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(1)すでに参入を果たしている企業を考え、p3<p<p2とする。この企業の取るべき行動として正しいのは
①生産量ゼロを選んで退出したほうがいい
②p=mcとなる生産量を選んだ方がいい
③p=avcとなる生産量のうちの小さいほうを選んだ方が良い
④p=avcとなる生産量のうちの大きいほうを選んだ方が良い

(2)まだ参入を果たしていない企業を考え、p3<p<p2とする。この企業の取るべき行動として正しいのは
①生産量ゼロを選んで参入しない方が良い
②p=mcとなる生産量を選んで参入した方が良い
③p=avcとなる生産量のうちの小さい方を選んで参入した方が良い
④p=avcとなる生産量のうちの大きい方を選んで参入した方が良い

「初級ミクロ経済学。どなたか解説して頂ける」の質問画像

A 回答 (1件)

この問題は生産者の短期と長期の意思決定についての問題なのでまず教科書を開いてしっかりこれらの異同を勉強してください。


短期とは一部の生産要素が固定している状況、たとえば製造業者だったら工場はすでに建設されているとか、農業生産者だったら地主との間で農業用地貸借の長期契約がすでに結ばれている等の状況であり、前者なら減価償却費や工場建設で銀行から借りた借入れ資金の金利を、工場を操業しようとしないとにかかわらず支払っていかないといけない状況、後者なら地主に支払う地代が支払っていかないといけない状況です。こうした費用を固定費用といい、生産とともに発生する費用を可変費用といい、前者は生産をストップしてもかかってくる費用であるのに対し、後者は生産をストップすればゼロになる費用です。
①価格pが与えられたとき、利潤を最大化する(あるいは損失を最小にする)生産量はp=MCを満たすか、0(操業を中止する)かのいずれかであることに注意してください。いま与えられた価格pはp2とp3の間にあり、AC(平均費用)が最小となる点(損益分岐点という)より下にあるので、p=MCを満たす生産量で生産しても利潤はマイナス(損失が発生してる)だが、AVC(平均可変費用)よりは上にあるので、p=MCで生産するなら、可変費用は全額回収し、固定費用の一部(全額ではない)は回収している状況にある(なぜ?)ことを理解してください。操業を中止すると、可変費用は0になるのでかからないが、固定費用の分だけ利潤はマイナスとなる。したがって、短期おいてはp=MCがAVCより大きいかぎり、p=MCが損失を最小化する生産量なのだ。よって答えは②となる。
②は長期の問題。pが損益分岐点価格より小さいなら、参入してp=MCの利潤最大点の生産量を選んでも利潤はマイナスなのだから、この産業にはわざわざ参入する必要はない。「参入しない(生産ゼロ)」を選ぶなら、利潤もゼロなのだから。よって答えは①。
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この回答へのお礼

理解できました。大変分かりやすい回答ありがとうございました!

お礼日時:2018/01/28 18:55

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