プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

センター過去問を解いたんですが、分からないところがあったので質問させてください。

第1問問6
4の選択肢で、「森の中と外」はこの選択肢では「自然保護と林業」になってしまうと思うんですが、本文中だと「森の中と外」というのは「山村と都市」のことなので、間違いだと考えました。なぜこの選択肢が正解なのでしょうか。

第2問問1(ウ)
傍線部の1行前に「ある堤防まで辿り着いた時に、現在は、現在のためだけに存在する」とあるので、「堤防を越えようとするとき」というのは現在から未来に向かおうとしていることだと思って、4を正解だと思ったのですがなぜ間違いなのでしょうか。

第2問問4
1が正解となっていますが、1の選択肢では「一緒にみんなで考えるきっかけを作ろう」とありますが、どこからそう考えられるのでしょうか。秀美だけが噛み付いているので、秀美の好奇心をあおるようなことをしたとは考えられないのでしょうか。

問題 http://kanburi.ac.jp/problem/1999_k0001.htm

A 回答 (3件)

fuhyonさんが、機械的な読みや解答を欲している方ではないと言うことが分かってほっとしています(ご自分の中でちゃんと吟味をされている、と言う意味で)。


私なりに、一生懸命読んで考えて書いたのですが、私の解釈ももちろん一人の人間の解釈にすぎません。

第1問、第2問を一通り最初に解いて見ましたが、「正解」に合致しなかったところが私の場合4箇所ありました。
解答番号の(6)については2でしたし、(12)(16)(17)については4に投じました。明らかな勘違いもあるかもしれませんが、読み返してみて、やはり納得できないと言う所もありました。

仮に原作者にこれらの問題を解いてもらったら、果たして原作者は正答できるのか、大いに疑問ではあります(笑)。それどころか、全部正答されたら、その方に却って幻滅してしまうのじゃないかとさえ…。

第2問・問4については、例えば教頭先生が腕をまくるシーンをドラマで再現するとしたら、作り方としては解答の(1)から(6)までみんな「あり」ですよね。演者だったら、(7)や(8)、(9)や(10)が出て来るぐらいでないと話にならないでしょう。

「正解」が間違っていたり(?でも、世の中そんなことは多々あります)、多様な解釈を許すものの場合、何度も検討してみて納得の行かないものは仕方がないでしょう。それは「必要経費」だと思ったほうがいいです。
ただ、あきらかな読み違えや、文章の趣旨を正しくキャッチできていなかった、と言うことがあれば、その面については勉強していく余地がまだまだあるでしょうね。

問題文は、決して試験の問題にされるために書かれたのではないので(馬鹿みたいですが、これは大事なことです)、私はどんな場合も、作者に寄り添って作者の本音や気持ちを感じながら読むことが大事だと思います。ちょうど作者を目の前にして、話をいま聞いているように。ですから、読みながら「なるほどね」と相槌を打ったり、「待って、それ、どういうこと?」と疑問を投じたり、「さっき何て言ってたっけ、それ?」と後戻りしたりと、自分の中でも「対話」しながら読むことが必要なのではないかと思います(fuhyonさんには余分なコメントだった気もしますが)。

P.S.
i-to-ziさんのコメントは「なるほどなぁ」と思うところがたくさんありました。やはり、他の方の意見が聞けると言うのはありがたいことですし、健全なことだと思いました。
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この回答へのお礼

問題がおかしいといえばそれまでですが、やはりこの問題の答えは1しかないという人もいるんでしょうね。
それがあってるかどうかは別として、なぜ1を選んだかというのを詳しく聞いてみたいです。

お礼日時:2004/10/02 10:29

第2問問1(ウ)について


傍線部の前の文で、現在が現在のために存在すると予感したとあります。
”進行形”ということは、その予感が現実的に進行されているということです。
つまり、現在が現在のために”存在すると予感する”だけではなく
実際に現在を”生きる”ことをしないと進行形にならないんだと思います。
堤防の話は単なる時間の流れのようなもので、今(堤防に辿り着いたとき)は
現在は現在のために存在すると予感した。
そしてそのうち(堤防を越えようとするとき)、進行形になる、つまり
生きることが目的となるのではないでしょうか。
”現在が現在のために存在すると予感した”の進行形が、おそらく
”現在を生きる”ことで、未来だと少し進みすぎな気もします。

第2問問4について
「生きてるのと、死んでるのって、どう違うんですか?」と聞きに行ったのは
秀美を含め数名いましたね。
そのあと、他の子供も興味津々にどう違うかを答えていますよね。
それを受けて教頭は、そこにいた生徒全員を制したりしました。
確かに噛み付いたのは秀美でしたが、もし他の生徒が「僕がやります」と言えば
その生徒がやっていたでしょう。
この質問をした張本人は秀美なので秀美が一番興味を持っていたのは確かです。
でもその後、血の滲んだ腕を見たり、血が冷たくて味がないのが
死んだ人間の血だという言葉に反応したのは秀美だけではありません。
教頭という立場から考えても、そこにいた子供全員が興味津々な顔をしていたら
一緒に考えようとなると思います。
他の選択肢についてです。
(2):生命の大切さというところがひっかかります。
もちろん生命は大切ですが、それよりもこの本文では人としてのあり方を
説いているような気が私はします。
(3):初めから子供たちのほうが興味を持って話し掛けたことなので
興味をひきつけたというのは少し違うと思います。
(4):はぐらかしてはいけない、というほど、教頭本人も生物学的な
生と死の違いは確信を得ていなかったと思います。
しかし、人としてのあり方に結びつけるために腕を噛ませようというのは
思案というよりすでに答えが見つかっているような感じがします。
(5):なんだかまったく違う気がしますね。
確かに日ごろの秀美を見て教頭がそう思っていたのかもしれませんが
今はその話はあまり関係なく、生と死の違いについて答える中で
人としてのあり方を説こうとしているので、違うのでしょう。

確かに、秀美に当たっているスポットはとても強いと思います。
ただ、教頭はここでは、秀美が答えをすぐに知りたがっているのをなだめ
みんなと一緒に考えることで、すぐに答えを知りたがる性格も
好ましいものではあるが、みんなで一緒に考えて答えを知るのも
好ましいことだ、と教えようとしているようにも見えます。
たぶん、そういったところから(1)なんだと思います。

他の選択肢も、正解にかすっているから完全な間違いとはいえません。
そういうところが、国語の面白さであり難しさでありますよね。
これはあくまでも私の個人的な見解です。
もし「実は別の選択肢が正解だった!」と訂正されてしまったら
見解も訂正して「やはりこちらの方がより正解に近く~」なんて
解説できるかもしれないくら曖昧です(汗
もし、どうしてこうなんだ、ここは違うんじゃないかなど
意見があれば、本当に遠慮なく言ってください。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
第2問問4ですが、

>みんなで一緒に考えて答えを知るのも好ましいことだ、と教えようとしているようにも見えます。

どの部分からそのように見えるのでしょうか。選択肢1の「一緒にみんなで考えるきっかけを作ろうとする気持ち」というのは本文からそこまでは読み取れないと思うのですが。

>教頭という立場から考えても、そこにいた子供全員が興味津々な顔をしていたら一緒に考えようとなる

というのが納得いきません。その後に自分の考えを示して、後は考えろといってますから、生徒と一緒に考えるというよりはむしろ一方的な気がします。

教頭は秀美の質問に対して、微笑を浮かべており、秀美の好奇心は旺盛なことを知っていますから、「腕をかんでみるやつはいないか」といえば、当然秀美がかみつくものと思って、腕を出したのではないでしょうか。腕を出したのはみんなに向けてではなくて秀美に向けて出したのだと思います。

補足日時:2004/09/19 18:50
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こんにちは。

参考材料にしてください。

第1問・問6
「森の中と外」が「山村と都市」であるという読みは、正しいと思います。一方で、「自然保護と林業」という対立についても、本文の中で述べられていますね。簡単に言うと、「山村と都市」が持っているそれぞれのプラカードが、「林業」であり「自然保護」なんです。本文は、そういう流れで書いてあると思います。ですから、「森の中と外」の対立は、「山村と都市」の対立であり、「林業と自然保護」というプラカード(看板=主張)の対立という全体の図式が成り立つわけです。

筆者の「本音」をキャッチすることが肝要だと思います。
それは、「山間の問題は、都市の問題でもあるんだから、『自然保護』云々の奇麗事はまず引っ込めて、ある程度の鹿の駆除を認めなさい」ということではないかと思いました。でも、それをストレートに言ったのでは「自然保護」派の人々の気持ちを逆なでするだけですから、世論をつかむべく、説得力を持った論理を展開されているのだと思います。

また、問の選択肢は、その文章自体が正しいかどうかでなく、『本文にそういうことが書いてあるのか』です。選択肢を先に読むと惑わされますので、必ず本文の問題の箇所の前を読み直して、自分の答えを頭の中に描いてから、選択肢の消去をしていきましょう(ご承知だとは思いますが)。

一応ほかの選択肢についても見てみます。
(1)この文章は、動物と人間、都市と山村、林業と自然保護といった、対立概念のあいだを何度も往復しながら、論を深めていますが、「経済発展の論理」ということは、テーマとして触れられていません。(これも、深く考えていけば、決してつながっていないことではないのですが、一応この文章の表立った論旨として、ということです)
(2)この文自体は、もっともらしいのですが、「それぞれがそれぞれの特殊性を解消することによって」とは本文では言ってませんね。むしろ、山村ばかりが、「都市の論理」に不平等な忍耐を強いられている、という論調です。
(3)これは、本文の論調に沿っていると思います。
(5)「山村の伝統的優位性」ということは、言われていないと思います。
(6)これも、この文だけ読めば、ごもっともで、新聞の社説にも載りそうですが、本文はむしろ「自然保護」という「森の外」からの論理を「森の中と外」が通じ合う論理にまで再考しなくてはいけないといっています。

第2問・問1(ウ)
「現在が未来に向かおうとしている」というのは、普通ならよいことなのですが、主人公にとっては、現在が現在でない時間がずうっと流れているわけですから、それがまた現在から乖離する表現は、ここでは避けたいところなのです。
ここで「現在進行形」になると言ってる本当の意味は、この小説の流れのなかで獲得されるものです。

「彼は、自分の帰る場所に存在している大人たちから、自分の困難が、成長とともに減っていくであろうことを予測していた。それは、時間の流れにそって泳いでいけば、たちまち、同種の人間たちに出会うだろうという確信に近いものをもたらした。/過去は、どんな内容にせよ、笑うことが出来るものよ。母親は、いつも、そういって、秀美を落ち着かせた。『自分の現在は常に未来のためのものだ。』彼はそう思った。そして、ある堤防までたどり着いた時に、現在は現在のためにだけ存在するようになるのを予感した。堤防を越えようとする時、その汗のしたたりは、現在進行形になるはずだ。」

秀美にとっての「今」は、未来にたどり着くまでにやり過ごすための時間なんですね。ほんとの生活は未来にあって、そこにたどり着くまでは、生きている「実感」のない時間なんです。で、「ある堤防」にたどり着いた時初めて、「ああ、俺は今、今のために本当に生きている」という「現在進行形」になる、と思っているんです。ですから、ここでは現在=現在でなくてはならないんです。

第2問・問4
そうですか。fuhyonさんは3ですか。正直、それもいい答えじゃないかって思います。私は4でした(笑)。そういうわけでここはコメントできません。「正解」に私自身納得できていないので。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。第1問問6と第2問問1はなっとくいきました。問1のほうはどうも早合点してたみたいです。
この年のセンターはとんでもなく難しかったみたいですけど、第2問の問4はひどいですね。これはどれだけ考えても納得いきません。

お礼日時:2004/09/19 18:47

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