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 アメリカ映画「バックドラフト」を見ました。とてもいい映画でした。
 その中で、一つ疑問があります。アメリカの消防署、あるいはシカゴ消防署は、歴史的にアイルランド移民と何らかの関係があるのでしょうか?
 主人公兄弟はシカゴ消防署第17分隊に所属していますが、この隊の公式の行事に、アイルランドのものらしい様式が見られるのです。
 最後、殉職した隊員のお葬式では、バグパイプ隊と共に棺が運ばれます。
 また、消防署のパーティーのシーンでも、スコットランド舞踊みたいな踊りが見られます。(曲名はわかりませんが、あちらの有名な民謡も流れていたと思います)
 調べてみたところ、監督のロン・ハワードはアイルランド移民の血筋を引いており、このほかにも「遥かなる大地へ」などアイルランド移民に関わる映画が多いそうで、あのバグパイプも舞踊もスコットランドではなくアイルランドのものなのでしょう。 
 消防署の設立に、アイルランド移民が関わっていたとか、何か事情がありそうで気になります。ご存知の方がありましたら、教えて下さい。
 
 

A 回答 (1件)

なるほど、面白そうな話ですね。


どっかの本(たしか映画関係?)で「登場人物の名前にアイルランド系が多いのは・・」なんてのも見かけましたよ。

さて、以下は自説ですので
ポテチでもかじりながら読み流して下さい。
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歴史の一部を見ると
1840年代、アイルランドの大飢饉を境に急激な移民があったという。1860年までにNY全人口の4人に1人という比率に。その多くが貧困層であり、多くの白人が避ける、そんな職業に広がっていったという。

当時、既にアングロサクソン系が広く貧困層を形作っていたが、そこになだれ込んだアイリッシュは、白人の裕福層にも入れず、かといって・・・、と言う形で「警察」や「消防」へと流入して行った。
彼らが社会に認められるためには、そうした努力が必要だったのだというのが一般的な見方だ。

また、当時プロテスタントが主流だったアメリカでは、カトリックが多いアイリッシュへの風当たりも強かった。

映画「ダーティーハリー」に見られるような刑事の姿もまた、アイリッシュのそうしたイメージが効果的に使われたたようだ。

そうした逆境の背景で、数と団結を手に入れていって、政界にも進出した結果、公的機関、特に警察や消防でのアイリッシュ色がさらに進んだようだ。
必然的に式典などもアイリッシュ式に代わっていったと思われる。

当時の消防はボランティアの消防団が多く、バックには政治家や財界人、時にはギャングなどもあり、アイリッシュ系はこれをきっかけにのし上がるのが近道だったとする見方もある。

また、民主党系の政治団体「タマニー協会」などが中心になり、票田を得るために積極的にアイリッシュ移民の受け入れを進め、自らの傘下にある警察や消防に斡旋していったという点も大きいだろう。
例えばNYにおいて、1845年に創設されたNY市自治警察など、その3分の1強がアイリッシュであった。
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・・・などなど、各種情報を並べてみました。
細かい歴史は不明ですが、「アイルランド大飢饉による流入」「プロテスタントVSカトリックの対立」この辺りが複雑に絡み合い、結果的に警察・消防にアイリッシュ文化が浸透したと考えられるでしょう。
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この回答へのお礼

 なるほど、よくわかりました。どうもありがとうございました。ニューヨークの有名な聖パトリック教会の「聖パトリック」もアイルランドの守護聖人だし、アメリカ文化にアイリッシュが与えた影響をいろいろ調べてみたら、面白そうですね。「ダーティーハリー」もアイリッシュでしたか!そういう目でもう一度見直してみたいと思います。

お礼日時:2004/10/14 17:30

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