎日何百何千もの老若男女が沐浴洗濯をします。沖のほうにはゆっくりと流れる物体も見られます(そのうちの何個かは嬰児の死体かもしれません)。対岸は彼岸と言って死の世界。ボートで渡ることが出来ます。野犬が死体漁りや人骨をほじくり出しているそうです。私は目撃しませんが野犬はたくさん居ます。300メーター上流の川岸は火葬場。生身から骨になり輪廻転生の門出を一部始終見ることが出来ます。傍まで近寄っても邪魔しない限り怒られません。カメラだけは出さないように注意してくださいね。すぐ上の陸のほうではお金のない人のために石油火焔で焼く火葬場もあります。ベナレスの河岸へ30年間行く度に唄っていた踊っていた、ある一人の女の狂人はとうとう見かけなくなりました。最後に見たのは2001年2月です。多分冥土へ旅立ったんではないでしょうか幸せを求めて(;_;)。
回答本当にありがとうございました。非常にショッキングな内容でした。貧しい想像力で再生した世界でも十分衝撃的でしたが、五感でとらえた実際のインドはその何倍もすさまじいんでしょうね。あまりの衝撃度に行くことをためらってしまいそうです。
>むしろ悲惨さは倍加しています
インドというとIT産業でがんばっているという印象があって豊かになってきているのかなあとのん気に考えてましたが、貧の部分がかわなければますます悲惨さは増してしまうんでしょうかね。
>インドほど何回行っても状況が変化しない国は珍しいですね。
まず、疑問に思ったのがなぜ変われないのか?ということでした。革命の衝動が起きないのか?と思いましたが、文盲の人も随分多いようですね、立ち上がらなければならない人がそのすべを知らないという状況は、絶望的ですね。
No.6
- 回答日時:
印度、インド、India.同じ国とは、思えないのですが、まさしくそれがインドなのです。
書き込みしないつもりでしたが、#5の回答に刺激され体験を書く気になりました。インド政府観光局の「神秘の国インド」のキャッチコピーに釣られて、仕事を辞めインドに旅立ちました。初インドは一人で3ヵ月旅しました。地獄と天国(これはほとんどなかったです)を見せてもらいました。もう二度と来るか!ってインドを離れました。でもその後、10数回訪れるとは、なんででしょうねぇ。答を探しに何回も行きましたが結局わかりません。それが神秘の国ってことか!
ガンジス川に流れる白い布で包まれた小さな子供の死体。
火葬場で燃えのこった人の足を咥えていた野犬。
両足のない物乞いの少年。通りに面した鉄格子の部屋に入って客を待つ売春婦。一日数十円で道路で働く労働者。
ライ病患者の病院にも許可をもらって行きました。
10年20年経ってもインドは変わりませんよ。インドでインターネットが発達しても、ケイタイが流行ってもそれは、都会だけであってインドの田舎は同じですよ。
サタジットレイの映画「大地の詩ーうたー」を観てください。ビデオがあると思います。初インド、強烈でしょうね。英語を勉強してツアーに入らないで個人旅行で渡印してください。盗難されないようにいい物とか大事な物は持って行かない。それから誰も信用しないで!3人の違う人に同じことを聞くように!もちろんいい人もいますよ。
でも、見抜くのは難しい。気力、体力がある時に行ってください。2,3年前コルカタに一週間行きました。
死人は見るし、火事には遭遇するし、自分は食中毒でブッ倒れるし、盛りたくさんの旅でした。ほんと変な国です。
住むのは厳しいけど旅人としては、おもしろいですよ。
興味があるのなら是非自分の目で確かめてきてください。
インド政府観光局からの回し者ではないですけどーー。
回答ありがとうございました。
>両足のない物乞いの少年。
身近な人でたまたまインドでしばらく生活していた方がいて、わざと子供の両手両足を切って物乞いさせている、というお話も聞きました。
かなりショッキングな話ですね。
>サタジットレイの映画「大地の詩ーうたー」を観てください。
はい、必ずみます。
生のお話は強烈で眼をそむけたくなる思いでしたが、それだけに貴重なものでした。旅についてのアドバイスも大変参考になりました。
どうもありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
インドには数回しか行ったことがないのですが
答えはYESであり、NOでもあると思います。
先にお答えの方の通り、インドは複数の顔を持つ国であると思います。
ボンベイの商業地区での暮らしは東京のそれとほとんど変わりませんし、ゴアでは西洋リゾートのような雰囲気です。goukakuyarou記述のインドはおそらく、北インドカルカッタやバラナシといった街ではないでしょうか。
カルカッタの旧市街には乞食が多くいます。また、バラナシではガンジス川のほとりで火葬が行われ、人の燃える火で洗濯物を乾かす子どもの姿が見られます。
私の感想は度肝を抜かれた言うより、うまく言えませんがすごくまともな光景に見えました。(乞食は社会の産んだ歪みのようなもので、いいことだとは思いませんが、彼らの存在によって“インド社会”がうまく成り立つ現実があるそうです)火葬は真っ当なことのように思えました。
なので、答えはある地域に行けばこれらの光景は見られると思います。
回答ありがとうございました。
>インドは複数の顔を持つ国であると思います。
そうですね。だからこそ、そこに、隠されない真実があるんでしょうね。
どうもみなさま貴重なお話ありがとうございました。
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