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GDP=C+I+G+E-M という式に基づいて考えると、政府支出Gを増加させればGDPを増やすことができると考えられます。それに対して、I=GDP-C-G-E+M という式に基づいて考えると、政府支出を増加させれば、投資が減ると考えられます。この二つの考えの兼ね合いはどうなっているのでしょうか?

もうひとつの質問があります。政府の赤字が巨額に達しているとき、単純に赤字を減らさなければならないと考えてしまうのですが、一方で、CA=SH+SC+SG という式に基づいて、単純に減らすだけでは解決しないので、もっと別な観点で解決する必要があるという考えもあるようなのですが、別な観点での解決策とはどういうものなのでしょうか?

A 回答 (2件)

GDP=C+I+G+(X-M)の式ですが、この式を、もっと詳細に理解したい場合、Y(所得income)=


C+I+G+(X-M)とも考えられるという点に注意した方が良いです。つまり、国内総生産は、国内総所得に一致するという事です。最初の式において、一国の生産した財、サービスの総和は、個人が消費するか、企業が消費するか(企業が消費する事を、投資と呼びます)政府部門が消費するが、海外部門が消費する事を意味します。これらの部門により消費された財とサービスの総和は、必ず財とサービスを供給した者の所得になります。受け取った所得は、納税した後、消費に回るか貯蓄されるかです。従って、Y=C(消費)+T(税金)+S(貯蓄)になります。
最初の式を左辺、2番目の式を右辺におくと、
C+I+G+(X-M)=C+T+Sになり、ある所得水準またはGDP水準で均衡する事を意味します。さらに式を整理すると(右辺と左辺の消費を消去し各項目を移動)、S-I=(G-T)+(X-M)
になります。この式は、国内貯蓄は、まず企業部門の消費(在庫投資と設備投資)で使われ、残りが政府部門の赤字に使われ、残りが海外部門の債権に回る事を意味しております。(X-M)は、経常収支の黒字分ですが、これは、財やサービスが海外に出た分、債権で戻ったと考えると分かりやすいでしょう。つまり、残った国内資金が、海外に出て、債権で戻ったわけです。この上の式でいろいろな事が判明します。(シュミレーションしてみると、いろんなケースが考えられます。)政府の赤字が、国内貯蓄を食いつぶす程増加した場合、当然民間部門の投資は減少です。(クラウディング アウト)。当然、金利も跳ね上がるでしょう。金利上昇で投資も個人消費も伸びません。次の政府の赤字の問題ですが、企業も資金繰りが可能であれば、経営できるように、国家財政も貸し手がいれば、財政運営は可能です。アメリカは、ずっと海外部門から借り続けていましたが、信用のない経済国家には、貸しては少ないですし、高い金利を要求され、財政は必ず破綻します。最後に、CA=SH+SC+SGなのですが、この部分は、私には分かりませんでした。申しわけありません。
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GDP=C+I+G+E-M は、GDP の定義みたいな感じかな。

なので、右辺に関しては、他の変数を直接拘束することはありません。
C, I, E, M などが、いわゆる「経済」と呼ばれる社会現象によって定まる内生変数です。
消費関数、投資関数、その他、別のモデルによって、これらの変数がどのように G によって影響を受けるかを指定します。

後半のほうは、すみませんが、記号がそこまでスタンダードでないので、直接は答えられませんが、
上述の議論と同様に考えれば、たぶん解決します。
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この回答へのお礼

丁寧な説明ありがとうございました。
ちなみに、CA(経常収支)、SH(家計貯蓄)、SC(企業貯蓄)、SG(政府貯蓄)のつもりで書きました。

お礼日時:2004/10/17 21:27

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